11年その1版井戸端会議風伝言板

 原発震災記念日3・11。生き方・暮らし方を変えた、変えざるを得なかった方もいらっしゃるのかしら?私の場合、正月から体調悪くて、記念日以降原発関連の署名集めやら更新やらデモやら、より一層忙しくて、今だいぶ疲れているわ。ただ、生きかたは基本的には変わっていない。節電たって、貧乏人ゆえ、もともと節電生活だし・・・原発はいらない。都道338もいらない。1人暮らしの時に歌と友だちとタバコが必要と書いたけれど、今も変わんないな。駅のエスカレーター、便利な分歩かなくなって人間が退化するんじゃないかと前々から気になっていた。階段の方が幅が広い分人が捌けるのに、とも思う。大江戸線みたいに無理やり深く掘って造っちゃった所はエスカレーターでないと・・・なんだけれど、もともと狭い東京に必要な路線だったんだろうか?という疑問も湧く。「不要不急の道路予算を復旧予算に回せ」運動が始まった。都議会の各党めぐりで公明党さんは「法律でできない」って。住民の声を聞いて、住民の暮らしやすいように法律を整備するお仕事をなさっている人がねぇ。はて?でございます。これが日本と言う国か。原発の対応だって、なんだか、東電と政府を守るためだけに動いているような・・・マスゴミとそこに登場する政治家や御用学者・・・散々宣伝だけして瓦礫を残して消えた自衛隊とお友達部隊・・・「国民を守る」なんて気はさらさらなくて「強欲」で政権争いしている政党。どうして神は「強欲」な方々に天罰を与えないで、「フクシマ」県民に・・・いや、もともとこれは天災でなく人災でしたね。

No.60

対政府交渉

 京子
11/6/25

国際環境NGO FoE Japanよりのお知らせです。ぜひ、みなさまもご参加ください。また、ご関係者の方々に広めていただけますと幸いです。

===============(拡散希望!)==================

福島第一原発事故 避難促進・自主避難者支援を求める対政府交渉 〜「避難の権利」確立を求めて〜

福島の父母たちの訴えおよびそれを支える市民運動によって、文部科学省は5月27日、今年度の学校における被ばく量を「年1ミリシーベルトを目指す」としました。

しかしこれは、学校外の被ばく、事故直後の3月の被ばく、内部被ばくを考慮したものではありません。

既に、子どもたちの被ばく量は1ミリシーベルトの数倍にも達しており、福島県内でも、早急に避難・疎開、夏休みの前倒し等の被ばくの低減を、行政が主導して行うべきだという声が高まっています。

福島には、避難をしたくてもできない人たちがたくさんいますが、避難を阻んでいる大きな理由の一つが、「自主」避難のむずかしさや限界にあります。住民の「避難の権利」、すなわち自らの被ばくのリスクを知る権利や、自主避難した場合に補償等が受けられる権利を確立させていくための措置が必要です。

今回、日本政府に、避難を促進していくことを求める要請を行います。
  ぜひ、みなさんもご参加ください。一緒に声を上げていきましょう!

◆日時:2011年6月30日(木) 午後
  ◆場所:参議院議員会館1F 講堂

  ◆スケジュール
  12:30 参議院議員会館ロビー集合
  13:00〜14:00 市民の事前打ち合わせ
  14:00〜16:00 要請書提出・交渉
  ※12:30〜13:30までロビーで入館証を配布します。
  ◆申込み:フォームよりお申込みください。
  ◆主催
  子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、国際環境NGO FoE Japan、グリーン・アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO グリーンピース・ジャパン

★福島の子どもたちを守るための署名にもご協力をお願いいたします。
  避難・疎開の促進と法定1ミリシーベルトの順守を





No.59

アンケート

 京子
11/6/25

NHKで原発に対するアンケート調査が始まっています。皆さん、アンケートに答えましょう!

http://t.co/7fHazGU





No.58

人生

 りっちゃん
11/6/22

18日、町田まで「在日一世と家族の肖像写真展」を見に行ってきた。町田の朝鮮学校の校長に「町田は多分初めて来た。遠い」と言ったら、手を握って「これからは近くなります」と言ってくれた。手のぬくもりが嬉しかった。

在日一世のお話では、「与えられたのではなく、獲得してきた」という言葉が印象に残った。いつも写真を見て、一世たちの笑顔が素敵だなぁと思う。いっぱいご苦労されてきたのだと思うけれど、人生を精一杯前向きに生きてこられたその姿勢がこの笑顔につながるのだと思う。

翌19日は、立川の朝鮮学校での芝植え作業に参加。小平でも校庭を芝生に、とかいう話があったけれど、こんなふうに、親子ご近所総出でやったら楽しいだろうなぁ、私も声がかかれば行くのになぁ、と思った。例によって遅刻ですが・・・子どもたちの声を聞きながら、キムネットやお久しぶりのチマ友メンバーにも会えての作業は楽しかった。

夜は遠縁のお通夜。難病(ALS)で、長いこと寝たきりだった。自宅介護だけでも30年くらいかな。呼吸も食事も自力ではできなくて、動けるのは瞳だけ、意思疎通はパソコンが使える前は文字盤を使って、奥さんの翻訳が必要だった。本当に、本人も、介護する人も「ご苦労様でした」。列席者の多いのにびっくり。こんなにもいろんな人とつながっていたのか、おひとりおひとりになんか感謝だった。壮絶なる人生をここまで生き抜いてきたんだなぁ、とも思った。

参列できなかった従姉妹が言っていたけれど、廻りの人たちがよかったから、ここまで長生きできたんだねぇと。特に家族がねぇ。明るいんだ。いつだったか「面会謝絶」とか言われて、具合が悪いのかと思ったら、今競馬に凝っていて研究中だから、と・・・。寝たきりでも出来るのです。いろんな事が。また、そういう興味を持たせた家族も素晴しいなぁ、と。「淋しくなった」と言う奥さんと握手。この手もまたとても暖かだった。「また行くね」。

同じ難病患者でも、私の場合は動けるからね。動かなくっちゃ、とも思った。でも、午後も合唱団の練習があったから、だいぶ疲れた。無理は禁物。今日も暑いしねぇ。年々しんどくなるけれど、やりたいことも増えちゃって・・・人生の先輩たちを見習いつつ、まぁ、ぼちぼちと私なりにやっていくしかないか。どっこいしょ。





No.57

ロラネットから

 りっちゃん
11/6/14

フィリピンから二人の女性を迎えてーお話と映画上映ー

7月2日から、早稲田のWAMでフィリピンで「慰安婦」とされた女性たちの真実を伝えるパネル展が1年間にわたって開催されます。そのオープニングセレモニーにお二人が来日されます。ロラネットはその関連企画として、この交流会を催します。ぜひお越し下さい。

日時 7月3日(日)午後1:30〜4:30
  場所 三鷹市消費者活動センター2F
  内容 ☆
「カタロゥガン!ロラたちに正義を」(「短縮版」上映)
      ☆お二人を囲んで

       フェリシダッド・デロス・レイエスさん(83才)
       エクストラ・マドーラさん
         (リラピリピーナ・コーディネーター)

『ある日、日本軍の部隊が三台のトラックに分乗してやってきました。小学校で歓迎パーティーが開かれ、私は日本語の歌「見よ東海の空明けて」を歌いました。翌週、「もっと上の偉い日本兵があなたを呼んでいるから行きなさい」とフィリピン人の先生に言われました。行ってみると小学生は私一人、不安で帰ると言うと通訳の人が「プレゼントがあるから怖がらなくてもいいよ」と言いました。その直後、ドアがロックされました。その日から私は日本兵からレイプされる毎日が続いたのです・・・。』

主催:フィリピン元「慰安婦」支援ネット・三多摩(ロラネット)


前回見そこねたので、ぜひ行って見たい。午前中は日本環境会議(東京経済大学国分寺キャンパス)の分科会に参加予定。きついけれど、行ってこよう。





No.56

原発と放射能

 りっちゃん
11/6/12

11日はやたらと忙しい日で、都道338の会議、小平の反原発デモ、ハングルで歌う会、夜は府中の緊急派遣村労働組合の大会と、自分に「お疲れ様」でした。デモでは「およげプルト君」を途中でつっかえちゃって・・・はは、失敗失敗。盛り下げちゃったよ。ごめん。でも、小平にもたくさん友達・仲間・顔見知りが増えて、うれしくもありました。

府中で頂いたチラシ、転載します。

原発と放射能
  どうなるの? どうするの?
  〜いま、福島原発でおきていること〜

本当のことが知りたい。福島原発は、どうなっているのか。これからどうなるのか。
  たべものは? 空気は? 水は? 牛乳は? 学校のプールは?
  地震国日本。これから起こるといわれている巨大地震。
  この国には原子力発電所が54基もある。

講師 伴 英幸さん(原子力資料情報室)
  2011年7月10日(日) 13時半開場 14時スタート
  場所 スクエア21・府中市女性センター
(京王線中河原駅・徒歩1分「ライフ」ビルの4階)
  資料代 500円
  主催 府中平和まつり実行委員会





No.55

Stop ザ もんじゅ

 京子
11/6/10

小川町まっぷからメールがありました。脱原発全国署名にご協力をお願いします。

呼びかけ文オンライン署名署名用紙

<游こめんと>
  私もデジタル署名してみたのですがうまく出来なかったので、メールで送りました。今、原発はどうなっているのでしょうか?情報が入らなくなって余計不安が心の奥で増幅してるような感じなのですが、みなさんはどうですか?
  さて、先日情報発信しました6・11の100万人アクションでみなさんからたくさんの企画が寄せられています。今、3・11を忘れないということが大事だと考えています。





No.54

長屋問答(放射能ってなんだ)

 金太
11/6/9

八公  ベクレル、シューベルトってなんだ?
  大家  シューベルトは作曲家。シューベルトではなくシーベルトだろ。ベクレルは放射能の強さを表す単位で、数値は1秒間に崩壊する原子核の数。人間に与える影響はこの数値に一定の係数を掛けたシーベルトで表します。ヨウ素131は半減期(量が半分になる期間)が8日ですが・・・
  熊公  プルサーマルってなんですか?
  大家  昔、ポパイの映画を見た。その時にプルートという悪人が出てきたろ
  熊公  俺見たよ!♪ポパイザセーラマン♪
  八公  ポパイ映画は見ていないけど?
  大家  ゴメン!ゴメン!「悪魔の湯沸かし機」という意味だ。「フクシマ」を教訓に「脱原発」をドイツ政府が閣議決定したね。原発神話が溶けてなくなり有難い話だ。アメリカでも「原発なくせ」という運動が起きている
  熊公  原発神話の出どこは?大震災の日本には不必要だ。
  大家  そうだな!自民党や公明党が進めてきた政治だ!アメリカいいなりの政治がもたらしたモノだ!
  大家  それから、プルトニュームがでてきたろ!半減期は24000万年っていうから人類がいなくなっても続くという恐ろしいものだ。アメリカもスリーマイル島で経験したから、ソ連時代にカザフスタンのチェルノブイルで経験したから ご存じないはずはないが、
  八公  俺、2億4千万年もいきていないぜ。
  大家  八、おめえもおめでたい男だな。マンモスと恐竜の時代だよ!





No.53

高校無償化

 みっちゃん
11/6/2

昨年、公立高校の授業料が無償化され、私立高校や外国人学校へも公立高校授業料相当分が補助されることになりました。
  ところが朝鮮学校だけが、いまだに「高校無償化」が適用されておりません。

東日本大震災や福島原発事故は重大な問題ですが、その陰で朝鮮学校への差別的対応が忘れ去られてはならないと思います。
  来る6月23日、下記のような集会が開催されます。日本国政府が朝鮮高校への差別的な処遇を改めるよう、声を上げていきましょう。

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

≪即刻朝鮮高校に「無償化」を!6.23集会≫

日時:2011年6月23日(木) 18:30〜
  場所:東京・池袋の豊島公会堂

  主催:
「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会
  共催:フォーラム平和・人権・環境

詳細・地図等は下記をご参照ください。
  http://www.peace-forum.com/houkoku/20110623chirashi.pdf





No.52

原発さよならゆっくりウォーク

 りっちゃん
11/6/1

「原発のない未来へ!」学習会に参加した。

小出弘章氏のビデオ「福島原発でなにがおこっているのか」を見た。最後に「ずーっと反対してきたが止められなかった責任を感じる」と。それは大変結構だけれど、私にまで押し付けないで、と思う。一億総ざんげみたいなことは言わないで欲しい。先ずは東電、政府、御用学者に責任をきちんととっていただきたい。「農業や漁業を守るために、子どもたちには放射線量の少ないのを、多いのは大人が食べましょう」には、大人だって癌にならない方がいいと私は思う。食品に放射線量を明記することには大賛成だけれど・・・

大沢ゆたかさんの話では、PPS電力と言うのがあることを知った。立川市では東電ではなくPPS(特定規模電気事業者)から電気を購入、18%〜25%の電気料金の節減を実現しているとのこと。官庁や民間企業でもすでに実践されているとか。一般家庭はまだのようだが・・・電気、選べるといいねぇ。

そんなこったろうとは思っていたけれど、大島堅一立命館大教授がコスト試算「原発安くない」の新聞記事も資料に。
  ー大島氏の方は、電力各社の有価証券報告書からはじいた数字に、政府が原発を推進するために支出した税金を加えて計算したー
  原子力10.68(+セットの揚水ダムでは12.23)、一般水力3.98、火力9.9。(単位:円/キロワット時、事故の賠償を含まず)

陸前高田市のボランティアに参加した神尾さんは、自分のやったことはたいして役立っていないと言う。一人の助力は確かに僅かな成果でしかないけれど、それがなければ片付かないのだよ。うちの庭も雑草との戦い。一本抜いたってたいしたことはないけれど、その一本を抜いたかどうかで、やっぱり違うのだよ、結果は。

障害者支援のボランティアに参加してきた藤内さんからは、高齢者などの死亡率が倍になっているとのこと。弱者のことがどうしても後回しになっているのではないかと想像される。ここでできるのは、経済的援助と、「ガッツクンTシャツ」を披露。ともにネットで販売中です。

最後の橋本さんの締めが良かった。原発だけでなく、地方から市民の声を中央に届けるシステムを作ろう、と。原発だって、私の意見なんか聞かれなかった。だから何の責任もないとは言わないけれど、責任だけ押し付けられるのはお断りだよ。首相を交代させたい人たちがいるけれど、今のやり方では誰がやっても同じ。システムを変えなければね。私たちだって未来をつくる主権者でありたい。338の仲間からのメールに「みんなで未来作っていかないとね」って。そうだよね。

で、頂いたチラシ、転載します。小平でやることに大きな意味があると思う。ぜひご参集を!


原発さよならゆっくりウォーク
  日時:6月11日(土) 10:45 ルネこだいら前 集合!!
  ルート:あかしあ通り→学園中央通り→一橋学園駅北口

6月11日は福島原発事故から3ヶ月となります。
  福島の事故に悲しんでいる人、苦しんでいる人、怒りを感じている人、福島の未来・日本の未来を不安に思う人、だまされたと思っている人、どうしたらいいんだろう?と足踏みしている人、どうせ自分は何も変えられない・何も変わらないと思っている人。
  今ある『もやもや感』をみんなで集まって共有して次の一歩を水と緑の町小平から考えませんか?
  肩に力を入れず、小平を散歩しながら、これからの新エネルギーのことや普段感じていることなどを話しながら、一緒に歩きませんか?

★着ぐるみ、かぶりもの、コスプレ、音楽、太鼓、楽器 大歓迎!
  ★のぼり旗、メッセージボードなど お持ちください!

呼びかけ:原発にさよならを/小平の会
  日向みさ子村松まさみ、大島たかひと





No.51

遺伝子組換え作物

 京子
11/5/28

福岡の有機農業で頑張っている鈴木さんからの情報です。

反原発運動に縛られているうちに飛んでも無いことが進んでいます。
  このままでは日本の食がとっても危惧されます。原発関連以外でもこれも私たちの命に関わる問題です。連帯して声をあげてください。

モンサントが農水省に遺伝子組換え作物の承認申請

原発や津波で大変な時期。
  どさくさにまぎれて、モンサント社が農水省にセイヨウナタネ・トウモロコシ・ワタなどの遺伝子組換え作物の栽培・流通・輸入等を可能にする申請を出しました。

農水省は、これらの遺伝子組換え作物承認前にパブリックコメントを求めています。原発も火急の問題ですが、こちらも黙っていると知らない間に認可・承認されてしまいます。

お忙しいとは思いますが、下記URLに『反対』の一言でもいいのでコメントお願いします。

農林水産省 遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する承認に先立っての意見・情報の募集について





No.50

樋口健二さん講演会

 京子
11/5/28

友人からの情報です。

38年間にわたって原発労働者を取材・撮影してきた樋口健二さんの講演会と写真展を東京経済大学国分寺キャンパスK101教室で行うことになりました。

樋口さんは、1995年にイギリスチャンネル4の原発労働者を追ったドキュメンタリーを手がけたり、2001年にドイツNGOの「核のない未来賞」を受賞されたり、原発事故後も『ワシントンポスト』などの一流紙から取材を受けるなど、海外でも有名な方です。

学生・教職員問わず、学内外問わず来場を歓迎しますので、この機会にぜひお運び下さい。

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題目: 樋口健二氏 講演会・写真展
    原発はなぜ危険か――写真家が追った現場38年

日時: 2011年6月1日(水)16時20分〜17時50分

場所: 東京経済大学国分寺キャンパスK101教室

主催: 東京経済大学全学共通教育センター
  共催: 東京経済大学21世紀教養プログラム

入場無料。講演会終了後、懇親会(要会費)あり。

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樋口健二氏プロフィール
  1937年長野県生まれ。報道写真家。1974年、国連主催世界環境写真コンテストで四日市公害の報道写真が入賞。1973年から原発労働者の被曝問題について取材、写真発表、1981年から講演会を各地で行う。2001年、ドイツを拠点とするNGO世界核ヒアリング会議の「核のない未来賞」教育部門賞受賞。
  写真集に、『原発・1973〜1995年』、『樋口健二報道写真集成日本列島 ‘66-‘05』など多数、著書に『売れない写真家になるには』、『これが原発だ カメラがとらえた被曝者』、『闇に消される原発被曝者』など多数。

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No.49

放射能測定

 シッポ
11/5/24

小平市の6月議会に校庭・園庭の放射線測定を求める請願を出ことにしました。署名にご協力をお願いいたします。

NHKのETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」をご覧に なりましたでしょうか?(ドキュメンタリーの力を感じました。反響が大きく、5月28日(土)の15:00から Eテレで二回目の再放送があります。是非ご覧ください)土壌の放射能汚染濃度が、福島第一原発からの距離ではなく、風向きや降雨・積雪・ 地形によって大きく左右され、一部に高濃度の汚染地域(ホットスポット)を作ることを、丹念な調査で証明しています(放射能汚染による人々の苦悩をじっくり描いたドキュメンタリーとしても優れていますが)。

