樂の音その5

樂の音その5



クラシックの聴き方2
05/1/23
 M.H

昨晩(1/15 私のせいでアップが遅くなりました)は茅ヶ崎市民文化会館でプラハ国立歌劇場によりオペレッタ、Jシュトラウスの「こうもり」を堪能してきました.聴いている際、りっちゃんの「楽の音」がチラッと頭に掠めましたので、私の考えを述べようと思います.

「クラシックの聴き方」について、本来はどのような聴き方をしてもよいとは思いますが、コンサートで静かにしていなければならない理由について. クラシック音楽は基本的にPAを使用しません.まずそれがロック、ジャズ、歌謡曲などと違います.人の生の声、楽器の生の音の大きさは限られています.そういう音楽を50年余り付き合ってきている習性として無意識に聴いている音楽のハーモニー、リズム、音色、演奏の微妙なニュアンスetc.そんな総てのものを総体的に聴いて感動したり、しなかったりしています.愛好者は多かれ少なかれそんな聴き方をしていると思います.注意深く集中力をもって聴こうとするので、おのずから静かに聞くことになり、だから周りが騒がしいのも困ります. 勿論クラシック音楽だって楽しい場面は大いに笑って結構だと思います.昨晩の「こうもり」がそうでした.笑わせる場面が沢山あり、その場合皆笑って楽しんでいました.そういう意味からも楽しかったです.

私の持論なのですが、音楽の限らず、美術なども含め、人の感性、感覚的なもの、好みは十代までに決定付けられると思います.青少年時代にどんなジャンルの音楽を聴いていいたかがその人のその後の人生の嗜好を決定します. 「蛙の子は蛙」といいます.親子二代にわたる音楽家はざらに居ます.子供の頃からの家庭環境で聴いて育ったからそうなるのでしょう.プロに限らず、私の身の回りで親子音楽愛好者は実に多いです.

クラシック音楽が「お上品」ぶっていることに関連して述べたいと思います.今から40年以上前、当時労音活動が盛んな頃、私はアマチュアオーケストラ「新交響楽団」に所属していました.地方都市の労音に呼ばれ、演奏したわけですが、終演後、労音会員との懇談会があり、「クラシック音楽との付き合いかについて」会員から質問がありました.指揮者の芥川也寸志氏友人に喩え、答えて曰く.「非常に調子よく、直ぐ付き合える人もいるが、中には一見無愛想だが、付き合えば付き合えるほどその人の良さが分かってくる人も居る.クラシック音楽はそういうものだ」という言葉が印象に残りました.




M.Hさん投稿ありがとう。メールを見るのが遅くなってすみません。そうだね。何事によらず、自然と静かに聞きたいというのと、ねばならないの違いは大きいね。チケットの買い方が問題かな?行ったら音楽に引き込まれて自然と聞き入ってしまったというのが演奏者側の理想だけど・・・

うちは親が長唄だったから・・・昼時には大おじさんが弁当を食べに来ていた。彼のタバコのわっかが懐かしい。古い歌謡曲は彼からの影響かも。ハーモニカが好きだったとも聞いている。「水色のワルツ」とか「白い花の咲く頃」「アザミの歌」、ジャズもグレンミラーのとか好きだけど・・・なんとなく耳に残っている音楽の影響って大きいね。ラジオからもあるかな?邦楽も嫌いじゃあない。お囃子は大好き。仁羽(にんば)はサンバのリズムと同じなんだって。お囃子とダンスと両方やっていた人から聞いたから確かよ。

芥川さんと一緒に演奏したり、話をしたりしたのって財産だね。うーんでも、私は食わず嫌いだったけど、第9やフォーレ、モツレクで知ったら、すぐ夢中になったよ。聞くほうはいまだに不勉強だけれど、歌うと良さはすぐにわかった。長い付き合いにはなるだろうけれど・・・これからもよろしくね。






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