樂の音その63

樂の音その63



Dona Nobis Pacem
07/10/29
 りっちゃん

やっとコーラスシーズンが終わった。高音が出ずらいという悩みを抱え、病気が活動中のため、無理して悪化させないように気を使いつつ、何とか豊島区のコーラス大会まで無事終えることができた。

締めくくりの全体合唱は、「Dona Nobis Pacem」われらに平和を、今この時だからこその選曲だそうだ。コーラスをしている人たちが、平和を愛していると思うと、なんだか2重にうれしい。打ち上げの後のコーヒーでも、思い出話に、空襲の話が出て、体験を聞き、また、川越街道を自衛隊の戦車が走っていたとの情報もあり、米軍再編成がだいぶ進んでいるから怖いねぇ、と、その場にいたみんなが、「憲法9条」を大事に思っていることが確認できてうれしかった。ただ、こんな話題は、この年齢限定とのこと。若い人こそ被害者になる確率が高いのに・・・

前日、台風の中聞きに行った「隣人と友に」コンサートは、音楽的にも、構成的にも、とってもよかった。合唱団も声が柔らかく揃っていて、若い人が多いのかなぁ・・・「アリラン」のソロも、きれいな響きで、素敵だった。ただ、ちょっとバランスがねぇ。アルトとメゾがもうちょっと大人数だと良かったかな。できれば男声も加わって混声の方が、こういう曲にはふさわしいと思うけれど、男声は集まれなかったのかなぁ。でも、久しぶりに美しい女声合唱を聞いたので、私は大満足。

原爆で亡くなったスニという12歳の女の子を歌った曲、 劣悪な労働条件の中、炭鉱の事故で、いまだに海の底に眠っている183人の犠牲者のうち、朝鮮半島からきた(強制連行であろう)135人を忘れずにいようと呼びかける歌、 日本軍部に逮捕され獄死した詩人の詩に曲をつけたもの。

それぞれ作曲家自らが呼びかけ人となり、指揮もしていました。カーテンコールでの3人(林光、池辺晋一郎、金学権)のすっきりした、うれしそうな顔が印象的でした。

残念ながら、悪天候もあったのか、客席が満席とはいかず、また、お客様同士のかわす挨拶が、朝鮮語がほとんどで、「日本人の客はどれだけいたんだろう?」という疑問が・・・この曲って、本当は日本人が聴かないといけないんだと思うんだけど・・・若い人は客席にも大勢いた。でも、日本人ではなさそう。慰安婦問題の講演会の時も、日本人の若い人っていたのかしら?コーラス大会の帰りの電車の中でも、優先席の近辺で、携帯をしている若い人が5人もいたよ。車内放送で「優先席付近では携帯を切ってください」って言ってもそのまま。あ〜あ、人のいのち、なんとも思わないのかなぁ。日本人ってどうしちゃったの?って感じ。

ひいらぎではいつも若手で、甘える側だったけれど、新しいメンバーも増えたし、経験が長い分気のつくこともあり、そろそろ“伝える”という責任も背負わないとなぁ、というのが今日の私の反省。高音については、体力をつけること、丁寧に歌うこと、口を縦に、そして練習に励むことだな。本番は何とか。少し道が見えてきたような気がする。






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