樂の音その54

樂の音その54



フォーレ「レクイエム」
07/2/26
 りっちゃん

東大和市民合唱団のフォーレ「レクイエム」を聞いてきました。友達の友達が出演していたので、ご招待していただいたのです。

なのにごめんなさい。自分が歌ったことのある曲、好きな曲だとどうしても、「あそこはppから始まって、ひいらぎ合唱団の小林先生が言っていたように、一歩ずつ一歩ずつ、まるで巡礼のように歩まないと・・・」「Hozannaは至福の気持ちで歌わないと・・・」「この曲は天国から天使がお迎えに来て一緒に上っていく状況を歌っているのだから、もっと明るく輝かないと・・・」などと、ついつい文句ばかりで・・・

アンケートにも、「pがうるさい。弦がうるさい。表情が足りない。せっかくのフォーレがもったいない」、と書いてしまいました。いえ、声は美しかったのですよ。今の私にあんな声は出ないかもしれない。でも、この言葉では、どんな気持ちを込めるのか、それを表現できなかったら、歌っていてもつまらないのではないかしら?テクニックも発声も大事だけれど、一番大事なことは、何を歌うのか、自分の“心”、ではないのかなぁ。そういう意味ではこげら合唱団は素晴らしいよ。ぜひ、こげらから学んでほしい。声は・・・音も・・・だけど、「歌っているのが楽しい!!」というのは確実に伝わります。

1月27日の福祉会館中ホールでのこげらは、また素晴らしかった。ちょっと出番が早まってしまったけど、車椅子の人もいるから、どうしてもそうサッサカ始めるわけにもいかず、気の早い人たちが並んだところで、前の合唱団の人たちが遊び歌を指導してくれて・・・「その曲なら歌えそう」というので何人かが加わってくださり、で、こげらの最後の曲「翼をください」で「皆様もご一緒に」と呼びかけたら、客席のほとんどが一緒に並んで歌って・・・うふふ、客席の人がかわいそうなくらい減ってしまった。もう、最高に盛り上がりました。こげらって、素晴らしい!!

フォーレに話を戻すと、オケの方はよくわからないけれど、せっかくのフルートのソロが、よく聞こえなかった。弦楽器が多すぎるか、それとも繊細さが足りないのか。全体でどう聞こえるかという判断が甘いのは、指揮者の責任?なんかねぇ、コントラバスの二人がいかにも楽しそうには弾いていたよ。その分、ボンボンという音が大きすぎて聞こえたけれど・・・

地味なコントラバスが目立ったくらいだから、後の演奏者はあんまり楽しそうでもなかったなぁ。ソリストも美しい声だったけれど、なんかなぁ。伝わらなかったのは、私の体調(ストレス満載状態)にもあるのかもしれないけれど・・・でも、ひさびさにまっさらな気持ちで聞ける状況だったんだけどなぁ。

うちに帰って楽譜を引っ張り出して歌いました。心を込めて気持ちよく歌えました。なんたって、ひいらぎで5,6年は練習したものねぇ。結構身についているものだわ。

それにしても、各地で、こういう団体の活動が続いていて、クラッシクが身近にある。客席も満杯。プログラムの宣伝も地元と密着している状況が見えて・・・とってもいいことですね。地道に一歩ずつ、そしてもっと楽しく!!お互い頑張りましょう。

私も体調を取り戻したら、もうひとつ合唱団に入ろうかな?やっぱり、クラッシクも歌いたいな、と思った演奏会でした。






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