久二男さんの木尽くし日記 その19



03/11/19

漢字は難しい。

中国から楓(フウ)という木が伝わってきました。日本はこれをあまりにも紅葉(こうよう)した姿、葉の形がモミジ(カエデ科)に似ていたのでモミジ類と思い、間違えて全てのカエデ科にこの漢字(楓)を当ててしまいました。実際にあるフウは(マンサク科)で葉のつき方も互生なのですぐ判別できます。カエデの仲間は全部対生に葉がつきます。

中国でモミジ類は「槭(セキ、シュク、かえで)」で表します。と日本の学者は声を揃えて言います。しかし私は上海の植物園で観たのは、イロハモミジになんとこの「楓」が使われているではありませんか。ますます混沌としてきました。要はいいんだ、その人の感じ方で!

玉原高原には200種類ものキノコ類があると申し上げました。実際にはもっとあるのだそうです。中に「毒ベニタケ」があります。たくさん生えていますが、まあ普通、食べたいと思う人はいないと思います。よく観ると、女性の口紅(くちびる)とも見受けられます。毒性はそれほどなく、食しても死ぬことはないとのこと。これに対してベニテングタケは、これを食べると、天にも登り、誰よりも偉く、他がばかばかしく見えてしょうがないのだそうです。「幻のソーマ」がこれだという人がいます。

しかし創られたものです。人によって。キノコはただ、森の最終ランナーとして存在するだけなのです。

朝倉まみさん。

ロッジでコンサートしているとき(67人参加)。当時、朝日の森ロッジの所長を任されていた私は、緊張のしどうしでした。というのはその夜、台風がきたのです。かなり大型でロッジ全体が倒れんばかりに揺れたのです。幸いなことに参加者はぐっすり眠っていました(不思議だったな)。

心配のあまり、午前2時頃起きて館内を見回りに行ったとき、まみさんも起きてホールにいたのです。ものすごい嵐の音と、一瞬の静寂、電気もつけていなっかたので真っ暗、はるか4キロ先の山が火事のように赤く燃え、ものすごいスピードで雲が動く、南から北へ、何も語らず、2人で1時間半ボウとしていました。

そのことがすごい印象で残っています。




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