樂の音その3

樂の音その3



総合芸術
05/1/17

ビールが最高においしかった。気持ち良く歌えた後だからね。

氷雨の中をたくさんのお客様が来て下さいました。みんな、ありがとう!! そして、熱のこもった拍手。良かったよぉ。先生方もとっても誉めてくださった。

もっとも、私は確信していたけれどね。だって、まず、いつも優しい長井先生が怒ったりしたんだもの。オケ合わせでもゲネプロでもリハーサルでも、問題があると客席からすっ飛んできて、指揮者に何か言っていたし。これは、先生も期待しているから、熱が入っているんだと思ってました。事前練習から手塩にかけて育ててくださった須藤先生は、「特にアルトがよく言うことを聞いてくれて、立派な声になった。」とおっしゃっていました。そう、男性も、アルトも、時々はっとするほどすてきな声を響かせていたんだけど、多分、自分たちはそういう自信が持ててなかったのか、表情がいまいちで、安定していなかった。

本番指揮者の今村さんが、「最初は、ん?だったのが尻上がりに良くなった。最高の演奏でした。」と挨拶。男声はどこもそうだけど、リズムに乗るのが下手でねえ。特に今村さんのテンポが普段の練習よりも速いから、乗り遅れてずいぶんと注意されていたけれど、指揮を見るようになってからどんどん良くなってきた。指揮だけでなく挨拶まで熱っぽく語る人で、しっかりオケ付き合唱団の宣伝までなさっていました。毎週土曜の午後、国立音大だそうで、残念ながら、私は仕事だぁ。(ひいらぎも本番近いから、もともと無理)

ソプラノはちょっぴり叫ぶ方がいたようでした。でも、そういう声を聞くと、去年は、のどが詰まって声を出せなくなっていたけれど、今回は、最後までちゃんと歌えました。体調は最悪に近かったんだけど・・・

スタッフの一人が、以前病院であったこともあり、私の身体を心配してくれた。「いつまで歌えるかわかりませんが、声の出る限り歌いますよ」。どこの団も高齢化が問題になっています。「来年は考えようといつも思うのよね」と昼食の時に年配の団員が言っていました。声が出る限り、またご一緒しましょうね。

国分寺市のバイト仲間が、ルネに就職して、今日は、私たちを先導する係りでした。彼も「楽しかったです」との感想。いろんな立場の人が、それぞれに、出会い、努力し、楽しんで、この演奏会があるのだと・・・で、そのそれぞれがお互いうまくかみ合うと最高の演奏会になれるんだ。今回は、本当にうまくいったと思う。

友だちの感想は、「迫力があった」「一生懸命さが伝わってきた」「ソリストよりも合唱の方が胸に響いた」などなど。

奉献歌はゆったりだったけれど、テ・デウムの前半で私はイメージしていたのは、==農村風景、のびやかに誇らしげに神を称える民衆の歌==だったんだけれど、今村さんのはだいぶ違ったね。非常に切迫感のある称え方だった。ある意味ではそれが正しいのかも。だって、称えると同時に神に要求しているんだ。血を流してわれわれの罪をあがなってくれって。非常に厳しいね。この感覚が無宗教の私にはいまいち理解できない。契約と言うのかな。素朴に、のんびりと、自然に、何かを賛美するっていうのでいいんじゃないかなぁ?

でも、最終責任を負うべき指揮者の感性に、最後は任せざるを得ない。それぞれの立場と言うのがあるからね。今村さんの指揮に合わせながらも、いつもどうり、平和と愛、そして合唱の楽しさを、歌い込められたから、私はとっても満足。

まさに総合芸術。スタッフの皆さん。お疲れ様でした。






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