身近なところの客観的な測定データが必要、とくに子どもたちの教育環境が心配だと考えて、保育園・幼稚園の園庭と小中学校の校庭の放射線測定を求める請願を6月市議会に出すことにしました。この単位で測定すれば、地域の目安にもなるかと思います。都内でも測定を求める動きがあちこちであるようです。

5月24日午前中が請願の締切で、199人分の署名を議会事務局に手渡しました。この請願は6月15日の生活文教委員会で審議されます。傍聴も可能です。追加署名の締切は前日14日の12時とのことです。6月13日中必着でお送りください。署名用紙は、
 
http://bit.ly/k847Sa
  からダウンロードできます。どうぞよろしくお願いいたします。





No.48

公共の財産

 りっちゃん
11/5/17

16日の338の定例会で、「公共の財産」という言葉が出た。地球規模で言えばほんのちっちゃな雑木林だけれど、玉川上水と連なって、緑の塊になっている。鳥たちにとっても貴重な場所なんだそうだ。人間にとっても。ゲートゴルフをしているグループもいるし、プレイパークや幻燈会の会場でもある。お散歩コースにしている人も多い。所有者は別にいるのだけれど、50年前からの計画道路予定地だったから、そのまま幸いにして残った。今や緑の下で小平市民が憩える貴重な場所。だから、みんなの財産なんだよ。それを道路にしちゃうなんてもったいない。アンケートでも、暑い夏でも気温が5度以上は低いって。炎天下でも自然のクーラーなんだなぁ。

15日に「原発事故・大震災が問う、これからの社会」に参加した。菅井益郎さんの講演、大賀あや子さんの報告、瀬戸昌之さんの講演。

菅井さんは足尾鉱毒事件に詳しい。「足尾も水俣も、今回の福島原発も同じ構造。・・・歴史に学んでいない。・・・これは人災です。」と。足尾には「毒塚」が残っているとか。福島のあちこちに「毒塚」ができるかもって。汚染された土、これからどうなるんだろう? 【原発震災】と呼ぶべきだって。そのとうりですねぇ。田中正造の言葉も載っている。
 ○物質上、人口人為の進歩のみを以てせバ社会は暗黒なり。デンキ開ケテ、世見闇夜となれり。然れも物質の進歩を恐るる勿れ。此進歩より更ニ数歩すすめたる天然及無形の精神的の発達をすすめバ、所謂文質彬々知徳兼備なり。日本の文明、今や質あり文なし知あり徳なきに苦むなり。悔い改めざれバ亡びん。今巳に亡びツツあり。否巳ニ亡びたり。
 ○世界人類の多くハ、今や機械文明と云うものニ噛ミ殺さる。文明は汝ぢを食ふの悪器たり。
 ○公益々々と呼ぶも、人権を去って他に公益の湧き出るよしも無之と存じ候

昔の人はいいこと言うねぇ。東京新聞の森郁恵さんのコラムにも、寺田寅彦の言葉が載っていた。「科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである」。「けがを恐れる人は大工になれない。失敗を怖がる人は科学者にはなれない」。「科学は万能ではない」は森さんによると大震災に遭遇し、認識を新たにする言葉と書いている。
  人間なんて、よく失敗をする動物なんだなぁ。でもって直すこともできる。だから、原発で失敗したらどうなるか、ちゃんと予測して計画立てておけばよかったのに・・・怖いから無視しちゃうのはよくないねぇ。あ〜あ、「メルトダウンにならないことを切に祈る」って、上鈴木338の編集後記に書いたのに、すでにメルトダウンだったのねぇ。私の祈りが通じなかった、というか、通じるわけもなく・・・アホだったわ。
  ここで学んだんだから、直せばいい。原発にはサヨナラしようね。

大賀さんの話では、「パニクっていいことばかり考えてしまった」が印象的。私がゴミ屋に勤めていた時、みんなで学んだんだ。過去は楽観主義、未来は悲観主義で考えるべきだって。そうすれば事故はだいぶ防げる。今からを大事にできる。大賀さんみたいに若い世代が踏ん張っていることは頼もしいわ。東電や政府の対応がますますみんなを混乱させているねぇ。レベル7、メルトダウンを認めたんだから、避難をもっと迅速に進めればいいのに・・・子どもと若い女性だけでも。デンコちゃんも言っているよ。「ジャン!いのちを大切にしよう」って。

瀬戸さんの話は、時間が押してしまったけれど、コンパクトでわかりやすかった。「原発ー絶対安全、安価でクリーンと言い続けている。その陰で、事故をバレるまで隠し、大量の税金を流しこみ、放射線で大気、水、土壌、そして人まで汚染している。」
  今は5月。お気に入りの曲は、佐藤ハチローの『5月の母』。若葉に輝きをそえる雨、川にコバルトを溶き流す空、夜の我が家を訪れる風、それらを美しいとつぶやく母。この歌詞に出てくるすべてを汚してしまったのは誰? なんか腹立つなぁ。歌の紹介をもう一つ。

『およげ!プルトくん』
  まいにちまいにち
  ぼくらは原発の そばで暮らして
  いやになっちゃうな
  ある時 そばの
  福島原発が 爆発して
  外に漏れだしたのさ
  ヨウ素 セシウム 海の中
  とっても気持が 悪いのさ
  プルトニウムは重いけど
  海は広いさ 大拡散 イエー!
  東電 政府は 嘘つきで
  「安全です」と叫んでいたよ

原発も、ゴミ問題も、TPPも、「共通するのは入会地の悲劇(G.Hardin)である。すなわち、利益は独占し、自然や社会などの万人が共有すべき財の破壊、汚染などの責任はとらない。税金も共有すべき財であるが、諸悪の根源に税金の不公正な利用がある。

ホラね。道路もまったく同じなんだ。嫌になっちゃうよ。説明会でも、私たちが損をする自然破壊、大気汚染、地域の分断、税金の無駄遣いのことは一言も触れなかった。防災に役立つって?今のまま畑の方が避難するにもずーっといいのに。ウソばっかり並べていたよ。交通量もね。リテラシーの見本になる資料だったね。もっとハッキリした表現をしていた人もいた。詐欺師の説明会って。

「この悲劇の解消は、ゴミ問題なら、拡大生産者責任(estennded producer responsibilitiy,EPR)の導入。原発とTPPには、汚染者負担の原則(polluter pays principle,PPP)の導入」。東電には、先ずきちんと落とし前をつけてもらいましょう。「風評被害」は「実害」だって。暫定規制値は私たちの安全のためでなく、東電の補償費用削減のためなんだなぁ。やめてよ。
  「汚染や破壊の「悪いこと」には経済的に償わせ、公益的価値の「良いこと」には代価を支払うというごく当然の公正さが問われているのである。公正さなくして持続可能社会の構築など出来るわけがない。公正さこそ民主主義の持続可能社会の根幹である」。

計画停電は、計画的な脅しだって。最初の帰宅難民騒ぎは有効だったかも。そのあとは逆にみんなに節電意識が芽生えて逆効果となり、やめたらしい。今大丈夫なら夏だって乗り切れるよ。道路より雑木林、クーラーよりも自然の風を大事にしていけば・・・農業や漁業、林業も大事にしたいね。自然と共に生きれば、これからだってきっと間にあう。子どもたちにいい地球と社会を手渡したいね。失敗は成功の母。





No.47

メルトダウン

 京子
11/5/14

5月12日MBSラジオ小出裕章氏「1号機原子炉圧力容器水位ゼロ、メルトダウンについて」

ーーーーー

メインキャスター(以下「MC」):水野晶子さん
  コメンテーター:落合博 毎日新聞論説委員

※完全な文字起こしではありません。
  また、誤字脱字等、ご了承下さい。
  ( )は補足。

MC:小出さん、こんばんは。
  小出氏:こんばんは。
  MC:よろしくお願いします
  小出氏:お願いします。
  MC:そして、今日から番組に参加して頂きます毎日新聞の落合博さんもご一緒です。
  落合氏:落合です。よろしくお願いします。
  小出氏:こちらこそ、こんばんは。
  落合氏:こんばんは。

MC:まず今日は福島第一原発の1号機からお話を聞かせて頂こうと思います。
  1号機というのは、意図的に水をどんどん入れて、水棺という方法で冷却して行こうというのを目指しているのですよね、東電は。
  この案に、小出先生は当初から否定的でいらっしゃっいました。これはリスナーの方もずっと皆さん聞いて下さっていたと思うのですが、この案がどうやら非常に難しくなって来ているのではないかという話が、東電が認める方向で出て参りました。
  この1号機にどんどん水を入れていましたよね。6トンから8トンにという事で増やしていたのです。もう既に完全に浸かっているはずの水の量を入れているにも関わらず、今度水位が、たぶんこれ位ではないかという事を計る事が出来るようになりまして、そうしますと、実際に殆ど圧力容器の中に水が溜まっていないようだ、という事が解って来ました。
  小出先生、どんなご感想でしょう。

小出氏:圧力容器が壊れているというのは、ずっと前から東京電力も言っていましたので、水が溜まらないというのは当たり前なのですね。
  でもこれまでは、燃料棒の頭からマイナス1700mmとずっと東京電力が言って来たのです。

MC:1700mmというとmにしたら・・・
  小出氏:1.7mですね。

MC:燃料棒というのは、前教えて頂きました物干し竿のような格好をしたものが、もう一杯集まっているのですよね。
  小出氏:そうですね。

MC:それが縦に入っているのですか。
  小出氏:そうです。
  直径1cm長さ4mという細長い物干し竿ですけれども、それが縦にずっと林のように並んでいるのですね。それが上の方から1m70cm分は水が無いと言っていたのが、これまでの東京電力の言い分でした。でも、下の方2m分位はまだ水があるというのが、東京電力だったのですね。私は、その東京電力のデータというのを信用して、それならば、圧力容器に確かに穴は開いているけれども、原子炉の底ではない、と。
  底で水が抜けているのではなくて、胴体部分で穴が開いている、つまり再循環系の配管が破れているというのが、私の推定だった。

MC:つまり、燃料棒が入っている容器で、一番内側のものが圧力容器であって、この圧力容器の底にもし穴が開いていたらどんどん水が漏れて行くけれども、入れ物も横の方ですね、高さのある所が痛んでいるのであれば、ある程度の所までは水が入って行く、そういう事を想定出来ていた訳ですね。

小出氏:これまでの東京電力のデータを信用しながら、私はそういう推定をしていたのですね。
  所が今日の東京電力の発表は、もうそんなんじゃない、と。
  原子炉圧力容器の中には何の水も無いと、そういう発表になってしまった。

MC:今日の発表では、燃料棒の頭から5m以上低い所にしか水が無い、と言っていますね。としますと、この燃料棒の長さが先ほど4mとおっしゃいました?
  小出氏:1号炉は3m70cmかもしれませんが、まあ4m程度です。

MC:という事は、完全に干上がっている訳ですか、燃料棒は。
  小出氏:と、東京電力が、今日言った訳ですね。

MC:これは小出さん、今まで下の部分2m程は水に浸かっているだろう、と言っていた東京電力が、いや、完全に干上がっているだろう、というふうに変えた訳ですけれども、見方を。意味合いは全然違うのですか。
  小出氏:全く違います。

MC:どういうふうに違うのでしょう。
  小出氏:完全に干上がってしまっていると言うのであれば、炉心を冷やす事が出来ませんので、もう炉心は完全に崩壊して溶けて、圧力容器の底に落ちていると思います。圧力容器の中に水が全く溜まらないという事は、要するに底に穴が開いているという事です。底に穴が開いているなら、溶けた燃料はもちろんその穴から溶けだしてしまいます。

MC:水だけではなく、燃料も穴から溶けだしてしまうであろう。
  小出氏:そうです。
  その燃料は、格納容器の底に流れ落ちてしまっているのだと、私は思います。

MC:つまり、圧力容器と格納容器がどっちがどっちかという事を私も良く解らなくなるのですが、魔法瓶で言いますと、一番内側の容器が、銀色の所が圧力容器みたいなものですよね。
  小出氏:(少し間が開き)そうですね。

MC:違いました?
  その外側の私達が外から手で掴むような、あれを格納容器と思ったら、良いですか?内と外の関係で言いますと。
  小出氏:はい。

MC:そうしますと、内側の圧力容器の底から溶け出た燃料が、もう外側の格納容器の中に出てしまっている。
  小出氏:そうだと思います。

MC:出てしまっても格納容器があるから、大丈夫ではないのですか。
  小出氏:格納容器というのは、放射能を閉じ込める最後の防壁な訳ですけれども、圧力容器に比べれば、遥かに薄くて構造的には弱いものです。

MC:圧力容器に比べたら、薄くて弱いのですか。
  小出氏:圧力容器というのは、厚さが16cmもある鋼鉄の鍋ですけれども、格納容器というのは、精々厚さが3cm位しかありません。

MC:3cmしかないのですか!
  小出氏:はい。
  ですから、そこに溶けた燃料が落下してしまえば、その格納容器の鋼鉄製の板も溶けてしまう可能性が強い訳です。

MC:先ほど格納容器は、放射性物質を守る最後の砦とおっしゃいましたね。
  小出氏:そうです。

MC:それが厚さ3cmであって、これがもし溶けたら・・・溶けるなんて事があり得るのですか。
  小出氏:もちろんあります。
  ウランの燃料ペレットというのは、約2800℃にならないと溶けませんので、そういう温度の物質が流れ落ちて来る訳ですね。鋼鉄というのは、精々1400℃、1500℃で溶けてしまいますので、冷やす事が出来なければ、穴が開いてしまいます。

MC:今東電の発表では、内側にあります圧力容器の中に、容器の1割程度以下だけれども水がちょっとは溜まっていて、その水で何とか圧力容器の底に溶け落ちた燃料を冷やしているのではないか、という発表だと思うのです。

小出氏:私は科学というものに携わっているのですね。
  そういう人間にとって何が一番大切かと言うと、正確なデータなのです。
  原子炉の中にどれだけの水がある、あるいは圧力がどれだけになっている、あるいは温度がどれだけになっている、という事が一番大切だし、それが間違えているという事であれば、どんな推測をしても意味がないのです。
  私はこれまでも東京電力が公表するデータに基づいて、様々な推測を皆さんにお伝えして来ました。ある時には、東京電力が塩素38というのを見つけたという発表をしましたので、それなら再臨界という現象を疑う以外にはない、と私は言ったのですが、しばらくしたら、東京電力が塩素38を検出したのは間違いだと言い出す訳ですね。
  もともとのデータが間違えているなら、どんな推測も意味がない訳で、今回の事もそうです。

MC:つまり1号機の圧力容器の水位が何mあるのかと、この数字が違っていたら、全く違う事を意味すると。
  小出氏:そうです。
  だから、どんな推測をしてももう意味がない、と私は思ってしまいます。

MC:今回水位がこういうふうにして解って来たのは、建屋の中に作業員の方がやっと入れるようになって、どうやら水位を計る計測器を調節して、その事でやっと水位が解って来たようなのですね。という事は、この水位を計る機械が壊れているというような事だってあり得るのですかね。

  小出氏:あり得ますね。
  ですから、今言われているものだって、本当に信頼出来るデータなのかどうかという事が、私にはもう解らなくなりました。

MC:落合さんは今日初めて小出先生にこういうふうにお話なさるのですけれども、お聞きになりたい部分はいかかですか。
  落合氏:今日新聞の夕刊で各紙とも今回の1号機に関しては記事にしているのですけれども、ちょっと気になるのは、各紙ともちょっと見出しというか、言葉が違っているのですね。毎日と産経は「溶融」、溶け出すという所を見出しに使っているのですが。

MC:「燃料が大半溶融」
  落合氏:それに対して、読売と日経は「崩落」、崩れ落ちるという言葉を使っています。朝日は「形とどめず」という言葉を使っていまして、これは今のお話を聞く限り、溶け出してという表現がよろしいのでしょうか。
  小出氏:東京電力が言ったように、所謂炉心ですね、燃料棒がある所が完全に露出しているのであれば、溶けたと思います。
  MC:溶けて落ちた・・・
  小出氏:溶けて圧力容器の底に落ちたのですね。
  MC:これは、「溶ける」がメルトで「落ちる」がダウンなら、メルトダウンですか。
  小出氏:そうです。

落合氏:メルトダウンしている、と。
  小出氏:しています。
  それはもう確実だと私は思います。ですからそれは、東京電力が今日言った炉心の中に全く水位が無いという事が本当であれば、メルトダウンしていると思います。

MC:メルトダウンというのは、何を引き起こすのですか。
  小出氏:私は、メルトダウンをした時に、圧力容器の底にもし水が残っている状態であれば水蒸気爆発をすると思っていまして、それが私の最悪シナリオだったのです。
  でももう既に、今日の東京電力のデータが正しいとすれば、炉心はメルトダウンをしている訳ですし、水蒸気爆発は実は起きていない訳ですから、良かったと思います。

落合氏:というのは、水が全く無い状態で、今度は格納容器の方に落ちて行く。
  小出氏:要するに、圧力容器の中に全く水が無いという事は、圧力容器の底に穴が開いていると考える以外にないですね。底に穴が開いていると言うならば、炉心から溶け落ちた燃料は、その穴を通してまた落ちる、というのが必然だと私は思います。

MC:では、今度は外側の格納容器で何とか防がなければいけないのですね。
  小出氏:そうです。
  格納容器は、東京電力の方策によれば、水棺をしようとしたのですね。全部上まで水を入れようとした訳ですけれども、私はそれは出来ないと言って来たのです。格納容器に損傷があるので、水を溜めたくても溜まらない、と私は言って来たのですが、どうもそれも本当らしいのですね。
  格納容器の中にも水は溜まっていない、という事なのですが、ただ格納容器の底の方の部分は、たぶんまだ水は溜まっているいるのだ、と私は思います。つまり、圧力容器から溶け落ちて来たウランの燃料は、格納容器の中でまだ水によって冷やされているという状態だと思います。

MC:これを続けていれば、ずーっと水で冷やし続ければ、爆発は起こらないのですか。
  小出氏:格納容器の底が抜けない限りは、大丈夫だろうと思います。

落合氏:抜ける可能性というのはあるのでしょうか。
  小出氏:溶ける可能性はあります。
  溶けるというのは、温度で決まる訳ですけれども、温度というのは、発熱と除熱のバランスで決まります。ですから、水をキチッと入れていられる限りは大丈夫だろう、と私は思いますけれども、何か水を入れるのが上手く行かなくなったりして、格納容器内の水が少なくなる、そして溶けた燃料が露出するという事になれば、格納容器も穴が開くと思います。

MC:東電は、毎時8トン程入れている注水の量を増加させる検討を始めた、という情報です。もっと水を入れようと。
  これは賛成なさいますか。
  小出氏:水を入れた所で結局漏れてしまっている訳ですね、格納容器から。
  格納容器の中には、もう確か1万数千トンの水を入れたはずですが、格納容器全体は確か4000トンか6000トン位、精々それ位の水しか入らないはずなのですが、既に溢れてしまっている訳ですね。もう既にあちこちから漏れてしまっている状態だと思いますので、水量を多くした所で、もう溜まらないという状態なのかもしれません。ただ、それならあまり水量を多くする事に意味はないと思います。

