久二男さんの木尽くし日記 その23



サルナシ・キウィ
03/12/20

サルナシ(マタタビ科)別名−コクワ

蔓性植物の中でも、このサルナシの蔓は強靭です。大木にがっちり締め付けるようにからみつき、時にはその木に食い込むように巻きつきます。そして木が伸びるより早く天に近いところに達し、光を奪ってしまう。よく森の中で見られる光景なので、人にとっては木がかわいそうと言うことになりがちで、蔓を切ってしまうことがかなり頻繁に行われます。しかし森ではそれが、まさしく自然なのです。何百年、何千年のレンジで自然は遷移しますからそのままにしておくべきなのです。

イカダをまとめる材料、徳島西部の祖谷川(いやがわ)にかかる吊橋の蔓橋(かずらばし)に使われている。実は香りがよく、果実酒に利用、サルが好んで食べ、梨に似ている。

キーウィフルーツ

シナ(中華)サルナシがニュージランドで改良されたものがこれ。キーウィとはニュージランドにいる翼のない鳥のことで、果実の色や形がこの鳥に似ている。これらは、マタタビを含めて雌雄異株だから必ず雌木と雄木が存在しないと実はつきません。来年の干支は「お猿さん」、きっと玉原高原では大好物のサルナシが豊作になることでしょう。人が採らなければいいのですけどね。




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