樂の音その59

樂の音その59



ネルソンミサ結団式
07/8/30
 りっちゃん

昨日は、こだいら合唱団2007の結団式。久しぶりに会った友達の顔を見て、ほっとしました。また一緒に歌える。

指導者の長井先生から、「よく約160名集まりましたね」とのお話がありました。先生が指導されている九州の第九合唱団では、とうとう二桁になったそうです。今、地方都市は、経済的に非常に厳しい状況になっていますから、その影響が大きいのでしょう。本当は、経済が痩せている時こそ、文化を大事にしないとなぁと思うのですが・・・「貧乏でも元気!!」そういう心意気が欲しいよねぇ。それに底力というのかなぁ、文化が豊かなら、また経済も復活できると思うんだよね。

同居している甥を見ていても、今の若者には余裕がない。「もっと遊びなよ!」と言うのだけれど、残業やら通勤時間に時間を取られて、せいぜいネットと車。大勢の仲間と、何かをするということはめったとないのではないかしら? 他の若い人たちはどうしているのかしら? 

合唱にも、若者の参加が極度に少ない。高齢化が問題になっています。高齢でも高音をラクに出せる人もいるけれど、私は、普段の声が低いし、長唄ではオクターブ下で歌っているし、久しぶりの高音に、出るかどうか、とっても心配だった。お隣に声のきれいな人がいたので、何とか助けられたけれど、いつまでソプラノをやっていられるか、悩んじゃっています。口を縦に開けることと、余計なことを考えずに、力を抜けばいいとはわかってはいるのですが、怖いんだよねぇ。お邪魔してはいけない・・・と。

ネルソンミサというネーミングは、ネルソン提督がナポレオンのイギリス上陸を阻止したころの曲で、ハイドン自身は、不安な時代の曲と名付けたそうです。まさしく、不安な思い。でも、だからこそ、神に祈る声は、真剣だし、透明感が必要だし、きれいなんですよ。その分、今の私には難しいのだけれど・・・

ひいらぎでは若手なもので、期待されちゃっているから、自分ではしんどいのだけれど、とても「アルト」もしくは「バリトン」に転向なんて言えないしなぁ。あっちでアルト、こっちでソプラノというのも、かえってのどを痛めてしまうので、とりあえずは頑張るしかないのだけれど・・・

私だけでなく、だんだんと自信を失って、大曲を歌う人がだんだんと少なくなっているのかもしれないね。こだいら合唱団では、70%が常連さんだそうで、長井先生須藤先生の指導で、何とか、一人もかけずに、「ネルソンミサ」の本番まで、いい練習ができて、私も柔らかい声が出るようになるといいなぁ。

とにかく、この合唱団では、私も受け入れてもらえるから、気持ちよく歌えるし、気持ちよく歌いたい。以前「ネルソンミサ」を歌った前後は、いろいろあってショック状態だったから、すっかり歌を忘れていたけれど、何とか、一曲目は思い出したようだ。嫌な思い出は忘れて、曲だけ思い出せるといいのだけれど、ハイドンの曲は大好きなのだから・・・






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