MC:ならば、他の方法を、となるのでしょうが、またこの辺りは伺えたらと思います。
  今日もどうもありがとうございました。
  落合氏:ありがとうございました。
  小出氏:いいえ、ありがとうございました。





No.47

仲間

 みどり
11/5/14

りっちゃん
  はじめてメールします。
  5・7渋谷デモ、原発やめろ!ではお世話になりました。
  一緒に歩けて、よかったです。

京子さんとは、日の出の森仲間で、八丈島にも行きました。
  京子さんもめんどうみのいい、行動的な人ですね。
  それも、支え合える人がいるからなのだと思います。

早速ですが、ブログとツイッターとフェイスブックをやっています。
  それぞれに、すでに流してしまったので、事後承諾ですが、お知らせします。

ブーゲンビリアのきちきち日記

写真を76枚、掲載しました。
  新緑が美しいデモでしたね。

記念写真を撮ってくれた友人、ヘンリー・オーツさんのブログはこちらです。
  ちょっと、面白いです。(笑)

では、5・15国分寺労政会館でお会いできますように・・・





No.46

原子力発電とはなにか…

 りっちゃん
11/5/5

1981年に発行された本。古いわぁ。なので、シーベルトではなくレム・・・そんなに古い本なのに、ちゃんと予測していましたね。大事故のこと。

「全世界は、まことに賢明である。地震帯の上には、まったく原子力発電所がない。ただ一つの国を除外すれば、である。それはどこだろう。」って。やれやれ、フクシマで証明してしまいましたねぇ。アホな国は日本でした。今の時点でレベル7。

●我が国では、大事故の安全地帯はない。
  ●大部分の人は、逃げ出すことができない。
  ●周辺部では、被害が静かに広がってくる。
  ●食べ物がなくなる。
  ●被災地では、永久に自宅へ戻れない。
  ●大事故の規模は、毎年大きくなりつつある。
        ↓
  ●それまでの生活が、完全に無になる。

このままレベル7で終われば、もしかしたら帰宅できるところもあるかもしれないけれど・・・チェルノブイリより怖いのは、使用済み燃料棒なども一杯残っているから、まだもっと悪くなる可能性が残っている。1〜6号まであるからねぇ。一つになにかあれば・・・レベルをまたまた引き上げることになるかも。そうなったらここも危険地帯。それにしても、こんなに古くからちゃんと指摘されていたのだから、国にも東電にも「想定外」なんて言わせないよ。

この本では、第一部 危険!で、日常の怖さ、大事故の怖さ、ゴミの怖さの順番だけれど、実際には、フクシマ原発事故の報道で、日常的にも漏らしていたんだなぁと実感。「薄まりますから」・・・この感覚では、当然日頃から簡単に漏らしていたなぁと・・・

日常の怖さは、「原子力発電所は、大事故がなくても、毎日毎日、空にも海にも放射能のチリを流してはじめて運転できるからである。」って。「蓄積、食物サイクル、毒はどこにも行きようがない、内部被爆は逃げようがない」って。たとえば、ヨウ素131。「半減期」8日、ってまるですぐ無くなるように言うけれど、8日で半分になるだけ、次の8日でそのまた半分になるだけ。漏れた、いや漏れさせた放射性物質の量が多ければ、ゼロに近くなるまで相当日数がかかる。しかも「半減期」という言い方は、つまり絶対ゼロにはならないってことだと、私には思えるのだが・・・表にも永遠に残るとある。

その表には、「クリプトン85の半減期10.7年、ストロンチウム90の半減期28年、セシウム137の半減期30年、プルトニウム239の半減期2万4000年、ヨウ素129の半減期1600万年(ビキニで非被曝者にも甲状腺腫瘍を生み出している)」。モニタリングをしているらしいけれど、すべてを発表しているとも思えないよなぁ。

ウィキペディアでは「注意しなければならないのは、半減期は対象となる元の核種の量が増えないことを前提にしているが、多くの原子核崩壊は、多数の種類のさまざまな形の崩壊が同時並行的に確率に支配されて多段階的に起こるのであり、元の核種の量も前の段階での崩壊が進めば随時追加されてゆくことである。このため半減期どおりに崩壊が進むのを観測できるのは、確実に精製・分離が済んだ単体の放射性物質を扱える実験室だけである」と書いてあった。海や山や空に放出されたものがどうなるかは神のみぞ知る、ですかぁ。

「毒が永遠に残るばかりではなく、突然変異による遺伝障害が、孫の孫の代まで人間を苦しめるのはつらい。
  ●放射能は永久性をもち、蓄積する。
  ●遺伝障害を生む
  ●そのため、被害が出たとき あと戻りできない
  ●10年、20年後に被害が出て、原因を確かめることが難しい
  ●若者や子どもほど被害を受けやすい
  ●人類にはまだ、最大被害のおそろしさがわかっていない。(只今実験中)

只今、庭の草むしりで、いつもは抜く「露草」を抜かないでいる。それはこう書いてあったから
  ムラサキツユクサの研究 埼玉大学理学部の市川定夫教授
  放射能を受けると、おしべの毛が青からピンクに変わってしまう。
 「放射能が10倍になれば、突然変異も10倍になり、この比例関係は、放射能がいくら微量になっても成立する」
  つまりは、ここから安全というのはない、ということだ。

「発電所の従業員と、それ以外の人との間に、安全値の差別がもうけられ、しかもそれが10倍。
  つまり、この安全基準がまったく医学的根拠もなく決められているという事実である。
  原子力発電所で働く人は、どうしてもこれだけの毒を受けてしまうから、その“そうしても避けられない量”を基準にしたというのだ。」
  今の暫定基準値は、「これぐらいは出ているから日本国民はひとしく我慢せい」と言う数値なんでしょうなぁ。せめて子どもだけでも、もうちょっと考え直して欲しいよ。

「“安全基準”(国際放射線防護委員会)が勧告している数字が無意味であることを証明したマンクーゾ教授(ピッツバーグ大学)は、収入源を断たれ、退職を勧められ、彼の研究データを取り押さえられた。“知りすぎた科学者に対する静かな戦争”」が現実にあるとさ。

「原子力発電をかんたんに説明すると、
  ウラン235という原子に中性子をぶつけると、ウラン235が、ふたつに割れて〔核分裂〕猛烈なスピードで、ふたつのかけらが走り出し、走りながら熱(と放射能)を外に出す。この熱で、お湯をわかし、火力発電所と同じようにタービンを回して発電するのが、原子力発電である。
  さて、ふたつに割れたかけらはどうなるか。
  このかけらは、もうウランではなく、大昔の人が夢見たように、錬金術によって新しいものになっている。例えばストロンチウムとか、ヨウ素とか、別な物質になるのである。ただし、そのどれもがたいへんな放射能を持っているので、悲しいことながら、まったく使い物にならない。つまり“危険”で“使いものにならない”ので、“死”の“灰”と呼ばれている。」

「崩壊」というのがよくわからないのだけれど、ものすごく不自然なことをしている。津波もそうだけれど、自然というものを人間は軽くみてはいけないと思う。人間は自然の中の一部にしか過ぎない、ということを肝に銘ずるべきではないだろうか。ゴミ問題もそう。なるべく自然のサイクルを活かさないと。穴掘って埋められるは、自然のものだけ。人間が無理にこしらえたものは、なかなか自然には戻らないのだ。特に放射性物質はねぇ。永遠に閉じ込めて冷やしておかなければならない。それもものすごい量。どうするんだぁ。子どもたちへの莫大なる負の遺産だよ。

赤字

費用の問題。ゴミ処理問題一つ考えても赤字。事故が起きれば・・・もうわかるよねぇ。それでも、造っちゃったのは、儲かるシステムだから。もちろん損をするのは私たちと、未来のこどもたち。

「原子力だけから成り立つ会社(日本原子力発電株式会社)は、東海村の原子炉を運転しながら、一度も赤字が解消されたことがない。この会社は、実質的には国家の持ち物であり、国家予算から赤字分を埋める巨額の金がつぎこまれ、電気だけは東京電力が安く買いあげられるようなカラクリになっている。」

「ともかく政府の方では、このように原子力を工業の芯棒にすえて自分も分け前にあずかろうと、あらゆる手をうって、電力会社と、この部門の研究者に金をバラまいている。これが、きわめて危険であることは、おわかりだろう。
  すでに、原子力にたずさわる科学者などが2万人に急増し、“もし原発がなくなったら大変”とばかり、あちこちの雑誌に「推進論」を書きまくる。マスコミにも手がのびる。大半の人びとは知らないから、コロリとだまされてしまう。」

「たとえば、1979年8月1日の朝日新聞に、大島恵一東大教授が「原子力がなければ生活様式を変えるしかない」といったオドシをかけているが、この本当の意味は、「この人たちの生活様式が変わる」ということで、原子力関係者には、まさに深刻な問題である。これまで原子力でメシを食ってきたのだから……。しかしそのために私たちが巻きぞえを食うというのはどうも解せないのである。」

「また、原子力発電のコストについて付け加えるなら、大事故などの損害賠償と、再処理のコストは政府の負担(つまり税金)でまかなわれているのである。 2兆円といわれる再処理工場の建設も、別の方面で私たちから徴収されている。(こうして今では、原子力が安いと言う人は姿を消すにいたっている。)
  だが、ここにひそむ本当の重大問題は、「大事故を起こしても電力会社は痛くもかゆくもない」ことにある。
  何千人、何万人、何百万人の死者がでようとも、保険会社が100億円支払い、残りを政府(つま税金から私たちが支払うようになっているが(「原子力損害に対する賠償に関する法律」第7条)、当の電力会社が最後の責任を負わないでいい、というのはどんなものだろう。そのような企業があってよいのだろうか。
  今のようにいい加減なものができた理由は、この無責任なシステムにある。
  「大型原子炉の事故の理論的可能性および公衆損害に関する試算」報告は、三兆何千億円もの被害が出るとか、死の灰が朝鮮半島にまでひろがるとか、知らない人が見るとビックリするから、とても公開できません。”
            科学技術庁原子力局(1974年11月5日毎日新聞)
  私たちの生命が、無責任な人びとの手でぐんぐんと大事故の方へ押しすすめられているのが、今の状態である。
  政治家も、商社も、メーカーも、電力会社も、もうかって笑いがとまらない。
  そして、地元も大喜び(と不安の日々)である。」

一部の人たちが儲け、一部の人たちが大きな犠牲を払い、大半の人がコロリとだまされて平安に暮らした結果ですねぇ。「フクシマ」。だとしたら、この社会のシステムを変えるべきだと思いませんか?停電が怖い?まだそんなこと言っているの?代替エネルギーなら一杯あるし、人間の叡智を私は信頼しているよ。

あとがきの最後の言葉は、「“万人が共通の拠りどころとする大自然のなかに、新緑を芽(めぐ)む季節が訪れ、子供たちに来たるべき未来があるように”との切実な祈りをこめて……。」





No.45

講演会

 京子
11/5/4

5月15日(日)に「日の出の森・支える会」が開催する講演会のお知らせです。転送・転載、大歓迎です。宜しくお願いいたします。

「原発事故・大震災が問う、これからの社会」

  日 時:5月15日(日) 午後1時30分〜
  場 所:国分寺労政会館 第4会議室

  参加費:700円
 【講  師】
  菅井 益郎  「福島原発事故とこれからの市民のくらし方」
  大賀あや子  「福島の事故直後から現在まで、台湾の脱原発集会報告など」
  瀬戸 昌之  「公正さが問われている―ごみ問題、原発、TPPを例に―」





No.44

情報

 シッポ
11/4/29

ほかにもあるけれど、このサイト情報が充実してます。疎開情報、ドキュメンタリー、署名、新たな原発建設自治体などの情報が集まってます。

脱(反/卒)原発デモ&イベント情報





No.43

派遣村被災地支援

 りっちゃん
11/4/29

派遣村通信の号外が届いた。4月12〜17日、東日本大震災の被災地に、支援物資を届け、復旧のボランティアをしてきたとか。皆さん、ご苦労様でした。朝鮮学校の子どもたちにも文具を届けてくれたのね。ありがとう。詳しくは派遣村ブログをご覧下さい。


4.12-4.17被災地支援行動報告会を開催します!
  日時:4月29日(金)18:30〜
  場所:府中グリーンプラザ・7階グループ活動室

  ※報告会の前に府中駅北口前で被災地支援行動街頭報告を行います。

報告と共に写真と映像で震災と津波の傷跡、原発20キロ件立ち入り警戒地域の様子などを報告します。
  ぜひ、ご参加ください。

また、5月に予定している被災地支援行動第2次派遣の方針を提案します。みんなで被災地支援行動に参加しましょう。第2次派遣隊は、5月6日から9日の間の日程で、福島県南相馬市鹿島区域を予定しています。

カンパのお願い
  A)鹿島区福祉サービスセンターへの直接支援金として
  B)軽トラック購入費・・・派遣隊の諸費用、とりわけ軽トラック(現地持ち込み、不要になるまで現地使用)購入費30〜40万円(保険込み)を早急に集め購入したいと思います(南相馬市鹿島区では現在リース使用中で経費が高く、この提案はとても助かるとのことです)。
  C)鹿島区が必要としている物資購入費として。
  D)諸経費カンパとして
   今回の活動の参加者は食費、宿泊、交通費などの諸経費は自己負担です。しかし、生活保護受給の方は食費のみ自己負担とし、その他経費は派遣村と皆さんからのカンパで補います。振込用紙にAからDのカンパ目的をご記入いただければ幸いです。

郵便振込みの口座番号は 00180-2-632677
  加入者名は 府中緊急派遣村実行委員会





No.42

鎌仲監督のトーク

 京子
11/4/29

友人からのメールです。鎌仲監督のお話は大変わかりやすいです。特に、妊婦さんや乳幼児を抱えた方には見て頂きたいです。
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  福島の原発事故を受けて、今まで興味を持っていなかった人にもこの機会に原発のこと、ヒバクのことを知ってもらいたいと、14日に渋谷のアップリンクで「ヒバクシャ」上映、その後、鎌仲さんに福島のことをからめて話をしていただきました。その模様がYOUTUBEにアップされましたので、よかったらごらんになってください。そしてお知り合いにも広めてください。

 
http://www.youtube.com/watch?v=tSNLW5g82G0





No.41

千夏さんの原発メモ

 りっちゃん
11/4/28

おんな組いのちは毎日メールでいろんな問題を投げかけてくれるのだけれど、いつも遅いのよね。今回のはお役に立ちそう。


中山世話人の「私のための原発メモ」を、おんな組HPに、緊急アップしました。決して難しくありません。

http://onnagumi.jp/appealFile/20110426genpatu.pdf





No.40

集会デモ他

 りっちゃん
11/4/28

芝公園のデモ、車椅子の方と一緒に歌を歌いながら、楽しく参加してきました。いただいてきたチラシから、いろんな情報を転載します。


福島原発震災連続集会(第1回)福島の子どもたちを放射能から守れ!
  ●4月30日(土)13:00開場/13:30〜16:00
  ●全水道会館大会議室(JR水道橋駅5分)
  ●お話 中手聖一さん(原発震災復興・福島会議世話人)、阪上武さん(福島老朽原発を考える会代表)
  ●主催 
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、プルトニウムなんかいらないよ!東京
  ●協力 チェルノブイリ子ども基金、日本消費者連盟、ふぇみん婦人民主クラブ、FoE Japan
  ●会場費 500円+カンパ


広瀬隆さん講演会
  日 時:2011年4月30日(土) 17時50分開演〜21時10分(17時30分開場)
  場 所:東京・豊島公会堂(池袋駅東口5分)
  参加費:1000円(うち200円はみんなで使える放射線測定器購入費に充てます)
  公演内容:広瀬 隆:「今福島原発で起こっていること」
        大東 断:「電力浪費を見直そう」
        伊田祐之:「原発震災を取材して」
        山崎久隆+鈴木千津子:「食卓にしのびよる放射能汚染」
  受 付:当日会場にて。先着順800名
  共 催:タンポポ舎+週間金曜日


核分裂過程
  1987年 西ドイツ ●カラー95分 ●監督:ベルトラム・フェアハーク&クラウス・シュトリーゲル
  2011年5月3日(火・祝) 18:30開場 19:00「核分裂過程」 上映後にフリートーク
  あうるすぽっと会議室A(豊島区立舞台芸術交流センター3F)
  ■参加費:予約900円 当日1000円
  小さな会場なのでなるべくご予約を。kook@ha.bekkoame.ne.jp


くり返すな!原発震災
  つくろう!脱原発社会
  5月27日(金) 日比谷野外音楽堂(予定)集会とデモ   雨天決行 参加費無料 どなたでも参加できます。プラカードや横断幕、楽器などいろいろ工夫して参加して下さい。
  開場 5時30分 集会開始 6時 デモ出発 7時
  共催 原発とめよう!東京ネットワーク、再処理とめたい!首都圏市民のつどい

関連企画
  5月25日(水) 18:30〜19:00ごろ
  再処理やめなさい!経済産業省別館前行動


被災者を全力で支援しよう! すべての原発を止めよう!
  6・5怒りの大集会

  6月5日(日) 開場12:00 開会13:00
  練馬文化センター
  プログラム 講演 後藤政志(元原子力プラント設計技師)、古川路明(放射化学者)ビデオ上映他
  資料代 500円
  主催 6・5集会実行委員会


原発さよなら署名
  [1]すべての原発を廃炉にし、原子力から撤退することを求めます。
  [2]東電。政府の責任を明らかにすること。情報の公開、非難区域の拡大、被爆限度の引揚撤回、被害補償を求めます。
  詳細と署名用紙は、こちらからどうぞ.





