樂の音その24

樂の音その24



校歌
05/11/5
 りっちゃん

報告が遅くなったけど、10月15日、九曜のつどいで歌いました。フォスターを。“ふるさと”とか“我が家”という歌詞が出てくると、つい涙が出ちゃったりして・・・故郷を出て、ニューヨークのアパート暮らし。洗面台に頭を突っ込んで死んでいたとか言うフォスターと、自分の暮らしを重ねあわせて、ついぽろぽろ。訳詞も憶えのある歌詞と違うので混乱したりと、意外とファスターも難しかった。

そんな苦労をしても、みんな呑んだりしゃべったりで、聞いてくれている人がどれくらいいるんだか。まぁ、余興です。自分たちが楽しいことが一番。で、もう16回目になる。よく続けられているよ。九曜混成合唱団。団長、幹事、指揮者に感謝せんと。練習に参加してくれる先輩達も、身体をいたわってね。来年も参加よろしく!!

一緒に歌ってくれる人もちらほらいてありがたや。それでも、フォスターは練習6回(私は2回のみ)を重ね、大して練習してない校歌が、一番受けるんだよなぁ。

今年は、第一校歌に感動して、大先輩がウルウルしている姿が舞台から見えてしまったので、一段と張り切り、フォスターよりも校歌の方が我ながら思いを込めて上手に歌えたと思う。演奏というものは客の反応によっても作られるんだということがはっきりとわかった舞台だった。

ただ、誰にとっても思い出深い曲といっても、自分たちのという限定がつくから、よその学校出身者にはこれを歌っても感動してもらえないんだなぁ。残念ながら・・・

ウルウルさんに感謝を込めて、校歌紹介します。北園には3つ校歌があります。

第1校歌
「府立第九中学校校歌」
第2校歌
「九中・二十四中合併記念校歌」
第3校歌
「都立北園高等学校校歌」

皇城の北 三五ヶ原
武相の山の 波なす上に
冷瓏雪の 富嶽は聳ゆ
眺めは遥けく 気は澄み渡る
是ぞ わが九中 懐かしや

春たのし 三五ヶ原
われ得たり 九曜の星
新しきいのち抱きて
萌えいづる 若草我ら
大地の平和 東雲の
見よあした 希望の光

九曜の星は高くして
深き歩みを しるべせん
我ら自由の 乾坤に
まことの道を ふみわけん

ああ「興国の大精神」
忠孝一本 その源遠し
博愛平和 その旨深し
賦性を発きて 世界に伸びん
是ぞ わが理想 尊しや

秋深し 三五ヶ原
ま黄金の 九曜の星
ひと本の柊ありて
葉ごもりに 学ぶは我ら
文化の国の 曙の
打て鐘を 自由の響き

きみともしびを かかげてよ
われこの旗を うち立てん
きけ若草の もゆる音
とほしほさいの とよみあり

旭日守る 九曜の星
めでたき光 紫草を
銜みて今や 大鳳高く
飛びもや立つべき 雄々しき姿
是ぞ 我が徴章 誇らしや

意気高し 三五ヶ原
輝けり 九曜の星
たからかに 理想のしるし
うちかざし 進まん我ら
乾坤今や 暁の
見よ九中 真理の光

時世の色は うつろへど
ここ北園の学舎に
柊の葉は みどりなり
柊の葉は みどりなり

第1校歌はいわゆる勇ましい校歌風でもあるけれど、詩を見てもやっぱり北園風。ルビがないと読めない字もあるかな。“聳ゆ”は“そびゆ”、“一本”は“いつに”、“その源”は“そのもと”、“賦性を発きて”は“ふせいをひらきて”、意味は天賦の才能を学習によって花開かせと言ったところかな。“銜みて”は“ふくみて”、“徴章”は“しるし”と読みます。ヘェ〜、打ち込むのに時間のかかること。

第2校歌、これがなかなかいいんだなぁ。3拍子の校歌ってほかにあるのだろうか? 戦後、腹はすかせても、未来への希望に満ちていた時代の明るさとのびやかさがある。“東雲”は“しののめ”、“ま黄金”は“まこがね”、“乾坤”は“けんこん”、意味は、天地うーん、社会とか現状とかとも言えるのかなぁ。

第3校歌が我らの曲なんだけど、楽譜を見ないと歌えない私。混声4部の校歌ってほかにあるんだろうか? ヌフッ。北園卒は私にとって、誇りだぜ。

 




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