久二男さんの木尽くし日記 その38



ケヤキと深山に花開くシラネアオイ(白根葵)
04/04/17

今日は公休、汗ばむほどの陽気だけどなんとなく清々しい、やはり「緑」のせいかな。いい気候になってきました。

ケヤキ(欅)

右側の字は「挙」、擧は旧字体人が両方の手を上げた形、つまり木の枝が真っ直ぐ上に伸び、つきあがった状態をいう。側から見上げると解かるけど、その方達が万歳をしている。それもずっと上のほうから。小さく、下から枝を出している木は「欅」とは言わず「槻」ツキ、埼玉県の県木にもなっていてその芽吹きの様子を眺めていると、本当に心休まる思いがするし癒されます。新学期の始まったこの時期を逃さずこども達に感動を与えたい。教師に森の中での授業を薦めたい。教えることは何も無い、逆に教わるでしょう。生きていくことの始まりが少しでも体で、五感で理解できるはずだから。

シラネアオイ(白根葵)シラネアオイ科シラネアオイ属

世界中どこにも無い、日本固有のしかも一属一種で北海道、中部地方以北に分布。日本海側の亜高山帯などの雪深い環境を好み、ダケカンバ林や雪崩斜面に多く見られる。日光白根山に多く、タチアオイにその花は似ている。

谷川岳、天神平スキー場、僅かに雪の残るその斜面に、人目を避けるようにその方はおられました。
感動的出会いは、森案内をする仕事についてまもなくだったから、その感激といったら言い表せません。自分は植物に全く無知だったが完全に虜になりました。悲しいことはそれ以前にも起こっていました。
心に残すだけでは飽き足らず、持って帰ろうとする人間が出ることです。昔は、決して人目を避けるようには咲いていなかったと思います。誇らしげに堂々と、だって見た人は、花といい全体の容姿といい好きにならないことは無いのですから。自信たっぷりに人目を引いていたと拙者は思います。

「接写もOKよ」と。





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