No.39

お役立ちパンフ&腹立ちパンフ

 京子
11/4/26

お役立ちパンフ(学習会の資料に最適)
  ●「天災は止められへんけど、原発は止られる」というおばちゃんの会話形式のパンフ。京都の人たちが作ったもので、
ここからダウンロードできます。

こっちは怒り心頭のパンフ
  ●文科省が19日の20ミリシーベルト通知に続いて、20日には、それを正当化する「放射能を正しく理解するために」(教育現場の皆様へ)」というパンフを出し、福島県教育委員会がホームページにアップしています。この徹底批判が必要ではないかと思います。





No.38

花と兵隊

 りっちゃん
11/4/24

九条の会・小平 結成6周年記念
  映画 花と兵隊

昭和20年8月15日。
  あの夏、生きて敗戦を迎えても、祖国に帰らなかった日本兵がいた。60余年後に届いた、「未帰還兵」の遺言――。

かつて、地獄の戦場がアジアにあった。太平洋戦争中、約19万の日本の将兵が、その尊い命を失ったビルマ――。

『花と兵隊』は、タイ・ビルマ国境付近で敗戦を迎えた後、祖国に還らなかった6名の日本兵、すなわち「未帰還兵」を描いたドキュメンタリー映画である。敗戦から60余年を隔て、戦争の記憶が薄れつつあるいま、90歳を前後する彼らを撮影当時20代だった松林要樹がとらえた。

日 時:2011年5月21日(土) 第1回上映 11:00〜
                     第2回上映 14:15〜
                     13:00〜14:00 松林要樹監督のお話
  場 所:小平市中央公民館ホール
  参加費:800円 高校生以下、障害者&付き添い700円

  ※ この参加費で、映画の上映1回と、松林監督のお話しを聞くことができます。
  ※ 松林監督は、この度の福島原発事故後に現地の撮影に行かれていますので、原発事故についてもお話いただく予定です。
  主催:
九条の会・小平


この頃「ただちに健康被害の出る数値ではない」とか、「うすまります」とか、「風評被害」とか、間違って解釈しやすい(「間違えることを意図して言っている」の方が正しいかな)言葉が横行しているので、「尊い命」もちょっと引っ掛かる。もちろん彼らの命も尊いけれど、非戦闘員で殺されてしまったたくさんの命も尊い命であることを押さえておきたい。





No.37

幻燈会

 りっちゃん
11/4/24

やまなし

月夜の幻燈会番外編・座布団幻燈会が開かれます。急に雨が降ったりしたら、今は放射能が心配。なので、いつもの雑木林で開催したいのはやまやまだけれど、中央公民館ホールでの開催になったそうです。

とき 5月14日(土) 第1回 午後1時半〜2時半(開場1時)
               第2回 午後3時〜4時(開場2時半)
  ところ 小平市中央公民館ホール
(西武多摩湖線青梅街道駅下車)
  入場料 大人500円 子ども入場無料(カンパ1人100円)
  ※必要経費をのぞき、被災地に送ります。
  定員 各回先着180名

やまなし

作・・・・・・・・・宮沢賢治
  画・・・・・・・・・小林敏也
  朗読・・・・・・・・鍵本景子
  笛・・・・・・・・・植松葉子
  パーカッション・・・入谷智恵
  ※わらべうたのゲストあり

主催 どんぐりの会   協力 こだいら自由遊びの会





No.36

署名にご協力を

 シッポ
11/4/23

子どもに「年20ミリシーベルト」の被ばく基準量を適用することの撤回を求める署名を、ぜひ広めてください。

この基準は、もともとの一般人の被ばく基準量の20倍です。そして、多くの研究者が大人よりも子どもの方が放射線の影響を受けやすいと報告しているにもかかわらず、大人と同じ数値です。また、福島第1原発事故の「計画的避難区域」の目安となった数値でもあります。つまり、一方では大人が避難することを求められているのに、一方では子どもが学校では外に出ないでね、と言われているのです。

以下が呼びかけ文です。

子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道的な決定に抗議し、撤回を要求するため、美浜の会、フクロウの会、グリーンアクション、FoEJapan、グリーンピース・ジャパン、原子力資料情報室の6団体は、下記のような緊急声明および要請を政府に対して行います。このアクションに連名可能な団体・個人は、下記のフォームからご連絡ください。一次締め切り:4月25日(月)

参考:「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明(日本弁護士連合会)

     ドイツシュピーゲル紙「日本は子どもに対して高い放射線値を確定した」




政府への要求項目
  ・子どもに対する「年20ミリシーベルト」という基準を撤回すること
  ・子どもに対する「20ミリシーベルト」という基準で安全とした専門家の氏名を公表すること

いいねぇ、特に2項目目。無責任な専門家の名前をぜひ伺いたいものだ。





No.35

ロラたちに正義を!

 りっちゃん
11/4/23

ロラたち

竹見さんよりお久しぶりのメール。
  映画完成に向けて編集作業に熱中されているとか。

映画の題名は「カタロゥガン!ロラたちに正義を!」
  竹見さんは監督です。かっこいいなぁ。

あ〜、21日は九条の会・小平の「花と兵隊」の上映会もあるのだ。お手伝いを約束しているので、残念だなぁ。

■日時 5月21日(土)PM1:30〜4:30
  ■会場 武蔵野スイングホール
JR武蔵境駅北口徒歩2分
  チケット 当日1000円 前売800円

第一部 オープニング・ライブ
  曲目 テーマ・ソング「ロラたちに正義を!」他
  出演 アリソン・オバオン&SOSO

第二部 「カタロゥガン! ロラたちに正義を!」
  あの戦争で何が起こったのか。80才になったロラたちの日々。

主催 フィリピン元「慰安婦」支援ネット・三多摩(ロラネット)

■あらすじ
  太平洋戦争が始まった時、フィリピンはアメリカの植民地だったため、否応なく戦争に巻き込まれました。日本軍に対する激しい抵抗運動が続く中、若い女性たちが捉えられて「慰安婦」にされたり、ゲリラへの報復として村の女性たちが集団レイプを受けるなど、日本軍による激しい性暴力の嵐が吹き荒れました。90年代に入り、被害女性たちは長い沈黙を破って日本政府に謝罪と補償を求める闘いを開始しましたが、日本政府は、責任を回避し続け、今も問題は解決していません。ロラたちは80才を過ぎた今も闘い続けています。そんなロラたちを、マニラ首都圏、ルソン島マパニケ村、レイテ島山間部の村に訪ねました。

■竹見智恵子監督のひとこと
  はじめてロラたちと会った時のことが忘れられない。日本兵から性暴力を受けた自分を恥じ、消え入りそうに小さくなっていた。その後、差別と闘い、尊厳を取り戻すために立ち上がり、長くきびしい闘いが続いた。そして今、ロラたちは輝いている。生きるとは何か、人間とは何か。「慰安婦」問題の真実をあなたに知ってほしくて、映画製作を思い立った。

中井信介:撮影・編集
  フィリピン、韓国、マレーシアなど、アジア各地に足を運び、環境破壊や基地拡張闘争など社会が引き起こす問題や、そこで生きる人びとを等身大に捉えて撮り続けている。テレビのドキュメンタリー番組も手がけるビデオ・ジャーナリスト。

■アリソン・オパオン Allison Opaon
  フィリピン・ミンダナオ出身のカルチュラル・ワーカー&ミュージシャン。環境問題など社会問題を伝えるメッセージソングを歌うほか、演劇ワークショップのファシリテーターとしても活躍。在日フィリピン人自助組織「KAFIN」横浜代表。

■グループSOSO
  長崎の被曝2世である生田卍(まんじ)がロックへの情熱止みがたく「日本のU2」を目指して87年に結成。91年、フィリピン・マニラでアジアのオリジナル・ロックと出会い、衝撃を受ける。以来、フィリピン、韓国、香港などのオールタナティブなミュージシャンと交流を深め、環境、平和問題などをテーマに活動を続けている。

■上映会開催の呼びかけ
  6月より、映画の貸し出しを行います。
  ・DVD貸し出し 1回の上映につき 3万円
  ・上映権付き買い取り 5万円
  ・20人以下の少人数の場合の貸し出し費用は参加人数 一人1000円をめどにご相談に応じます。
  ・ポスター、チラシ、リーフレット、タイトル幕(会場用)の貸し出し等、ロラネットまでお問い合わせ下さい。






No.34

日弁連えらい!

 シッポ
11/4/23

日弁連が、「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明を出しました!


会長声明集 Subject:2011-4-22

「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明

4月19日、政府は「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」を発表し、これを踏まえて、文部科学省は、福島県教育委員会等に同名の通知を発出した。これによると「児童生徒等が学校等に通える地域においては、非常事態収束後の参考レベルの1〜20mSv/年を学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安と」するとされており、従前の一般公衆の被ばく基準量(年間1mSv)を最大20倍まで許容するというものとなっている。その根拠について、文部科学省は「安全と学業継続という社会的便益の両立を考えて判断した」と説明している。

しかしながら、この考え方には以下に述べるような問題点がある。

第1に、低線量被ばくであっても将来病気を発症する可能性があることから、放射線被ばくはできるだけ避けるべきであることは当然のことである。とりわけ、政府が根拠とする国際放射線防護委員会(ICRP)のPublication109(緊急時被ばくの状況における公衆の防護のための助言)は成人から子どもまでを含んだ被ばく線量を前提としているが、多くの研究者により成人よりも子どもの方が放射線の影響を受けやすいとの報告がなされていることや放射線の長期的(確率的)影響をより大きく受けるのが子どもであることにかんがみると、子どもが被ばくすることはできる限り避けるべきである。

第2に、文部科学省は、電離放射線障害防止規則3条1項1号において、「外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が3月間につき1.3ミリシーベルトを超えるおそれのある区域」を管理区域とし、同条3項で必要のある者以外の者の管理区域への立ち入りを禁じている。3月あたり1.3mSvは1年当たり5.2mSvであり、今回の基準は、これをはるかに超える被ばくを許容することを意味する。しかも、同規則が前提にしているのは事業において放射線を利用する場合であって、ある程度の被ばく管理が可能な場面を想定しているところ、現在のような災害時においては天候条件等によって予期しない被ばくの可能性があることを十分に考慮しなければならない。

第3に、そもそも、従前の基準(公衆については年間1mSv)は、様々な社会的・経済的要因を勘案して、まさに「安全」と「社会的便益の両立を考えて判断」されていたものである。他の場所で教育を受けることが可能であるのに「汚染された学校で教育を受ける便益」と被ばくの危険を衡量することは適切ではない。この基準が、事故時にあたって、このように緩められることは、基準の策定の趣旨に照らして国民の安全を軽視するものであると言わざるを得ない。

第4に、この基準によれば、学校の校庭で体育など屋外活動をしたり、砂場で遊んだりすることも禁止されたり大きく制限されたりすることになる。しかしながら、そのような制限を受ける学校における教育は、そもそも、子どもたちの教育環境として適切なものといえるか根本的な疑問がある。

以上にかんがみ、当連合会は、文部科学省に対し、以下の対策を求める。

1 かかる通知を速やかに撤回し、福島県内の教育現場において速やかに複数の専門的機関による適切なモニタリング及び速やかな結果の開示を行うこと。

2 子どもについてはより低い基準値を定め、基準値を超える放射線量が検知された学校について、汚染された土壌の除去、除染、客土などを早期に行うこと、あるいは速やかに基準値以下の地域の学校における教育を受けられるようにすること。

3 基準値を超える放射線量が検知された学校の子どもたちが他地域において教育を受けざるを得なくなった際には、可能な限り親やコミュニティと切り離されないように配慮し、近隣の学校への受け入れ、スクールバス等による通学手段の確保、仮設校舎の建設などの対策を講じること。

4 やむを得ず親やコミュニティと離れて暮らさざるを得ない子どもについては、受け入れ場所の確保はもちろんのこと、被災によるショックと親元を離れて暮らす不安等を受けとめるだけの体制や人材の確保を行うこと。

5 他の地域で子どもたちがいわれなき差別を受けず、適切な教育を受けることができる体制を整備すること。

2011年(平成23年)4月22日
  日本弁護士連合会
  会長 宇都宮 健児





No.33

3.8マイクロSv/h

 シッポ
11/4/22

〈文部科学省が、福島県内の学校の利用の基準について、大気中の放射線量が1時間あたり3.8マイクロシーベルト以上となった学校などについて、校庭や屋外での活動を制限したことについて〉

3.8マイクロSv/h以上という基準には、内部被曝も、建物内にいる時間も含まれていません。子どもの年間被曝線量限度とされた20ミリシーベルト(これ自体が高い)は軽く越えてしまうと指摘している人もいます。福島の子どもたちのことを考えると、絶対に許せないと思います。放射線被曝自体、しきい値なしと言われているのにとんでもないことだと思います。

この基準を撤回するように、どうか声をあげてください。

★抗議先
 
文部科学省
      電話番号:03−5253−4111(代表)
  首相官邸

そして、これもひどいです。昨日NHKあさイチでも言っていました。
  胎児の許容量が50mSvだとする日本産科婦人科学会
、100mSvだとする日本産婦人科医会
  (放射線業務従事者で妊娠中の女子の被曝限度でも、出産までの合計で1ミリシーベルト(内部被曝による実効線量)2ミリシーベルト(腹部表面に受ける等価線量))

作業員の方たちの被曝基準もさらに上げようとしています。
  「被曝基準超えた作業員の原発での雇用継続求める 労使、国に要望」−朝日新聞2011年4月9日17時14分
  作業員の被ばく線量、さらなる引き上げ検討 −日テレNEWS24

それどころか、3月にはこんなことも検討していたんですね。「時期尚早」として見送られたということですが、この国に人権はないの?
  原発作業被ばく線量 「救命時は無制限」検討−東京新聞2011年4月20日 朝刊

☆参考になる基準を集めてみました。ほかにもあれば、ぜひ教えてください。資料の出典付きでおねがいします。

●福島第1原発事故の「計画的避難区域」の目安 20mSv/年。(先日引き上げられた子どもの年間被曝線量限度と同じ数値!)

●チェルノブイリ事故時のソ連の避難基準
  公衆被曝の法的基準1mSv/年を超えると「移住権利」が発生、5mSv/年を超えると「移住義務」

●一般人の年間の線量限度
  1mSv/年から引き上げられ、20mSv/年(大人も子どもも)

●放射線業務従事者の被曝限度(電離放射線障害防止規則
  ・通常作業:5年間で100ミリシーベルト、1年間で50ミリシーベルト(実効線量管理)(電離放射線障害防止規則第4条)
  ・妊娠の可能性のない女子:3か月で5ミリシーベルト(実効線量管理) (電離放射線障害防止規則第4条2項)
  ・妊娠中の女子:出産までの合計で1ミリシーベルト(内部被曝による実効線量)2ミリシーベルト(腹部表面に受ける等価線量) (電離放射線障害防止規則第6条)
  ・緊急作業時:100ミリシーベルト(実効線量管理)*妊娠可能な女子には緊急作業は認められていない。(電離放射線障害防止規則第7条2項)
  *厚生労働省は2011年3月15日、福島第一原子力発電所での作業者に限って250mSvに引き上げた。3月17日には自衛隊員や警察官、消防隊員などに対する限度も同様に引き上げた。
 *妊娠可能な女子には緊急作業は認められていない。
  *事業者は、放射性物質取扱作業室その他の放射性物質を吸入摂取し、又は経口摂取するおそれのある作業場で労働者が喫煙し、又は飲食することを禁止し、かつ、その旨を当該作業場の見やすい箇所に表示しなければならない。労働者は、前項の作業場で喫煙し、又は飲食してはならない。(第41条)

医療法施行規則で定める放射線業務従事者の基準も同様


小出裕章さん(京大原子炉研究所)の発言をまとめた非公式ブログがあります。

このサイト、インタビューや講演の動画と一緒に、書き起こしテキスト や 要約がつけられていて、情報ソースとして役に立ちます。

この中に子どもの被曝の基準についての、ラジオでの発言がありまし た。1時間あたり3.8マイクロシーベルトという基準がどんなに異常 かがわかり、重要だと思うので、以下にまとめを転載しますね。

「4月20日 こどもたちに被曝を強いる政府」

・(文科省が福島県内の保育園、幼稚園や小中学校を普通に利用する際の限界を1時間あたり3.8マイクロシーベルトと定めたが?)驚い た。普通私たちが生活している環境では0.05マイクロシーベルトが 普通。その80倍。

・(年間で20ミリシーベルトという基準で算出したものだが?)その前提がとてつもなく高すぎる。一般の日本人は法律で年間1ミリシーベ ルトしか被曝してはいけないと決まっている。それをいきなり20倍に する権限が誰にあるのか不思議に思う。こどもは特に放射能に敏感であるのに、そういう基準を押し付けるやり方がなぜ許されるのか分からな い。

・(基準値を超える学校や園については屋外活動を1時間以内に抑えるとしているが?)被曝はあらゆる意味で危険。少しでもそれなりの危険 がある。こどもは外で遊ぶべきで、砂場で泥まみれになるのがこども。 外に出るなというのは異常。それほどの状況が生じている。

・(うがいや窓閉めが奨励されているが、役立つか?)1時間あたり 3.8マイクロシーベルトと言っているのは外部からの被曝を想定して いる。放射性物質を身体に取り込むのはもっと大きな被曝になる。口から取り込んだり吸い込むことは当然避けるべき。従い、よく洗う、うがいする、着替える、窓を閉めるということはやるべき。ただ、そんな状態にしたのは誰かというと、国=政府。その政府が自身の責任を一切表 明せずにこどもたちに被曝を強制するというやり方には納得できない。

・(6〜9ヶ月で事故を収束させるという工程表を元にして今回の基準が定められたとしたら、事故の今後の推移次第で変わる?)事故が拡大 したり、汚染区域が拡大する可能性はある。もしかしたら20ミリシー ベルトと基準さえ反故にされるかもしれない。

・(こどもだけ疎開することも考えたほうがいいか?)被曝は微量でも危険。放射線に敏感なこどもに限っては、被曝を少なくする方策が必 要。ただし、こどもだけ避難、疎開ということをすると家庭が崩壊する。その重荷もある。その重さをどのような尺度で測ればいいのか、分からない。ただ、被曝を避ける方向で行政も含めて考えるべき。

・(警戒地域ということで強制的な立退きが発表されているが?)家、ふるさとから立ち退きたくない人は必ず出てくる。チェルノブイリでもお年寄りを中心としてそういう方々がいた。福島でもそういう方々がいたら、その支援は行政の責任。生活インフラや医療など生活を保証する。ただしものすごい汚染地域は逃げてほしい。

・(20ミリシーベルトは計画的避難地域の前提となる基準だが、その設定自体に疑問?)政府自体が追い詰められている状況。原子力を許してしまった日本の大人の責任として向き合わなければいけない。でも、 こどもたちは守らなければならない。

・(強制立ち退きをする際は、支援の政策とセットですすめるべき?) そうだ。説明も行政の責任。

・(日給3万円で福島原発で働かないかという話が専門外の建設業の人たちに来ているが、爆発の危険は?)東電は1号機は水素爆発の危険があるとしていて、それを防ぐために窒素を注入している。2号機、3号機については何も作業が行われていないが、これも爆発の可能性はある。これまで爆発の危険はあまりないと思っていたが、あると思っておかなければならない。

・こどもたちの被曝を避ける策を出したいが、本当にどうしたらいいか 分からない。大人は知恵を絞って策を出さないといけない。




私は毎日、今日一日の予定をこなすのに精一杯で、京子さんやシッポからの情報にもじっくり検討する時間がたりません。でも、ここらでちょいと自分の感想も書いておきたいなぁと・・・

内部被爆のことを考えれば、たった一個の放射性物質でも健康被害が出るのだから、シッポさんも「放射線被曝自体、しきい値なし」と書いているとおり、この値以下なら大丈夫という値はない。しかも、どの物質でどういう被害があるのかが、原発促進派の「隠避体質」のおかげもあって、まだわかっていない。もともとなかったものだから、今が実験段階というのもある。それなのに原発を造っちゃたんだよ。まったく無責任。今の地球は薄まったガス室のようなものだそうだ。そのガスは、このままだとどんどん濃くなっていく。危険なのは「被爆国」の国民ならみんな知っているのに、匂いもないし、汚染されたものだって、見た目ではわからない。人間は普通、長年の経験(DNAに記憶されている?)により味覚でも察知できるのだけれど、歴史のない放射能にはそれもない。で、放射能に関しては鈍感。心理的にも「怖い」よりは「安全」を信じたい。だからレベル7と言われても、避難区域の人たちに危険性が伝わっていないように思う。

