昨夜は、宮淑子さんのシャンソンの演奏会に行ってきました。
はつさんと待ち合わせていたのに、待たされたぁ。で、歌詞の暗譜をしながら見るともなく到着する人のファッションをながめていたけれど、それが、素敵なのよねぇ。目を瞠っちゃった。どこかでお見かけしたような顔も合ったけれど、その人らしさが出ている。一律平等物まねファッションではなく、本物のおしゃれです。私もはつ工房ファッションで決めていてラッキー。
はつさんによると、フェミニストの同窓会みたいだったとか。歌い手がフェミニストなので、その関係者が多く集まっていたのねぇ。どおりで皆さん輝いている。
宮さんの豊満なバストが素敵な衣装の数々も、彩り、デザイン、それぞれよかったわぁ。「年齢を奪わないで!!」ということで、「還暦」と宣言されていましたが、うん、心強いねぇ。「ピッカピカの女らしさ」を遠慮なく存分にお見せする。その姿勢、見習いましょう。
歌の方は、ご本人もトークを超えたいとおっしゃっていましたが、トークや語りの声のままの発声で歌えばいいのに、ちょっとリキ入れすぎの感あり。それでも、熱唱はいいですねぇ。私自身の好みも合って、アップテンポの曲のほうが良かったなぁ。
「王様の牢屋」は、自分から去っていく恋人の心を取り戻どすために美しくなりたいと王様のダイヤを盗んで牢屋に入れられた女が、「私に会いに来て、私の心を盗んだのはあなたなのだから・・・」と切々と歌う曲。うーん、複雑。ダイヤを身に付けたところで、心を取り戻すことはできないだろうに・・・それが恋というものなのでしょうか。もっといい恋をしたいなぁ。
「少子化に貢献した」宮さんが歌った子どもへの愛を歌った曲「愛の贈り物」は、
子どもからお母さんへの手紙
「洗濯物を干してあげた ○○円
洗濯物を取り込んであげた ○○円
買い物に行ってあげた ○○円
・・・」
お母さんから子どもへ
「あなたが熱を出した時、一晩中ついていてあげた プレゼント
子守唄を歌ってあげた プレゼント
お誕生日のケーキも プレゼント
・・・
愛はみんなプレゼント」
それを聞いた子どもも、手紙の裏に書きました。
「プ レ ゼ ン ト」
こんなふうな内容の心温まる曲でした。シャンソンは良くわからないけれど、「歌うように語れ、語るように歌え」の模範のような曲でしたねぇ。
第1部の最初と最後は、ピアフの曲。一曲目は上がっていたようでしたが、それはそれとして、「水に流して」は失恋の痛手から立ち上がっていく様子を描いており、「歌い続けて」も、なんだか私自身のようで、共感しました。
第2部冒頭の「あまい囁き」(ラパローネ)は懐かしかった。囁く男声、元はアランドロンとか。うーん、やっぱりねぇ。
次の「ボンボヤージュ」を歌ったゲストの宮川亜起男さんのやわらかい声は良かったなぁ。「男々しく」(めめしくと読むんだそうな)歌いますとの宮さんの紹介どおりでした。
アダモメドレーは、聞きなれた曲なので、リラックスして聞けました。シャンソンもうたいたくなっちゃう。いつか挑戦しようっと。
いつまでも輝いていたいね。これから、世の中ますます暗くなるかもしれないし、女の一人暮らしはきつくなるだろうけれど、だからこそ、いつまでも、自分を愛して、幸せに生きていこうとはつさんと語らいながら帰途につきました。こんなコンサートもいいねぇ。