樂の音その30

樂の音その30



指揮者は何でも知っている
05/12/15
 りっちゃん

イン西東京は、本番前半年というのに、本番指揮者井崎先生の指導が2回ありました。

12/6の練習では、声について、厳しいご意見。「声をもっと放す」「開放させて!!」この指摘は実に有効でした。どうしても高音になると怖さが先に立ってしまい勝ち。回りに迷惑な声になっていないか、を心配して、のどに詰まってしまうときも多々あったのですが、気を楽にすると高音も楽に出ます。もちろん姿勢とか、口をたてにあけることは忘れてはいけませんが・・・

「何もかも忘れて声を遠くに飛ばして見なさい!!」そういわれると安心ですよね。指揮者を信頼すると、声って出やすいです。そのためにも歌いこんで、ある程度は暗譜しておきたいですね。ま、まだ半年あるからいっかぁですが・・・

12/16の練習は、始めていく会場だったし、たぶん注意を聞いておかなかった私がいけないし、何しろ暗いしで、道に迷い、たどり着いたのが終わる10分前。それでもほっとしたよ。まだやっていて・・・

「ソプラノはニス」ほかのパートの上にのって、艶を出すのが役目なのだそうで、「ひび割れてますよ」とのご叱責。といっても目が笑っているので、怖くはないけれど・・・

「女性の下着のダイヤ形の部分をキュッと締めて、お尻を上に上げて」との具体的な指導に思わず「どうして知っているんだろう」とつぶやいたら、「指揮者は何でも知っているんです」と、おっしゃいました。そうですね。人生の機微をご存知でなければ、音楽が浅くなりますもの。うーん、しかしどこで見たんだろう?ダイヤ型の部分を・・・

冗談はさておき、井崎先生は、イン西東京の練習がどの程度のものかおおむね予想はついていたのではないかと推察します。歌い方について少々訂正があったようです。(遅れて聞いてなかったのをメールで仲間に教えてもらったよ)「Et vitam」は3拍子にゆれていないでまっすぐに表現するとか・・・

井崎先生は「ドイツレクイエム」の2回目の練習で「指揮を見ないと私の要求がわからないでしょう」との大きな目をいっそうギョロッとして怒鳴られたけれど、この頃は、面白い人素直な人という印象のほうが強い。彼の指揮でどんな風に歌えるか、先が楽しみです。

本番を18日に控えた2005小平合唱団の練習では、いつもニコニコと温厚な長井先生が怒ったということがありました。いつも「はがきで応募」というのをマイナス面に言われるけれど、私は、その手間の分、ここの合唱団員は歌いたい意欲があるんじゃないかと思っている。でも、私もそうだけど、引っ込み思案というか、自信が足りないというか、うーん、今回は練習回数もちょっと足りなかったな。で、男声がいまいちだったのと、あせりもあって、怒られたんだと思う。もうちょい団員も努力が足りなかったかな。でもね。すごいのは、翌週、告白されたんだ。いつもニコニコなんですが、ごくまれに非常に怖くなるんですって。奥さんとの喧嘩(遺言書の件は奥さんの説が正しいと私は思ったけれど、それはさておき)で、ピアノのいすを投げて天井に穴が開いたとか。す、すごい!!力持ち!!「先週の怒りは、自分の頭に唾するようなものでした」そうです。余計に怒り分は、自分の指導力の不足に対する苛立ちだったんです。それを認められる長井先生って、大人だなぁと感服。

でね。それ以降。男声がなかなかかっこいいんだな。惚れ惚れ聞いちゃって、出遅れないように女声陣もガンバラねばなんです。

柳澤さんの指導はソフトだけど、能率がいい練習をします。言葉だけとか、手を上げさせるとかして、エネルギーを感じさせる歌い方を団員に納得させていました。いろんな指揮者がいるけれど、みんな上手だなぁと感心しています。

「ナブッコ」は、暖かく歌ってくださいとの指示。長井先生の暗めと反対な要求だけれど、指揮者によって要求が違ってくるのは当然なのだ。それぞれのその曲に対する想いというか解釈というか、それはさまざま。それにどんな風にも答えられるようにするのが、合唱団員の役割で・・・ホイ、暖かい気持ちになってもらいましょう。お客様に。小学生殺人事件が連続して起きる世の中だもの。我が家も隙間風で寒いから、せめて気持ちは暖かく、いい歌をお届けしましょう。あと一箇所音の取れないとこがあるんだ。踏ん張るぞ!!






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