「売国土」って言葉が浮かぶのよねぇ。農業の国なのに、農業ができない土にしちゃったのはだれぇ?一番腹が立つのは、バケ学者。科学者なら、自然の素晴しさと脅威とを判らないはずがない。その中で生きている(生かされているかな)人間には、まだ判らないことが一杯あるのに、何でも知っているような顔をして「安全」をくり返す。「薄まる」って、世界中にばらまかれるというだけのこと。ほかの国からしたら偉い迷惑なのに・・・

そんな連中をコメンテーターとして呼ぶマスゴミが一番罪が深い。それと、今の政府もかわいそうという気もするのだ。もともと自民党政権時代に、あちこちに原発を造ってしまったその尻拭いをやらされているわけだから・・・もっともこれから原発をどうするかという問題では、「ハッキリしろよな!!」ということですが・・・責任の所在を先ずはっきりすべきですね。戦後の「一億総ざんげ」みたいなゴマカシを通用させてはいけない。地震国に原発を造ってはいけなかったのだ。補償費用は、原発で食ってきた企業、役人、天下り、バケ学者どもに払ってもらいたい。・・・でも、子どもたちを思えば、大人が何とかしなければ・・・

ウィキベディアによると「ソ連政府は事故から36時間後にチェルノブイリ周辺の区域から住民の避難を開始した。およそ一週間後の1986年5月までに、当該プラントから30km以内に居住する全ての人間(約11万6千人)が移転させられた。その他、当該プラントから半径350km以内でも、放射性物質により高濃度に汚染されたホットスポットと呼ばれる地域においては、農業の無期限での停止措置および住民の移転を推進する措置が取られ、結果として更に数十万人がホットスポット外に移転した。」
  初期の対応が遅くて(隠避体質のせい)死者もたくさん出したけれど、30キロ圏内の避難については日本よりもずっと早い。ただねぇ、独裁的体質だからできたというのもある。枝野さんが「万が一の事態に備えて」と、なんかハッキリしない表現だけれど、つまりはメルトダウンや水蒸気爆発の可能性がまだまだあるから、避難しろ!ということだよね。でも、それがなかなか伝わっていない。マスゴミが原発の危険性を何とか「薄め」たいがために「安全」を言い過ぎたせいで、まぁ、政府も苦労しているというわけだ。避難先で今までと同じ普通の暮らしができなければ、誰でも避難したいとは思わないだろう。ちゃんと危険性を丁寧に伝えること。危険性を承知で残りたい人には、その自由も認めないといけないのでは・・・(多分、残ってもすごく不便な生活になるので、それを選択する人はいないと思うけど)。家族とか、地域のつながりも大切にして、子どもだけの集団疎開みたいなことは避けて欲しい。ソ連とは違って、納得を得るまで、時間と手間をかかるのは仕方ないとしても、今まで何をしていたんだ?という疑問も湧くね。

なんか中途半端だけれど、今日はここまで。自分のできること、体調に気をつけつつ、やっていきます。





No.32

DVD小出裕章さん

 京子
11/4/22

DVD小出裕章さん(京都大学原子炉実験所)(4月14日インタビュー)が届きました。
 「福島原発で何が起こっているのか」 −その2−

3月25日のインタビューの後の事故の推移を、小出裕章さんは、東電の出したデータに基づいて、科学者としての冷徹な目で分析しています。破局に至らないための苦闘が続いているが、破局が避けられると、誰にも断言できないことが、小出さんの分析から、よく分かります。

後半で、私たちはこの事故と、どう向き合わなければならないか、かなり厳しい見解を話されました。

農魚業を守るために、汚染の事実は公表した上で、出荷制限はすべきではないこと、子どもに汚染したものを食べさせないこと、子どもをヒバクから守る覚悟は、すべての大人に課せられていること。

反対し続けてきたけれど停められなかった責任、推進してきた人々の責任、そして今まで考えずに電気を使ってきた人々の責任に言及しています。

(その1)とあわせて、ぜひご覧ください。
  お一人で、数人で、勉強会のために、ぜひ活用してください。

小出 裕章(京都大学原子炉実験所)
 「福島原発で何が起こっているのか」−その2−
  DVD・60分 頒価 1000円
  製作・著作 
森の映画社・影山事務所監督
  藤本幸久/インタビュアー 影山あさ子/撮影 栗原良介

ご注文は、以下の古荘さんのアドレスにお願いいたします。
  furusho@mail.hinocatv.ne.jp

注文は、枚数、送り先ご住所・ご氏名を必ずお書きください。送金先を書いた用紙を、DVDに同封します。

膨大なメール・FAXが届く中での発送作業です。でも、一刻も早く、一人でも多くの人に届けたいです。ご協力ください。





No.31

母乳から

 京子
11/4/21

友人からのメールを投稿します。

こんにちは。福島大熊町より避難中の大賀あや子です。

母乳調査・母子支援ネットワークは、慎重に長年月も見据えて活動していきます。今後とも宜しくお願いいたします。

報道関係のみな様
  記者会見 日時 2011年4月21日午後3時〜
  会場 厚生労働省記者クラブ (幹事社北海道新聞あてで入場可)
  *福島県庁記者クラブでは急遽20日16時30分実施

母乳に放射能汚染の心配があります。
  汚染の高かった地域のお母さんたちに母乳の検査を呼びかけます。
  全国の皆さんに母乳検査と母子の支援を訴えます。

私たちは、「本当に母乳に放射能汚染はないのか」という事を心配して、茨城県のお母さんたち5名、福島県3名、宮城県1名に母乳を提供していただき、放射能検査をいたしました。その結果、茨城県のお母さんの母乳の複数から、ヨウ素−131が検出されました。福島県の方の母乳は不検出(1名検査中)、宮城県の方の母乳も不検出でした。(セシウムは不検出)*数値は記者会見で発表  実際に母乳の放射能汚染があった事は衝撃です。原因は、様々考えられますが、公開されている空気・水・野菜・原乳の汚染の高かった地域のお母さんたちの母乳は、もしかしたら赤ちゃんに与えるには高いレベルにあるかもしれないと私たちは心配しています。

今回母乳を提供してくださったお母さんたちは、赤ちゃんのためを一心に思い、勇気をふるって協力してくださいました。これからこうしたお母さんたちを支援するために、母乳の調査を広く実施するとともに、万一数値が検出された場合でも安全なところへの一時避難や安全な食べ物や水・粉ミルクや他のお母さんからの母乳の提供など、お母さんが希望される事をバックアップするネットワークを作りたいと思います。  国は、繰り返し「直ちに健康障害の恐れはない」とだけ言いますが、果たしてそうでしょうか。チェルノブイリでは子供たちの白血病や甲状腺ガンがピークに達したのは10年後でした。

私たちは、市民のネットワークの力で母乳の放射能汚染のデータを持っておきたいと思います。過去に原爆症、水俣病、カネミ油症、薬害等々、国の研究は被害者である市民を守るものではなく、長年被害者を苦しめる側にありました。今もって母乳の調査がされていない、又は発表されない事は国は内部被曝の証拠が消えるのを待っているのでしょうか。

母乳調査は、目には見えない内部被曝の実態を唯一目に見える数値にする指標ともなります。いろいろな食べ物や環境、生活パターンなどを合わせてデータ化することは、貴重な内部被曝の実態とその原因や対策を考えるきっかけにもなると確信します。

『母乳調査・母子支援ネットワーク』は、福島県、茨城県を始めとする放射能汚染を受ける可能性のある地域のお母さんに向けて母乳検査を呼びかけると共に、全国の皆さんに、母子を支援する検ンパ、母子を支援する様々な取り組みにお力をお貸しいただけますよう、呼びかけます。

2011年4月21日 母乳調査・母子支援ネットワーク
  発起人 村上喜久子・大賀あや子・宇野朗子・大石光伸・村井和美・河田昌東・向井雪子・ 黒部信一・高橋智津子・村上麻衣

カンパ先 郵貯 普通 12170 70089991 母乳調査・母子支援ネットワーク





No.30

24日はデモの日

 京子&りっちゃん
11/4/15

●24日の集会とデモ

日時:4月24日(日)14:30〜集会 デモ出発15:30
  場所:東京・港区「芝公園23号地」(地下鉄「御成門駅」5分)
  ※
地図

内容:パーベル・ヴドヴィチェンコさん(NGOラディミチ国際プログラムマネージャー)のお話
      福島の現状報告(澤井正子さん/原子力資料情報室)
      福島現地報告、他

デモ:芝公園→経産省前→中部電力東京支社前→東電本社前→銀座→東京駅前→常盤橋公園

主催:原発とめよう!東京ネットワーク(TEL03-3357-3800/原子力資料情報室)




あらぁ、24日は代々木公園でも「バイバイげんぱつ エネルギーシフトパレード」があるそうよ。「4月24日(日)14:00 代々木公園 ケヤキ並木入口(渋谷区役所側)よりスタート。」詳しくは、
  グリーンピースで見て下さい。

No.15の署名が15,000筆に達しているそうです。「原発いらない!」と思う人が増えています。

いまだに「原発は怖いけれど、電気がないと・・・」と思う人はJANJAN BLOGの
  「今年の夏は都区内で車に乗るな」
  「バック・トゥ・ザ・90s」を見てね。

代々木のも楽しそうだけれど、芝公園の方に行こうかな。市議選の投票を終えてから・・・京子さんよろしく!

追伸:デモついでにもう一件。5月1日(日)はど真ん中デモ。1:30〜街宣 3:00〜デモ出発予定です。





No.29

意見広告

 エコロじいさん
11/4/15

友人から届いたメールを転送致します。ご一読の上、よろしければぜひご参加ください。


上関原発建設中止を求める意見広告を載せよう!
  賛同人を募集しています。賛同金をお願いします。

4・26のチェルノブイリ原発事故25周年の日に、中国電力に上関原発建設の中止を求める「意見広告」を山口県内の新聞に出すため、賛同人・団体に加わってください。

福島原発の大事故を受け、「設置許可申請書」審査の専門委員の指示を受けた追加工事を除き、中国電力の工事は一時中断しています。原発が事故を起こせば取り返しのつかない事態になることがいま明白な事実として進行しています。40年を超す原子力発電の時代の、終わりの始まりを予感させます。しかし、日本の核武装を望む人たちは、潜在的な能力を手放すことに黙ってはいないでしょう。彼らは政治家への強いパイプがあります。いずれ巻き返しを図ってくるでしょう。中国電力も中止するとは言っていません。

30年ちかくに及ぶ祝島、その人たちを応援する人々のたたかいにより、上関原発は陸域で造成工事に一部着手しただけです。海は守られています。巻き返しさせない世論をつくりましょう。

折しも、福島第一原発での事故は過酷な形で進行中です。ひとたびこのような事故が起これば閉鎖水域・瀬戸内海は一溜まりもありません。

以上の趣旨で私たちは「原発いらないの声」を高めるべく、このような企画をいたしました。以下のような素案での掲載を考えております。ご検討の程よろしくお願いいたします。

*タイトル及び内容(案):「世界の宝 周防灘を守ろう」「瀬戸内海に原発はいらない」「計画敷地5キロにM7.7の活断層が」
  【周防灘説明文】【地図】【生物相】【植物相】【賛同者名】

*この文章はメール、FAXであなたの知人・友人、知り合いの団体に送ってください。賛同者が多くなれば多くの新聞へ掲載することができます。とにかく広く広く広げてください。

*体裁:5段抜き全面 朝日新聞 山口県全域(発行部数約18万部)

*掲載を予定する日:
  5月6日世界環境デー。8月6日,9日原爆記念日。10月26日「原子力の日」。
  先ずは 4月26日「チェルノブイリ」の日の掲載です。

*賛同金: 1口 1,000円(何口でも可)
  振込先: 郵便振替  口座番号:01320−6−68010
  口座名: 周防灘の自然を守る意見広告の会
  新聞紙上に名前が出せない方はその旨明記してください。

*世話係: 山田誠 メールアドレス m.yamada@kvision.ne.jp
       FAX 0833−91−0696(山田誠宛て)

*問合せ先: 武重登美子 TEL・FAX 0820−22−0071
        住所 〒742-0000 柳井市姫田2982-1

「意見広告」発起人(順不同)
  大谷正穂(下関の行動と言葉をつなぐ「海」編集委員) 佐々木あけみ(山口県議・宇部市)小中進(元山口県議・田布施町) 山下隆夫(下関市議) 田辺よしこ(下関市議) 赤司瞭雄(10フィート映画を上映する下関市民の会) 大城研司(医師) 橋本直行(日本キリスト教団牧師) 小畑太作(日本キリスト教団牧師) 東条雅之(ジャーナリスト) 高岸春幸(Sea salt Journal) 沢村和世(原発いらん!下関の会) 國弘秀人(光市) 原康司(光市) 岡本博之(原水禁山口県民会議々長) 大久保弘史(原水禁山口県民会議事務局長) 安渓遊地(山口県立大教授) 熊本一規(明治学院大学教授) 岸田佳宣(脱原発大分ネットワーク代表) 伴英幸(原子力資料情報室) 設楽ヨシ子(ふぇみん) 延本充弘(歯科医師) 河内勝和(歯科医師)  木原省治・平本成美・三宅貴志夫(原発はごめんだヒロシマ市民の会) 芦原康江(島根原発増設反対運動) 安藤志保(環境保全アドバイザー) 河合成一(個人) 那波邦彦(個人) 原戸祥次郎(森と水と土を考える会) 岡本法治(海と風と光の会) 横原由紀夫(広島県原水禁元事務局長) 小武正教(備後・靖国問題を考える念仏者の会) 長谷憲(医師) 数野博(医師) 上田喜清(歯科医師) 古屋和博(医師) 長西靖(医師) 延本充宏(歯科医師) 佐々木拓治・佐々木睦(オーガニック生活学校) 田中昭則(三隅火電を考える会) 佐々木大樹(個人) 佐々木幾星(個人) 坂田光永(原発震災を考える福山市民の会) 亀井英生(個人) 岡本三夫・岡本珠代(岡本非暴力平和研究所) 新田秀樹・大月純子(ピースリンク広島・呉・岩国) 藤井純子(第九条の会ヒロシマ) 溝田一成(脱原発へ中電株主行動の会)(以下原発いらん! 山口ネットワーク )武重登美子 原田芳郎(柳井市) 三浦翠 山田誠 中村ミヤ子(周南市) 那須圭子(光市)前田恵子(美祢市) 浦部頼子(山口市) 藤本寿代 宮川悦子 鍬野保男 山縣順子 上里恵子(下関市)





No.28

福島原発10基を廃炉に

 京子
11/4/13

4・14院内集会で現地報告があります。私も参加します。

院内集会で、急きよ、現地からの緊急報告が決まりました!
  大賀あや子さん(福島県大熊町在住 第1原発から5km)
  北村年子さん(ノンフィクションライター) 他
  まだ、重要な発言も決まりそう…。

福島の人々に、過重な負担を強いてきたことを、終わりにしよう

「福島原発10基を廃炉に!」
  12:00〜13:00 記者会見・院内集会 衆議院第2議員会館第3会議室

署名活動にご協力ください。詳細は以下のウェブをご覧ください

福島原発の「廃炉」を求める有志の会





No.27

抗議のお願い

 京子
11/4/11

皆様へ

「リサイクル燃料貯蔵株式会社」への抗議のお願いです。

むつ市に建設予定の「使用済核燃料中間貯蔵施設」建設工事は11日の地震後中断していましたが、今月中旬から工事再開とのことです。
  事業者のリサイクル燃料貯蔵KKによると、使用済み核燃料を貯蔵する建物を除いた施設の建設再開で、工事再開により来年7月の操業開始予定に変更はないとしています。

工事再開を私たちは許しません。原発延命のための中間貯蔵施設の建設を今こそ止めなければなりません。
  多くの方々が工事再開へ抗議の声をあげてくださることを願っています。
  電話やファックス、ハガキでの抗議をお願いいたします。

抗議先  リサイクル燃料貯蔵株式会社  社長 久保誠
  〒035-0022  むつ市大字関根字水川目596−1
  п@0175-25-2990 Fax 0175-25-2991

核の「中間貯蔵施設」はいらない!下北の会
  〔代表:野坂庸子〕





No.26

サランの会

 りっちゃん
11/4/11

昨日は放射能雨の中、阿佐ヶ谷までお出かけ。阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会結成総会。タリの会の一員として、まぁ、これからもお客様ですが、よろしくお付き合いの程を。

田中宏さんと佐野通夫さんのパネルディスカッションで、いくつか憶えておかなくてはと思ったことをメモしておきます。

東日本大震災では、自然災害と「東電による犯罪」とを区別しなくてはいけない。No.25「現場監督より」、これは平井さんの遺言だね。これを読むとお分かりのとうり、正確には「東電」ばかりではないね。みんなで寄ってたかって食い物にしてきたって感じかな。私も義援金の送り先を散々悩んで、障害者のため、在日朝鮮人のため、もう一つは宮城県に送った。結局宮城県のは他の県とドチャガチャになるみたいだけれど、私としては、母親の縁で、宮城と福島に送りたかった。でも甥が言うのよね、交付金もらった所は自業自得だろうって。そのお金って危険手当のようなものだから、それこそ積み立てておいて、原発事故の被害者への救済に当てればよかったのにねぇ。しかも、世界中にご迷惑。福島県なり、双葉町が「NO」と言っていれば・・・なので、義援金は福島県の今後の動向を見てからのお預けににしたんだけれど・・・「頑張れ東北!」でドチャガチャかぁ。

日本の差別は、公が率先してあからさまな差別をしていることが特徴。無償化から朝鮮学校を外す、しかも外交上の理由で。呆れ返っちゃうほどの「差別」だよ。関東大震災での「デマ」も公が発信したんだよねぇ。まったく日本って情けない国だなぁ。で、困ったことに今も通用しちゃっている。「安全だ」「クリーンだ」、まったく嘘っぱちだったよねぇ。私はウソだってわかっていたけれど、これほどまでたくさんの原発ができていて、逃げようにも逃げ場がないなんてことは知らなかった。「反対」の署名くらいはしたと思うけれど、特に声はあげてこなかった。間違いは誰にでもあるもの。とんでもない間違いだけれど現状は直視しなくては。大事なのは反省と訂正。速やかにしたいね。

例えば、敬老の日のプレゼントかな、廻りの日本人のお年寄りには毛布のプレゼントがあったのに、宋神道さんだけは抜かされていた。そのことに気がついた人が市に「おかしいよ」と言って、もらえるようになった。ご近所の人の「みんな同じが当たり前」という感覚と、声をあげることが大切なんだな。

日本には「差別」を罰する法律がないのは、公が率先しているから。公が自ら罰せられるような法律は、そりゃ作らないわねぇ。第2次世界大戦中、アメリカで日本人が収容所に入れられた問題も、あとで保障してくれたよね。アメリカも大間違いはするけれど、反省もするってことか。無償化から朝鮮学校を外すのは、この収容所と同じ「差別」だね。あの時ドイツ人やイタリア人は収容所には入れられはしなかったそうだ。国交がない台湾系の中華学校はOKなんだもの。理屈が合わないよ。

東日本大震災で政府がトロトロしているのに、日本の庶民は何も文句を言わない。これが韓国なら、暴動でも起きているだろう。私もねぇ、テレビをみていて「安全」ばかり言う東大出だかの学者(これも原発でオマンマ食っていた人だよ、キット)の首を締めたい!と思うけれど、実践する気にはならない。そんなことしても解決はしないからねぇ。平井さんみたいに現場で身体を張っている人たちの無事と活躍を祈るしかできない。歯がゆいけれどね。彼らに私たちの健康(いのち)と未来がかかっているんだ。こんなにコケにされて「みんな良く暴動を起こさないよなぁ」と私も感心する。学者のウソは大概の人は承知しているみたいだけど・・・わたしの周りの人だけだったのか?選挙結果をみると、こんなに危険な原発を、擁護しちゃう人を選んじゃって・・・あらあら、がっかり。みんなが変わらなければ、日本は変わらないよ。長い先の未来にまで「放射性物質」の大量の負の遺産を残しちゃってもいいの?

