久二男さんの木尽くし日記 その112



干し柿くへば悪玉さるかに?お正月
10/1/11

今朝、かあちゃんに、自分は食べないが干し柿買ってこょうかと言われた。
  以前、テレビで悪玉コレステロールをやっつけてくれる話しを聞き、話題にしたからだ。

カキノキ(カキノキ科)アジアの豊富な種は、約4500万年前にインドからやってきた種と、1800〜1500万年前にオーストラリアからやってきた種が自然交雑してできたんだと。

中国では長江流域をカキの原産地としており、日本のカキは中国から渡来、らしいそうです。

平安時代の「延喜式」は宮廷の園地にモモやナシとともにカキ100株が栽培されていたとあるが、「源氏物語」や「枕草子」には出てこないから、王朝の才女たちには好まれなかったのであろうか、とありました。

故郷魚沼、各家には必ずと言っていい程に柿の木があった。
  しかし渋柿が多かったように思われる。
  それを干し柿にすべく、縄で結わき軒先に吊るした。
  冬、積もった雪の上に、高過ぎて取れずに残った真っ赤に熟した実が、落ちていて、美味しく(渋も取れ)、食べたことを思い出す。

甘柿、渋柿は、以下の4種に類別されるそうです。
  A完全甘柿「富有」1892年、「次郎」1902年に発表。B完全渋柿
  ごまと呼ばれる褐斑がつく。種子が4個以上入らないと渋みが残る。
  C不完全甘柿
  D不完全渋柿
  この分類は遺伝的に固定され、新品種の発表には特性として明示されるそうです。
  脱渋方法は、江戸時代から行われている「湯抜き」のほか、「アルコール脱渋」「炭酸ガス脱渋」があるよね。

カキは様々な効能があるようだ。
  高血圧に有効、ビタミンCも非常に豊富。
  緑黄色野菜並みの高栄養。
  健康食品として消費の拡大を工夫すべき果実といえると、植物百科にありました。
  草食系男子に教えてあげよう。

カキにまつわる話はいろいろとある。
  さるかに合戦や、熟したカキが落ちて頭に当たったのを、敵の矢に当たったと勘違いして騒いだ臆病法師の話。
  カキ盗人は昔からで、室町時代の狂言には、カキを盗み食いした「柿山伏」の演目があるそうです。

酒井田柿右衛門の物語は有名だが、彼の「赤絵」は長崎で唐人に教えられ、陶商や顔料商らの協力で成功したのだそうです。
  「さるかに合戦」の話。
  現代では蟹や猿は怪我をする程度で、猿は反省して平和にくらすと改作されているそうです。
  何か違和感を感じますね。

それにつけても、人間同士の「戦」は、どんな形であれあってはならないよね。
  それでは、お身体ご自愛を!、またね。





続きは いっさ、ほいさと茶畑の手入れ   メニューはこちら   りっちゃんちはこちら