久二男さんの木尽くし日記 その46



「春」の玉原高原
04/05/25

5/21(金)・22(土)玉原高原に行ってきました。

5月下旬といってもそこはまだ春初めの様相、湿原のミズバショウはすでに白い苞を落とし、葉バショウにはなっていましたが雪の残っている処もあり、なによりもブナの新緑が眩かったなー。ドッピンカンの青い空、ところどころにオオカメノキ(ムシカリ)、ニオイコブシ(タムシバ)の白、ムラサキヤシオツツジの開花がまさに始まろうとしているその赤、色鮮やかなコントラストにしばしうっとりでした。

前夜からの台風が心配だったのですが、朝から晴れ。午後2時ごろ到着し驚いたのは高原の100台は停まれるだろう駐車場には3、4台の車しか停まっていません。「自然」にとってこんな嬉しいことはないでしょう。このいい時期、ロッジ営業中には考えられないことでした。なにか普段にも増して、木々の葉が生き生きと「光合成」をしているようにも観られました。

心ある動物を救うための営みです。

湿原で出会った2組の年配の方達は、なんと街中で歩くスタイル靴もヒールのあるもの、しっかりした木道になっているとはいえこれでは失礼、「山の神様」は怒ってしまいます。よく女性と男性が2人で歩くと山は「やきもちをやく」と言われますが、最近は人を観るのだとか(これは持論)。

ロッジにも行ってみました。たまたま「雪囲い」を外す作業をしていた、ロッジオープン時から事務をやってくれていた人に会って懐かしく話をしました。ここを引き受けてくれると思われたところから、ちょっと”待って”とのことで途中で止め当惑していました。雪囲いをする、外すことの意味があまりにも解かっていないのです。

やはり森は元気(木)を与えてくれます。3年前私が「ポット苗」仕立てをしてあったブナ、トチノキ、イタヤ、ウリハダカエデの苗木を10本ほど山の神様にお願いして戴いてきました。狭い我が家ですので、広い庭のあるところに頼んで植えたいと思います。

やさしいホオノキをはじめ、大型の葉を持つトチノキたちは開葉していません。ありがとう、といわんばかりにオオタチツボスミレなど林床の草花たちが咲(わらい)誇っていました。

それではまた。





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