日本人は鈍感なのか?伊藤博文のついたお札を使うのに抵抗を感じる人たちがいるということを考え付きもしなかった。私の場合、お札に誰が載っていようが、そのこと自体関心が無いというか。大体オエライ人とは縁がないというか嫌いというか。その人から何を得るかの方が大事だと思う。「鈍感」と言われれば、「鈍感」なんだなぁ。うーん、ただ、敏感よりは多少鈍感の方が生きやすいっていうのもあるんだなぁ。でも、だからと言って人を踏みつけにしていいということではない。学校教育の影響か?うん、あると思う。イジメでやっとしのいでいるような教育では・・・それとマスゴミの影響も大きいねぇ。ひとりひとりが自分で考えるようになって欲しい。「頑張れ日本」に在日の人もはいっているのか?心配だなぁ。彼らは分け隔てなく、援助物資を配ってくれているのに・・・

いざという時、お金を借りられる人がいますか?これは在日の人たちへの質問で、まだまだ日本人は信頼されていないという結果だったようですが、私自身、ムムムッ、の質問です。財布を忘れた、なんて時には気軽に頼めるけれど・・・何せ、収入がほとんどないからね。生活費そのものに困窮した時には、とても借りられない。返せる当てがないもの。反対も同じ。自分が食っていくのが精一杯。長生きしちゃうと足りるかなぁ。だから、たまにはカンパはできても、人の生活費までお貸しできる立場ではない。でも、私には府中派遣村がある。にっちもさっちも行かなくなったら、相談に行きます。よろしくね。





No.25

現場監督より

 エコロじいさん
11/4/9

多くの方に読んで欲しいので、転送歓迎とのことです。長文ですがぜひ読んでください。

筆者「平井憲夫さん」について:
  1997年1月逝去。 1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。 「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されました 。

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原発がどんなものか知ってほしい(全)

平井憲夫 

私は原発反対運動家ではありません。

二十年間、原子力発電所の現場 で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、 ほとんどの人 が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

はじめて聞かれる話も多いと思 います。どうか、最後まで読んで、それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思います。原発について、設計の話をする人はたくさん いますが、私のように施工、造る話をする人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは分かりません。

私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業員だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。

「安全」は机上の話

去年(一九九五年)の一月一七 日に阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。 しかし、決し て大丈夫ではありません。国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので安全だと強調していますが、これは机上の話です。

この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、余りにも原発との共通点の多さに、改めて考えさせられました。まさか、新幹線の線路が落下したり、高速道路が横倒しになるとは、 それまで国民のだれ1人考えてもみなかったと思います。

世間一般に、原発や新幹線、高 速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が行われていると思われています。しかし、新幹線の橋脚部のコンクリートの中には型枠の木片が入っていたし、 高速道路の支柱の鉄骨の溶接は溶け込み不良でした。一見、溶接がされているように見えていても、溶接そのものがなされていなくて、溶接部が全 部はずれてしまっていました。

なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、余りにも机上の設計ばかりに重点を置いていて、現場の施工、管理を怠ったためです。それが直接の原因ではなくても、このような事故が起きてしまうのです。

素人が造る原発

原発でも、原子炉の中に針金が 入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがあまりにも多すぎ ます。それは 現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工 することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人であるのか、現場がどうなっているのかという議論は1度もされたことがありません。

原発にしろ、建設現場にしろ、 作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。

日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。

仮に、自分の家を建てる時に、 立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。

ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素 人を経験不問 という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。

例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは 知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。

現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組 み立てた物を 持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、 どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるように なった原因のひとつです。

また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来 ないような所 ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。

また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いもの になりません から、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。

皆さんは何か勘違いしていて、 原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。

名ばかりの検査・検査官

原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。

検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。

原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。

というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。 その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人や ハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が 出す原発の運転許可を信用できますか。

東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。

そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が 原発の工事の あらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。 だから、原発 の事故のことも電力会社ではなく、メー力−でないと、詳しいことは分からないのです。

私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。

いいかげんな原発の耐震設計

阪神大震災後に、慌ただしく日 本中の原発の耐震設計を見直して、その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」というあきれたものでした。 私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたにして、大丈夫だなんて、とんでもないことです。1993年に、女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、自動停止したことがありましたが、この事故は大変な事故でした。なぜ大変だったかというと、この原発では、1984年に震度5で止まるような工事をしているのですが、それが震度5ではないのに止まったんです。わかりやすく言うと、高速道路を運転中、ブレーキを踏まないのに、突然、急ブレーキがかかって止まったと同じことなんです。これは、東北電力が言うように、 止まったからよかった、というような簡単なことではありません。5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、5では止まらない可能性もあるということなんです。つまり、いろんなことが設計通りにいかないということの現れなんです。

こういう地震で異常な止まり方 をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。

定期点検工事も素人が

原発は1年くらい運転すると、 必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。

原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。

また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。

そういう仕事をする人が95% 以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって 最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。

現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ−ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。

そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言って も、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。

放射能垂れ流しの海

冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べ られる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。

海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。

原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、電力会社はそれ以上に隠そうとします。それに、国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。

防護服には放射性物質がいっぱ いついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。こういう所で魚の養殖をしています。安全な食べ物を求めている人たちは、こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。このままでは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。

数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。今日、昆布とわ かめをお得意 さんに持っていったら、そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。どうしたらいいのか」って途方にくれていました。みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。

内部被爆が一番怖い

原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。

ホコリ、どこにでもあるチリと かホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になり ます。原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。

体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。

原発を見学した人なら分かると思いますが、一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、それは当たり前なのです。きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。

私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、 「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。

普通の職場環境とは全く違う

放射能というのは蓄積します。 いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。

例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。

稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一 列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。

なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。

「絶対安全」だと五時間の洗脳教育

原発など、放射能のある職場で働く人を放射線従事者といいます。日本の放射線従事者は今までに約二七万人ですが、そのほとんどが原発作業者です。今も九万人くらいの人が原発で働いています。その人たちが年一回行われる原発の定検工事などを、毎日、毎日、被曝しながら支えているのです。

原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だとは一切教えません。国の被曝線量で管理しているので、絶対大丈夫なので安心して働きなさい、世間で原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒されると言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。

こういう「原発安全」の洗脳 を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気 がなくなって 困る」と思い込むようになるのです。

私自身が二〇年近く、現場の責任者として、働く人にオウムの麻原以上のマインド・コントロール、「洗脳教育」をやって来ました。何人殺したかわかりません。みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていませんから、不安だとは大半の人は思っていません。 体の具合が悪 くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原発の現場です。

私はこのような仕事を長くやっていて、毎日がいたたまれない日も多く、夜は酒の力をかり、酒量が日毎に増していきました。そうした自分自身に、問いかけることも多くなっていました。一体なんのために、誰のために、このようなウソの毎日を過ごさねばならないのかと。気がついたら、二〇年の原発労働で、私の体も被曝でぼろぼろになっていました。

だれが助けるのか

また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。

一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。

びっくりした美浜原発細管破断 事故!

皆さんが知らないのか、無関心なのか、日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。一九八九年に、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプがバラバラになった大事故も、世界で初めての事故でした。

そして、一九九一年二月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故でした。

チェルノブイリの事故の時には、私はあまり驚かなかったんですよ。原発を造っていて、そういう事故が必ず起こると分かっていましたから。だから、ああ、たまたまチェルノブイリで起きたと、たまたま日本ではなかったと思ったんです。しかし、美浜の事故の時はもうびっくりして、足がガクガクふるえて椅子から立ち上がれない程でした。

この事故はECCS(緊急炉心 冷却装置)を手動で動かして原発を止めたという意味で、重大な事故だったんです。ECCSというのは、原発の安全を守るための最後の砦に当たります。これが効かなかったらお終りです。だから、ECCSを動かした美浜の事故というのは、一億数千万人の人を乗せたバスが高速道路を一〇〇キロのスピードで走っているのに、ブレーキもきかない、サイドブレーキもきかない、崖にぶつけてやっと止めたというような大事故だったんです。

原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。日本が誇る多重防護の安全弁が次々と効かなくて、あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。 それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その人がとっさの判断で手動で止めて、 世界を巻き込 むような大事故に至らなかったのです。日本中の人が、いや世界中の人が本当に運がよかったのですよ。

この事故は、二ミリくらいの細い配管についている触れ止め金具、何千本もある細管が振動で触れ合わないようにしてある金具が設計通りに入っていなかったのが原因でした。施 工ミスです。 そのことが二十年近い何回もの定検でも見つからなかったんですから、定検のいい加減さがばれた事故でもあった。入らなければ切って捨てる、合 わなければ 引っ張るという、設計者がまさかと思うようなことが、現場では当たり前に行われているということが分かった事故でもあったんです。

もんじゅの大事故

去年(一九九五年)の十二月八 日に、福井県の敦賀にある動燃(動力炉・核燃料開発事業団)のもんじゅでナトリウム漏れの大事故を起こしました。もんじゅの事故はこれが初めてではなく、それまでにも度々事故を起こしていて、私は建設中に六回も呼ばれて行きました。というのは、所長とか監督とか職人とか、元の部下だった人たち がもんじゅの 担当もしているので、何か困ったことがあると私を呼ぶんですね。もう会社を辞めていましたが、原発だけは事故が起きたら取り返しがつきませんから、放っては置けないので行くのです。

ある時、電話がかかって、「配管がどうしても合わないから来てくれ」という。行って見ますと、特別に作った配管も既製品の配管もすべて図面どおり、寸法通りになっている。 でも、合わな い。どうして合わないのか、いろいろ考えましたが、なかなか分からなかった。一晩考えてようやく分かりました。もんじゅは、日立、東芝、三菱、富士電機などの寄せ集めのメーカーで造ったもので、それぞれの会社の設計基準が違っていたのです。

図面を引くときに、私が居た日立は〇・五mm切り捨て、東芝と三菱は〇・五mm切上げ、日本原研は〇・五mm切下げなんです。たった〇・五mmですが、百カ所も集まると大変な違いになるのです。だから、数字も線も合っているのに合わなかったのですね。

これではダメだということで、 みんな作り直させました。何しろ国の威信がかかっていますから、お金は掛けるんです。

どうしてそういうことになるか というと、それぞれのノウ・ハウ、企業秘密ということがあって、全体で話し合いをして、この〇・五mmについて、切り上げるか、切り下げる か、どちらかに 統一しようというような話し合いをしていなかったのです。今回のもんじゅの事故の原因となった温度センサーにしても、メーカー同士での話し合 いもされてい なかったんではないでしょうか。

どんなプラントの配管にも、あのような温度計がついていますが、私はあんなに長いのは見たことがありません。おそらく施工した時に危ないと分かっていた人がいたはずなんで すね。でも、よその会社のことだからほっとけばいい、自分の会社の責任ではないと。

動燃自体が電力会社からの出向で出来た寄せ集めですが、メーカーも寄せ集めなんです。これでは事故は起こるべくして起こる、事故が起きないほうが不思議なんで、起こって当たり前なんです。

しかし、こんな重大事故でも、 国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ば れて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよ いか教えてほしい」と相談を受けたのです。

それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」 と説明を始めたら、「事故だろ!事故!」と議員が叫んでいたの が、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向 こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。

普通の人にとって、「事故」と いうのと「事象」というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。

日本のプルトニウムがフランス の核兵器に?

もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。再処理というのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムはそういうふうに人工的にしか作れないものです。

そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、一体、もんじゅのプルトニウムでどのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。

しかし、日本のプルトニウムが 去年(一九九五年)南太平洋でフランスが行った核実験に使われた可能性が大きいことを知っている人は、余りいません。フランスの再処理工場では、プルトニウムを作るのに核兵器用も原発用も区別がないのです。だから、日本のプルトニウムが、この時の核実験に使われてしまったことはほとんど間違いありません。

日本がこの核実験に反対をきっちり言えなかったのには、そういう理由があるからです。もし、日本政府が本気でフランスの核実験を止めさせたかったら、簡単だったのです。つ まり、再処理の契約を止めればよかったんです。でも、それをしなかった。

日本とフランスの貿易額で二番目に多いのは、この再処理のお金なんですよ。国民はそんなことも知らないで、いくら「核実験に反対、反対」といっても仕方がないんじゃないでしょうか。それに、唯一の被爆国といいながら、日本のプルトニウムがタヒチの人々を被爆させ、きれいな海を放射能で汚してしまったに違いありません。

世界中が諦めたのに、日本だけ はまだこんなもので電気を作ろうとしているんです。普通の原発で、ウランとプルトニウムを混ぜた燃料(MOX燃料)を燃やす、いわゆるプルサーマルをやろうとしています。しかし、これは非常に危険です。分かりやすくいうと、石油ストーブでガソリンを燃やすようなことなんです。原発の元々の設計 がプルトニウムを燃すようになっていません。プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だから原爆の材料にしているわけですから。

いくら資源がない国だからといっても、あまりに酷すぎるんじゃないでしょうか。早く原発を止めて、プルトニウムを使うなんてことも止めなければ、あちこちで被曝者が増えていくばかりです。

日本には途中でやめる勇気がない

世界では原発の時代は終わりです。原発の先進国のアメリカでは、二月(一九九六年)に二〇一五年までに原発を半分にすると発表しました。それに、プルトニウムの研究も大統 領命令で止めています。あんなに怖い物、研究さえ止めました。

もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。

どうして日本が止めないかとい うと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそ んな例は山ほどご存じでしょう。

とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。その内に何とかなるだろうと。そんないい加減なことでやって きたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。

もう一つ、大変なことは、いままでは大学に原子力工学科があって、それなりに学生がいましたが、今は若い人たちが原子力から離れてしまい、東大をはじめほとんどの大学から なくなってしまいました。机の上で研究する大学生さえいなくなったのです。

また、日立と東芝にある原子力部門の人も三分の一に減って、コ・ジェネレーション(電気とお湯を同時に作る効率のよい発電設備)のガス・タービンの方へ行きました。メー カーでさえ、原子力はもう終わりだと思っているのです。

原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま合わせに過ぎない、電気が足りないのでも 何でもない。 あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわないから持たされてしまったのです。そして 日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つまり、原発をもっともっと造ろうということになるので す」と書いていますが、これもこの国の姿なんです。

廃炉も解体も出来ない原発

一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりま したが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。

具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。

この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようもないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。

机の上では、何でもできます が、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。

結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。

最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりませ ん。

また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくなるまで管理するしかないのです。

それが一〇〇万キロワットとい うような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。

「閉鎖」して、監視・管理

なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開 いて放射能が漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。

先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。

放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。水の圧力で配管が薄くなったり、部品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそういう所の補修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるまで、発電しているときと同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。

今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続けると、余りにも危険な原発もいくつかあります。この他に大学や会社の 研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉があることになります。

しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならないと 閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や増設を行おうとしています。その中には、東海地震のことで心配な浜岡に 五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設もあります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の 珠洲、青森の 大間や東通などいくつもあります。それで、二〇一〇年には七〇〜八〇基にしようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂っているとしか思えま せん。

これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょうか。

どうしようもない放射性廃棄物

それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日、出ています。低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています。

日本が原発を始めてから一九六 九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。

しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思ったのは、このことからでした。海に捨てたドラム缶は一年も経つと腐ってしまうのに、中の放射性のゴミはどうなるのだろうか、魚 はどうなるのだろうかと思ったのがはじめでした。

現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。

もう一つの高レベル廃棄物、こ れは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフランスの会社に再処理を頼んでいま す。去年(一 九九五年)フランスから、二八本の高レベル廃棄物として返ってきました。これはどろどろの高レベル廃棄物をガラスと一緒に固めて、金属容器に入れたもので す。この容器の側に二分間いると死んでしまうほどの放射線を出すそうですが、これを一時的に青森県の六ケ所村に置いて、三〇年から五〇年間くらい冷やし続け、その後、どこか他の場所に持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全く決まっていません。余所の国でも計画だけはあっても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。みんな困っています。

原発自体についても、国は止め てから五年か十年間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのんきなことを言っていますが、それで も一基で数万 トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、一体どうしようというんでしょうか。とにかく日本中 が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。それには一日も早く、原発を止めるしかなんですよ。

私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きしていいですか。今、廃棄物を 五〇年、三百年監視するといいましたが、今の大人がするんですか?そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私たちはいやだ」と叫ぶように言いました。この子に返事の出来る大人はいますか。

それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじゃありません。原発が動いている限り、終わりのない永遠の五〇年であり、三百年だということです。

住民の被曝と恐ろしい差別

日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。

原発にある高い排気塔からは、 放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。

ある女性から手紙が来ました。二 三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消 されてしまっ たのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。

この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんです。

こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから 原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。

私、子ども生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。

最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。どこへ行っても、必ずこのお話はしています。あとの話は全部忘れてくださっても結構ですが、この話だけはぜひ覚えておいてください。

その講演会は夜の集まりでした が、父母と教職員が半々くらいで、およそ三百人くらいの人が来ていました。その中には中学生や高校生もいました。原発は今の大人の問題ではな い、私たち子どもの問題だからと聞きに来ていたのです。

話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。

「今夜この会場に集まっている 大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる 大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、 誰も答えてあげられない。

「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。

「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。「二基目が出来て、今までの倍 私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。

私が「そういう悩みをお母さん や先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。担任の先生たちも、今の生徒た ちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。

これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。

原発がある限り、安心できない

みなさんには、ここまでのことから、原発がどんなものか分かってもらえたと思います。

チェルノブイリで原発の大事故 が起きて、原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠 いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。

でも、それは国や電力会社が 「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」 と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。

原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということ です。それ に、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。

みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。平和利用なのかと。そうじゃないでしょう。私のような話、働く人が被 曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。それに、安全なことと安心だということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。

それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違い ないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。

そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。

だから、私はお願いしたい。 朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。

ですから、私はこれ以上原発を 増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っています。

原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。

優しい地球 残そう子どもたちに





No.24

参考サイト

 シッポ
11/4/7

フォトジャーナリスト伊藤孝司氏のサイトの福島原発関連リンク、内部被曝、被曝量を減らす方法、拡散予測など項目にまとめられ、リンクが充実しています。

http://bit.ly/e87zHm


このサイト充実してきました。

全国の放射能濃度

以下の情報がまとめてみられます。拡散予測もいろいろ。

全国: 全国の放射能 | 全国の水道の放射能 | 全国の雨の放射能
  水道情報: 東京 | 埼玉 | 神奈川 | 千葉 | 茨城
  福島原子炉: 燃料棒露出度 | 水位 | 温度 | 放射線量 | 収納容器圧力 | 原子炉圧力
  福島海水: 海水(表層) | 海水(下層) | 海上の空間 | 放射線量
  福島: 福島20km-30km圏 | 福島原発の放射濃度 | 福島原発の溜まり水 | 福島原発プルトニウム
  拡散予測: 日本気象庁 | ドイツ気象局 | オーストリア気象局 | イギリス気象局 | ノルウェー気象局 | 台湾気象局
  その他: 茨城原発周辺 | 宮城県全域
  お知らせ 4/7 福島周辺海水の放射濃度が上昇した模様。(4/5採取データ)





No.23

原発ジプシー

 京子
11/4/7

原発作業員は下請け?孫請け?いいえ原発奴隷、原発ジプシーです。友人からのメールです。

http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm

http://san-ya.at.webry.info/201103/article_11.html

数十年前から東電は浮浪者、ホームレスを使い「定期点検」として原発の炉内清掃をさせてきていた。
  しかも本人たちには危険性を知らせず被曝者手帳も渡さず。

日本の恥部だな。これを機会に明るみに出さねば!!




つまりは、自分たち東電社員には危険すぎるから・・・ということなんでしょうねぇ。そういう危険な仕事は、弱いものに押し付けるのではなく、仕事そのものをなくせばいいのだ。原発をやめよう。





No.22

緊急署名

 京子
11/4/5

美浜の会メール・ニュース11−8です。

  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  緊急です 4月10日(日)第一次集約
  避難区域の拡大などを求める 3月28日要望書に賛同署名を!
  今すぐ、ネットで
賛同署名を!
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇

同様の国際署名も始まっています(連絡先:グリーン・アクション)。
  国際署名はパンク寸前だそうです。
  日本でも早急に広めましょう。

福島原発事故による汚染と被ばくは、日々深刻になるばかりです。
  政府はいまだに周辺住民の避難区域を拡大しません。
  空気、土壌、水、野菜、原乳、そして海への放射能放出まで。
  法令の約160倍もの放射能を含む廃液、約1万2千トンもの大量放出です。
  東電は漁協に連絡することさえしていません。まったく許せません。

★とにかく多くの人の声を集める以外にありません。緊急です。
  3月28日厚労省交渉での要望書に賛同署名を募っています。   「要望書」は避難区域の拡大等8項目を求めています。
  呼びかけは、最後に書いている7団体です。
  集まった賛同署名を政府に提出します。

  要望事項が一刻も早く実現するよう、要望書への賛同署名を広げてください。

★団体でも個人でも署名できます。

●●ネット署名はこちらから。すぐにクリックを!

●手書き用署名用紙はこちらにあります。

★皆さんのブログやHPでもネット署名など紹介してください。

★第一次集約は4月10日です。(緊急を要する項目があるため。最終集約日は後ほど連絡)

★公開質問書の共同提出団体になった168団体にも改めて賛同署名をお願いします。

◎賛同署名の呼びかけ団体は下記7団体です。
  グリーン・アクション/玄海原発プルサーマル裁判の会/原子力資料情報室/日本キリスト教協議会/ふぇみん婦人民主クラブ/福島老朽原発を考える会/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)

賛同署名集約:美浜の会
       530-0047 大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX06-6367-6581

◎同様の署名は海外でも取り組まれています。
     国際署名の連絡先 グリーン・アクション

2011年4月5日
  美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)





No.21

騙されないで

 京子
11/4/5

大規模な水素爆発が続いた後、福島原発からの大気中への放射能放出は一次途絶えているようで、遠くまで放射性物質が飛んで来てはいないようです。
  そのため、東京近郊の水道水については毎日流出していくものなので、放射能の汚染値は下がっています。
  これは、乳幼児を抱えた方や妊婦さんにとっては、一安心になるとは思います。
  ただ、福島近郊の方たちは、もっと酷い汚染に苦しめられている事は忘れたくないと思います。

水道水は、放射能汚染値が今の所下がっていますが、土壌に降った雨の影響で、土壌汚染は水道水ほど緩和されてはいないのではないか?と、これは素人の私の考えですが、まだ安心は出来ない気がしています。
  昨日、土ぼこりの中でサッカーの練習をしている子どもたちを見て、ちょっと心配になりました。

ところで、厚生省が3月17日に改定した食品の放射能汚染基準は、以下をご覧下さい。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf

全て放射能核種ごとに基準が設けられているので、今放出されていると思われる核種を足した数字が、全体の汚染値になります。
  ウラン・プルトニウムについては、大気中には拡散していない(といいな・・・)と考えて、今問題になっているヨウ素とセシウムを足すと、野菜では2500ベクレルまでは、基準値以下ということになってしまいます。
  魚は、既にプルトニウムやウランが流出している(半減期も永く体内に取り込んだ場合には大問題!)ようなので、こちらは更に深刻です。
  以前に書いたように、チェルノブイリ原発事故後、370ベクレルを越えた食品は販売禁止になっていますから、この値が、どれほど高い数字かお分かり頂けると思います。
  「基準値以下は販売OK」ということであれば、市販に出回っていてもかなりの高濃度が予想されます。
  TVでは「風評被害」といっていますが、これは明らかな「人的被害」の何者でもないと思います。
  それから、TVなどでは、レントゲンなどの体外被曝と、飲料や食物、空気吸入による体内被曝とを、比べたりしていますが、体外被曝と体内被曝は全く別物で、比べようがありません。

騙されないで下さいね。


そして、このさなかに・・・

「原子力の平和的利用における協力のための日本国政府とヨルダン・ハシェミット王国政府との間の協定」への署名
  平成22年9月10日

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/22/9/0910_05.html

第177回国会 2011年 3月 31日 投 票 結 果
  原子力の平和的利用における協力のための日本国政府とヨルダン・ハシェミット王国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件
  http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/vote/177/177-0331-v013.htm




風評被害対策なんでしょうか。今、関東地方のお野菜が安売りをしています。「安さ」に惹かれて買っちゃう人も多いようです。「みんなで食べれば怖くない」?「みんなで渡れば・・・」の方は結構当たっているとは思います。ひとりよりは大ぜいの方が運転手の目に付きますから、遠慮してくれます。放射能物質の方は、遠慮して放射能を出すのを止めるという事はしてくれません。「ただちに」ではなく「後ほど」確実に影響が出ると思いますよ。特売にいつもはつられる私も、今は産地を確かめてからにしています。利根川水系の水を心配した記事で、コカコーラは独自の基準で判断すると書かれていました。その姿勢をそれぞれの業者が持っていると助かるのですが・・・暫定基準値の「安全」とは、私たちの健康にとってではなく、原発や国に問われる責任から免れるための「安全」と私には見えます。

「頑張れ日本!!」の合言葉。これもちょっと引っ掛かります。避難されている皆さんも長期にわたることをそろそろ覚悟されてきた頃かと。もちろん「頑張れる」人には頑張ってもらいたい。でも、「疲れて」、「高齢で」、「病気を抱えて」頑張れない人にまで強要するのはよくないよ、とも思います。精神論で、具体的な解決をごまかされているような気もします。
  それに原発事故による被害は、海の汚染、大気の汚染など、世界に広がる気配です。日本だけの問題ではないのです。日本だけが頑張るのではなく、もっと積極的に協力を頼んでいいと思います。それ同時に、罹災者の方の「子々孫々のことを考えねば」とのコメントを胸に刻みたいと思います。都道338の林のアンケートに、「インディアンは7代先のことを考えている」との回答がありました。私たちも7代先のことを考えて行動したいですね。放射性物質の半減期には気の遠くなる数字もあります。自然に存在しないものを存在させてしまったことを深く反省しなければならないと思います。私は原発推進派ではなかったけれど、放射能物質を撒き散らしている現実に向き合わなければ・・・使用済み燃料棒も、消えてくれはしないのです。「もう原発はいらない」。日本だけでなく、世界中で声が上がり、福島原発の収束とともに、これ以上の原発は造らない事を強く願っています。





No.20

緊急要請

 京子
11/4/3

脱原発福島ネットワークからの緊急のお知らせです。賛同、当日のご参加、宜しくお願いいたします。

4月4日に、緊急に国に対して福島全原子炉の廃炉などを要請します。
  避難指示、廃炉等の項目で、今回は経産省にしぼりました。
  短時間で担当部局への申入れとの扱いですが、断固として主張したいと思います。

下記に要請書を添付します。
  緊急ですが、団体・個人、皆様のご賛同をお願いいたします。
  下記に団体・個人名と県市町村を明記して送信ください。
  時間がなく恐縮ですが、3日の午前7時までにお願いいたします。

  E-mail   kazu_obr@f3.dion.ne.jp

●4月4日(月) 9時30分〜45分  経済産業省

経済産業大臣
  海江田 万里 様

福島原発震災に関する緊急要請書

 平成23年4月4日

脱原発福島ネットワーク
福島県いわき市鹿島町久保於振1−2

原子力資料情報室
東京都新宿区住吉町8−5曙橋コーポ2階B

去る3月11日、マグニチュード9,0の巨大地震と太平洋沿岸に押し寄せた巨大津波によって、多くの人命が失われ、家屋、建築物も甚大な被害を受け、原発震災が発生しました。
  東京電力福島第一原子力発電所における外部電源及び非常用電源の喪失に伴う冷却材喪失事故に対する東京電力の初期対応の失敗によって、水素爆発、炉心溶融が惹起しました。
  大量の放射性物質が大気中に放出され、30キロ圏内の住民が避難を余儀なくされるとともに、東日本の国民が放射線被曝の脅威にさらされ、使用済燃料プールも含めて、未曾有の危機は続いております。
  東京電力はじめ原子力安全・保安院からの事故情報や放射線情報の公開が適切に実施されていないばかりか、「ただちに健康に影響を与えるものではない」とする言説がかえって、国民生活の先行き不透明感、不安感を増長しております。
  東京電力の勝俣会長が福島第一原子力発電所1〜4号機の廃炉に言及しましたが、生命財産を奪われ、ふるさとを追われた福島県民の心痛を思うとき、原状回復と被害補償はもとより、福島原発すべての廃止と脱原子力のエネルギー転換は、必然であります。
  いま、日本の姿、日本の原子力行政とエネルギー政策のあり方・方向性が問われており、経済産業大臣のリーダーシップを十二分に発揮していただく時です。
  当面の緊急対策として、経済産業大臣におかれては、次の特別対策を早急に講じられるよう、強く要望します。

要 望 事 項

1.福島第一原子力発電所の冷却機能の確保、事故の早期収拾

2.福島第一原子力発電所30キロ圏内及び緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステムの試算圏内の住民避難指示

3.放射線モニタリング地点の拡大、一般人の総被曝線量が年間許容限度1ミリシーベルトを超える時期に対応し、妊婦や乳幼児をはじめ自主避難希望者の支援と対応策の確立

4.30キロ圏住民はじめ農水畜産物への放射能被害に対する補償措置

5.福島第一・第二両原子力発電所の原子炉の廃炉措置

6.脱原子力へエネルギー政策の転換

以上





No.19

暫定規制値

 シッポ
11/4/1

食品の「現在の」暫定規制値は見直しが必要です。3月28日、市民団体との交渉の中で、食品の「現在の」暫定規制値では、1年で17ミリシーベルトもの被ばくになることを厚生労働省が認めました。これは一般人の年間被ばく限度の1ミリシーベルトの17倍の17ミリシーベルトです。

美浜の会の「3月28日厚労省との交渉報告」から、これに関する部分だけ抜粋します(これ以外も重要。ぜひ以下のURLで読んでください)。
    http://ow.ly/4pjuu

厚労省は、水や野菜、原乳が高濃度に汚染されていることが明らかになり、3月17日に、食品の放射能汚染の摂取限度として、原子力安全委員会が事故時を想定して定めていた食品に関する「飲食物摂取に関する指標」を暫定規制値として採用すると発表した。

枝野官房長官は、この暫定規制値について、「このレベルを一生食べ続けても直ちに影響はない」と強弁している。では、暫定規制値のレベルで被ばく量はいくらかになるのかを確認した。暫定規定値に従えば、飲料水と食品の摂取だけで、1年間で17mSvの被ばく(実効線量)になると認めた。

 ・放射性ヨウ素(甲状腺への等価線量で年50mSv)、全身に換算すると年に約2mSv
   ・放射性セシウム 年5mSv
   ・ウランとプルトニウムはそれぞれ 年5mSv
  これらを合計して、食品だけで年に17mSvになると認めた。一般人の年間被ばく限度は1mSvである。暫定規制値は、食品からだけで、17mSvもの大量の被ばくを強要するものである。さらに、この暫定規制値を緩和しようとしている。これをやめるよう求めた。




シッポさん、情報ありがとう。道路でもよく使う手だよね。皆さん騙されないでね。「ただちに・・・」というのは「後のことは俺は知らん」ってことだからね。怖がっているよりも「安全」を信じた方が暮らしやすいってことは理解できる。でも、だからと言って現実は変わらない。放射能は避けてはくれないよ。自分たちの身は自分たちで守らないと。

どこかに癌のリスクは喫煙者と同じ程度と書いてあった。この「程度」自体も怪しいけれど、決定的な違いは、受動喫煙者との比較ではないってこと。私は煙草のリスクを承知で吸っているけれど、放射能に関しては嫌だよ。受動喫煙についてこんなにうるさくなったのにねぇ。煙草と違ってにおわないから尚避けるのが難しい。せめてモニタリングとやらを増やして欲しい。各自治体の蛇口からの水道水、ぜひ調べて欲しいね。浄水場だけでは不安。食品についてもきちんと出して欲しいな。どんなに微量でもあとが危ないのだけれど、自分なりの安全基準と比べられるから。

子どもたちのこともちゃんと考えて欲しい。少子化対策にやっきとなっていたはずなのに・・・ちっとも子どもたちのことを大切にしていないじゃないか?それとも自分の子どもや孫たちはすでに外国に避難させたのかしら?他の子どものことは「俺は知らん」かぁ?子どもや妊娠中のお母さんから先に避難させて欲しい。飯舘村の村民も。自主避難を待っているのは、避難中の生活保障をしたくないからだと思う。こんな時にケチってどうするんだぁ!!





No.18

座り込み行動&「絶望の中から希望を!」

 りっちゃん
11/3/30

地裁での判決、弁護士会での集会を終えて、文科省へ。(まったくこの辺には喫煙所がないのがつらい。文科省の警備員さんが同情してくれたよ。みんなよく我慢できるなぁ)。高校無償化から朝鮮学校を除外している問題で、座り込み行動も2時からあったのだ。途中で中に呼ばれて話し合いを終えて出てきたところで合流。年度内は実現できないとのこと。卒業した子達の分も含め、これからも運動を継続すること、阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会が発足したこと、などの報告を聞いた。東北への義援金の話しも出た。

単純に数だけで比較するのもなんだけれど、東京大空襲では、死者行方不明者は10万人以上、被災者は100万人。それを乗り越えられたのだから、今度のもいつかは乗り越えられると思っている。ただ、こういうときには弱いものの存在が忘れられる傾向がある。気をつけなくちゃぁって、私自身、在日の人たちがどうしているか、メールが廻ってくるまで、忘れていたわ。ごめん。原発が気になっちゃって・・・以下は、韓国のニュースレポーターさゆさんの報告の一部です。

[YTN news]「絶望の中から希望を!」

http://search.ytn.co.kr/ytn_2008/view.php?s_mcd=0104&key=201103180007464058&q=%B9%DA%BB%E7%C0%AF

小さな声、低い視線 コ マ プ レ ス
  【スクリプト日本語訳】2011-03-18 00:07
  [アンカーコメント]
  日本の大地震の惨事で、多くの人々が絶望に陥って大変な日々を過ごしていますが、被災地域に住む私たちの同胞たちが自分たちの食料を大切にし、日本の住民たちに配る隣人愛を実践しており、感動を与えています。仙台からパクサユリポーターがお伝えします。
  [レポート]
  ラーメンや飲料水など生活必需品をたくさん積んだトラック2台が到着しました。避難所に集まって共同生活をする同胞たちのために東京から送られた救援物資です。地震で同胞たちの状況は最悪ですが、全国各地から差し伸べられる助けの手に心は暖かくなります。
  [インタビュー:ユンギルスン、同胞]
  "他の地方でも地震が続きますが、何時間もかけて長い距離を駆つけてくれて、本当にありがとうございます。"
  [インタビュー:クォンユニ、同胞]
  "多くの困難な人々がいる中でのサポートを受けるほどたくさんの力を出して、また困難のある人々に私たちが懸命に支援を与えることができればいいなと思っています。"
  同胞たちは大変な境遇の中でも、他の避難所にある日本の住民を支援しています。1日2食だけ食べながら、節約した米でおにぎりを丹念に作って提供し、激励しています。
  [インタビュー:ユンヂョンチョル、同胞]
  "私たちを理解してくれて、普段から連携がある学校に私たちが支援に行きました。行ってとてもよかったです。"
  お互いに困難なときに助けあう暖かい心が絶望的な状況の中で希望の光となります。仙台からYTNインターナショナルのパクサユです。 〔以上〕

【カンパの送り先】ゆうちょ銀行口座:14470-17843881 名義:パクサユ

「命拾いした慰安婦被害のソンシンド(宋神道)ハルモニ」(2011-03-21 16:13)

http://search.ytn.co.kr/ytn_2008/mov.php?s_mcd=0104&key=201103211613483317&q=%B9%DA%BB%E7%C0%AF

【日本語訳】 [アンカーコメント]
  日本の大震災で連絡が途絶えていた日本軍隊慰安婦被害者で、満88歳のソンシンド(宋神道)ハルモニの生存が確認されました。
  ソンシンド(宋神道)ハルモニは日本で唯一、慰安婦被害者という事実を明らかにしてこの10年間、日本政府を相手に謝罪と補償を要求する法廷闘争をして来ました。
  パクサユ(朴思柔)リポーターがお伝えします。

[レポート]
  ソンシンド(宋神道)ハルモニと、20年近くハルモニを支援して来た同胞たちがお互いに抱きあって再会の喜びをわかちあいます。
  大震災が起きた後、ハルモニと連絡が途絶えて心配していた人々はハルモニが生きているということがわかって、東京から12時間かけて駆けつけました。
  [インタビュー:ヤンヂンヂャ(梁澄子), 在日の慰安婦裁判を支える会]
  "多くの方々のおかげで、こうしてハルモニを無事に捜すことができました。本当に韓国のみなさんと日本でたくさん支援してくださった方々に感謝します。"
  今年満88歳のソンシンド(宋神道)ハルモニは日本で唯一の慰安婦被害者ということを明らかにして、日本政府を相手に謝罪と補償を要求して10年間、法廷闘争をして来ました。
  20メートルの津波もそんなハルモニの強靭な生命力の前では無力でした。
  津波で押し寄せた船がハルモニの家を強打しましたが、隣人の助けで死線を越えて、14年間家族のように過ごしてきた子犬とともに避難所に身を避けて命拾いをしました。
  [インタビュー:ソンシンド(宋神道)、 慰安婦被害のハルモニ]
  「どうもね。世話になりっぱなしで、帰りますから」("ありがとう。こんな年寄りを助けてくれて…")。
  支援の会の会員たちはハルモニが余生を楽に送れるように、最大限の支援をすると明らかにしました。仙台からYTN インターナショナルのパクサユです。〈以上〉

ドキュメンタリー映画『在日朝鮮人「慰安婦」宋神道のたたかい オレの心は負けてない』
  (95分、2007年、制作:在日の慰安婦裁判を支える会、監督:安海龍(アンへリョン))

【東日本大震災被害同胞救援募金】
  名   義:「東日本大震災被害同胞救援募金」
  口座番号:ハナ信用組合本店営業部(普通)1131243
  募金はこの口座にお願い致します。

Subject: [コマプレス]7日目(21日・月) A Paradise Built in Hell・交代休みの始まり・冷え込む

(こちらは、わたくし、ぱくさゆの雑なメモです。記者としてのリポートでも記事でもありません。ウトロや大阪のオモニ、アボジ達、お世話になってきた方々に‘皆無事ですのでご心配なく’と伝えるのが第一目的のラブレターみたいな物です。)

昨日病院まで付き添いして下さった国語先生。昨日からコンコン、咳をなさる。移したのか、申し訳ない。‘今日からは、順番で休みを取るようになったので、今日は卒業する子どもの家を回る’と、布団畳んで部屋を出る先生。(さゆの結核疑惑を提起した東京からの支援物資と一緒にきた同胞医者先生のアドバイスもあり、月曜日より、順番で休みを取るようになったよう)

先生に付いて子どもたちに会いに行きたかったけど、今日は、ニュースを2つも同時進行しなきゃならない。あぁ、オモニ(校長先生の奥様)が前日下さった‘お餅入りチョコパイ’を先生に渡したら子ども達に届けたのに!遅い後悔。

今回学校が受けた地震被害や、それを乗り越え、再建意志に燃えてる先生やイルクンの方々の、身を削った活動を南の方に伝えることが出来たのは、コマプレス、東北への課題の一つだったけど、被害地のあちらこちらを回ってる先生やイルクン達を全力追いかけたいので、ニュースの締め切りが障害になったのも確か。

今朝のお粥は、珍しく焦げたと。限られた素材でも毎日めちゃ〜うまい馳走を食べさせて下さった料理担当のオモニ(なんと、今年卒業した大阪闘球部のロック金ゆげんトンムのおばさん)がやっとお休みになったので若いソンセンニム達が作ったという。‘焦がしたんじゃありませんよ。香ばしい味付けなんです’と明るく笑ってる若いソンセンニム達。言われなかったら気が付かなかったし、それなりにましっそっそよ!ご馳走様。

映像送信のネット環境等を揃えられず(当たり前)、予定より遅く生放送(電話リポート)終了。デスクに削除され、原稿にない内容(主にウリ学校に関した情報や現場の細かい事情等)を‘勝手に’言うことで悪名高い朴が、デスクから削除された’炊き出し’のことをまた口に出すのを心配したデスク、担当に2回も電話させたにも関わらず、生放送直前、直接に電話をかけてきて‘原稿にないものは言うなよ!’と念を押す。

しかし、アナウンサー‘現地の状況もっと詳しく! 何故学校にいますか?’とか、原稿にない内容ばかり聞いてきたので仕方なく‘全国の同胞より支援物資が次々届く、学校を拠点に構えられてる支援対策本部は、一人でも多い同胞の方々に支援物資を配るために被害地を回っている’と、先程朴の原稿からデスクが消したものを申し上げるしかない。

夕食は、支援物資のカップ麺。山積みの‘辛ラーメン’の隣に、街の隅々まで配った後残ってるいろんな種類のカップ麺。日本のカップラーメンってここまで種類が多かったんだ、と、個人的な原則としてカップラーメンを食べないようにしてきたさゆ、ありがたく一つ頂く。

夕食後には、コマプレスが今年大阪朝高卒業生全員にプレゼントした‘大阪朝高運動会DVD’の上映会。いつも地震速報が流れたテレビ画面に、去年10月、めまいがするほど真っ青だった空の下、大阪の一角に満ちた子ども達の笑顔、笑い声の陽気さが20分も溢れる。

海岸の街を踏み潰し、家族も、動物も、お家も、思い出も夢も、なかったように飲み込んでしまった津波の破壊的想像力が溢れ出してた同じ画面とはとてもとても思えない。どちらも現実感がなく、今でも長い悪夢から目が覚めたら、と祈ってみる。誰一人、口には出せないけど気持ちは一緒。余計に運動会の様子に集中するような皆。

・・・・
  驚いたのは、東北の先生達が、大阪の子ども達やソンセンニム達の名前と顔を良く知ってたこと。日本全国に散住している、diasporaそのものの我が在日同胞。少数だけに、お互いもっと親密感や同志愛が湧いてくる。学校同士の交流や集会などで一回会えただけの短い縁を、何年に立っても大事に大事にしているような気がする。知ってる顔が運動会DVDに出る度、名前まで正確にあげながら、その成長ぶりをまるで兄弟のように喜んでくれてる東北のヒョンニム(アニキ)、オンニ(お姉さん)達。

ウリ学校というユートピアを中心に成り立った在日同胞のコミュニティーが、未曽有の大震災の中、‘同胞支援対策本部’として働きかけてる。

近所の仲良し日本の学校には実態調査も給水車もすぐさま来てくれたものの、‘朝鮮学校’にはきてくれないのが当たり前(先日、言及したように、県庁までに要望書を出しにいったものの、担当者の答えは無責任そのもの)。1日2食だけ食べながら節約したお米で、大量のおにぎりを丁寧に作って日本の学校に渡す、ちょっとでも温かいお汁をおもてなししたくて日本の避難所まで全員出動し、炊き出しをする。

長い付き合いの学校近所の住民達、久々熱々お吸い物、温もりが感じられるおにぎりをもらい、老若男女、ニコニコ、心温めるひとどき。国籍も国境も乗り越えるハンマダン(広場)。

『A Paradaise Built in Hell』というアメリカの本が、日本では『災害ユートピア』と翻訳されたことがあるらしいけど、ウリ学校は、まさに、A Paradise built in HELL、そのもの。災害等、特定な時だけではなく。
  さゆ 拝





No.17

国分寺判決

 りっちゃん
11/3/30

日付が変わっちゃったけれど、行ってきました。東京地裁に、国分寺判決を聞きに。やれやれ、日本には三権分立はありませんなぁ。教科書には書いてあるって。そう、書いてはあるんですが・・・


国分寺都市計画道路3・2・8号線 事業認可取消事件の東京地裁判決について

2011年3月29日

本日14時、東京地裁民事3部(八木一洋裁判長)は、国分寺都市計画道路3・2・8号線の事業認可取消訴訟に対して、認可取消を否定する判決を言い渡した。

この道路は、国分寺市内のほぼ中央、住宅密集地のなかを、多くの居住用建物や一部畑地などの緑地をも撤去して、幅36m、長さ2.5kmにわたって貫く道路を建設しようとするものである。私たちは、本件訴訟を通じて、交通需要が減少していくことが明確であるにもかかわらず戦前に立てられた計画をさらに拡張し、250世帯約800人もの立ち退きを要する大規模な道路を540億円もかけて建設しようという不合理を訴えてきた。

本日の判決は、無駄な道路建設が全国的に問題にされているなかで、本件道路に公共性があるという国や東京都の主張を鵜呑みにし、地域に発生する大気汚染や騒音や振動被害に目をつむり、無駄な道路建設を容認したものである。のみならず、一部原告についての原告適格をも否定している。

本日の判決は、住民の生活や権利をないがしろにし、環境に重大な影響を及ぼす本件道路建設の間薄点を無視し、行政の裁量を優先するものであって、国民から期待されている司法の役割を放棄したものといわざるを得ない。

原告らはもとより、多くの地域住民の立場からも、到底受け入れがたい判決である。
  私たちは、本判決に対して、本日控訴してたたかうことを確認するとともに、地域住民のみなさんや本件道路の延長が予定されている小平のみなさんはもとより、ムダな公共事業に反対し、環境を守るたたかいを進めている全国のみなさんとも連携し、本件道路建設計画を断念させるべく引き続き全力をあげて取り組むことを表明する。
  これまでのみなさんのご支援に感謝するとともに、今後ともご支援くださるようお願いする次第である。


原発を見ても、広範囲で迷惑を受ける人がいる。大気汚染もそうだよ。なのに、道路から離れたところに住む住民には原告不適格などと言う。直接被害を受けないと原告になれないなんておかしいよ。税金の無駄遣いという意味でも被害者なんだし・・・。まったく、原発事故の被害者(含む:「風評被害」とマスゴミが喧伝する“土壌や農作物への汚染”)への補償もそうだけど、住民の要望と関係なく、勝手に作っておいて税金使うのやめて欲しい。ついでに言うと補助金もらった町だけが被害を受けたのではないってことを、今作ろうとしている原発、もう稼動している原発の近隣市町村は肝に銘じて、声を上げて欲しい。

裁判の傍聴をしたとても素直な人が、いつか「これなら勝てますね」と言っていた。本当にそうなんだ。道路の必要性についても、大気汚染や騒音公害についても原告の主張はとてもわかりやすかったし、客観的にも納得のいく内容だった。被告の反論は「埃とダニ」。チャンチャラおかしかった。投げているとしか思えなかった。「裁判所はわれ等の味方だから、真面目に答えなくても大丈夫」と思っていたのではないか。判決は、「原告の主張を否定してはいない。国や都の主張も否定してはいない。ただ裁量権が国や都にあるから、これでいいのだと」分厚い判決文をそう解説してもらった。論理的には原告の言うとおりだから、否定できないんだなぁ。最悪の判決ではあるけれど、その分本音が出ていると思った。「お上のいうことに文句を言ってはならない!!」。
  水戸黄門の時代じゃぁあるまいし、「ヘッ、へーい」と私たちが言うとでも思っているのかしら?

公害裁判の弁護士さんが言っていた。喘息の裁判も最初は負けが続いた。長いこと続けて最後は勝った。水俣もやっと、イレッサについては先日国の賠償責任を認めた判決が出た。道路は公共工事の王様ですから、まだ時間がかかります。これからです。

原発問題で「地震の国日本に原発は危険だ」という住民の声を無視して、推進した人たちにちゃんと反省してもらいたい。そのことを道路問題でも活かして欲しい。私も、そうは思っていても声をあげてはこなかった。みんな、先ずは声をあげようね。地方選、期待しています。住民の声に耳を傾ける人を選んでね。都道小平338では立候補者からアンケートを取りましたよ。





No.16

原発について雑感

 りっちゃん
11/3/29

あらぁ、とうとうプルトニウムまで出てきましたねぇ。
 
中国新聞を読むと、まず、プルトニウムそのものが毒性が高い、ウランやプルトニウムが洩れ出ている。原子炉圧量容器が破損した可能性がある。・・・最悪のシナリオにどんどん近づいているような・・・チェルノブイリ並みか以上になりそうで・・・

だのに、皆さんのん気で・・・今日久しぶりで都内へお出かけだったけれど、マスクをしている人が非常に少ない。テレビでは「風評被害」を心配する声が・・・人に責任を押し付けているようだよ。個々人が自分の身を守るのは当たり前のこと。一つ一つ放射線量を測ってくれている訳でもないのだから。「安全」って保障はどこにあるの?また、道路問題でもそうだけれど、文句を言われないように基準値を勝手に変えちゃうような事をされては、何処からが安全なのか、わからないもの。御用学者の言うことも信じられないし・・・自分はよくわかっているって思う方にこそ、現地に行って作業して欲しいなぁ。東電のお偉いさんや保安院の方々にも。ぜひ。

記事の中に「米国や旧ソ連による過去の大気圏内核実験で国内で観測されたのと同様のレベル」だって。私の病気はそれが原因かもって、『沈黙の春』を読んでからずーっと疑っている。もう賞味期限切れだから、私はいいけれど、子どもたちはどうなるの?日本って住み続けられるのかしら?

作業員の「内部被爆」について「特別の治療をする必要はない」って、東京新聞に書いてあったけれど、婆ちゃんの病気に医者が同じ言い方をしていた。それって医療としては「なにもできません」「なすすべがない」ということ。たまたま入ってしまった一つの放射能物質が悪さをするってことは、原爆の治療の番組で見たよ。それは原因がわかっていて、長い期間にわたって治療にかかわってきたからこそわかったことで・・・つまり私たちは壮大なる実験材料になりうるのかな?やれやれです。

原発問題ってやっぱり今の日本社会の縮図ですねぇ。今まで私もカボチャなりに見てきたけれど、官・財・政の癒着やら、弱いものに矛盾を押し付けるなど、やっぱりここらで直さないといけないことが一杯出てきている。マスコミの責任も大きいよ。上からの一方通行が一番いけないかな。

雨戸の所に、下手だけどポスターを貼った。「原発はいらない。都道338もいらない。身の丈にあった暮らしに変えよう。住民の声に耳を傾ける人を選ぼう。」停電、回避が多いってことは間に合っているということ。だから、変えられるんじゃない。もっともうちはクーラーないよ。電子レンジとパソコンが増えただけ。節電といわれても照明をまめに消すしかできないや。





No.15

現地調査報告

 京子
11/3/29

3月30日に、ユーストリームでグリーンピースの調査報告記者会見を放送予定。

<2011/3/28> 国際環境NGOグリーンピースのメールマガジン このたびの震災で被害に遭われたみなさまにお見舞い申し上げると共に、懸命に作業をなさっている関係者のみなさまに、敬意を表します。そして、一刻も早く事態が好転することを心より願っております。

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    福島第一原発事故の影響調査へ〜現地からの報告
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

福島第一原発で事故が発生して以来、放射能漏れによる被ばくや環境汚染が広がり始めています。
  しかし政府や東京電力の発表する情報は、市民が的確に健康や環境への影響を判断して行動するためにまだ十分とは言えません。
  そこでグリーンピースは、チェルノブイリでも放射線調査を行った専門家2名を含む放射線調査チームを結成し、放射性物質と、被災地の状況の調査を現地で開始しました。
  チームは、3月30日に調査経過を記者向けに報告する予定です。この記者会見の模様をUSTREAMで中継しますので、ご覧ください。
 (記者会見開始予定時刻: 12:00)
 
http://www.ustream.tv/channel/gpjshow

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    オンライン署名にご協力下さい
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回の原発事故によって被ばくや放射能汚染だけでなく、地震や津波に襲われた方々への救援活動が遅れるという事態が起きています。
  グリーンピースは政府に、人や自然を傷つけるエネルギーから、自然エネルギーへの政策転換を求めるオンライン署名を始めました。ぜひご参加下さい。
  http://www.greenpeace.org/japan/edano3/?20110328gv

統一地方選でも、候補者に決心してもらいましょう。『でんきを選ぶ、選挙でえらぶ』ご参加はこちらから
  http://www.greenpeace.org/japan/election/?20110328gv

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    グリーンピースの活動をご支援ください
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

グリーンピースの環境保護活動は、世界で280万人、日本では5000人のみなさまのご寄付に支えられています。政府や企業からの資金援助は、活動に影響を及ぼす可能性があるため、受けていません。 ぜひ、温かいご支援をお願いいたします。
  http://www.greenpeace.org/japan/donate/?20110328gv





No.14

最悪のシナリオ

 シッポ
11/3/28

一昨日ネットで放送された【特別番組】「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」について情報を送ります。これは昨日の東電の会見前のインタビューです。政府、マスコミは大丈夫の連呼ですが、あえて最悪のシナリオを知りたいというこのテーマが、今必要な事態になっているようです。

映像もオンデマンドで見られますが、とても長いです。
  小出裕幸氏インタビューの前半部分は
こちらから
  後半はこちらから

2011年3月23日毎日放送ラジオ「たねまきジャーナル」21:30〜22:30での小出さんへのインタビューをテープ起こししたものも公開されていました。

http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/644.html

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小出裕章氏インタビューの前半部分だけをおおざっぱですがまとめてみました。素人のまとめなので、その点ご了解ください。

(【特別番組】あえて最悪のシナリオとその対処法を考える)☆=小出裕章氏

☆ 問題は、今後ずっと原子炉本体を冷やしていけるかというところにある。

Q 燃料棒の7割ぐらい損傷していると言われているが、原子炉はどんな状況にすすみうるか

☆ マスコミのみなさんが原子炉と呼ぶものには、炉心、圧力容器、格納容器の三種類あるようだ。用語の混乱がある。

☆ 原子炉が壊れているという言い方があるが、それは炉心の核燃料が壊れているということ。1−3号機の3つとも圧力容器はこわれていないと思う。1−3号機のどれについても程度の差はあれ、格納容器の一部損傷があるだろう。

☆ 30キロ圏内自主避難勧告は、放射能の今後の漏洩を否定できないからという理由のようだが、原子炉が最悪の状態に至る可能性がないとは言えない状態だ。

☆ 再臨界して暴走する可能性も捨てきれないが、私が恐れているのはむしろ、原子炉が溶けて落ち(メルトダウン)、水蒸気爆発が起き、圧力容器が破損する可能性だ。

☆ 3号機の格納容器から放射性物質が漏れているんじゃないかとされている。冷やすために水を入れると、熱は水に移り、水は沸騰する。沸騰した蒸気を全部格納容器に閉じ込めることはもちろんできない。しかたなくベントという作業で意図的に中の蒸気を外に捨ててきた。これはやらざるをえない。

☆ 意図的なベント以外に、格納容器が壊れているところがいっぱいあって、主蒸気隔離弁という一番大きなバルブが損傷して漏れていると思う。原子炉で発生する蒸気はもともとタービンに送って発電に使うが、事故があったときは、放射能が外部に出るのは好ましくないということで、主蒸気隔離弁を閉じてタービンの方に蒸気が行かないようにする。その大元の弁が壊れているというのが私の推測だ。

☆ 原子炉の中の水は通常は放射性物質をあまり含まない状態。通常の一万倍というのはたいした量ではない。原子炉の破壊がそれほど進んではいないと私は思うが、それでも通常の一万倍のものが隔離弁の損傷を通り抜けてタービン建屋に流れているというのが私の推測だ。

Q 3号機はMOX燃料。他の原子炉より毒性は強いのか。

☆ プルトニウムという元素は人類が遭遇した中で最悪の毒性を持つと言われる。生物学的な毒性でいえば、ウランの20万倍ある。だが、わたしはMOXだから危険が格別に上がるとは思っていない。

☆ もともと原子炉はとてつもなく危険。その上にプルトニウムを使うという危険がなにがしか上積みされる程度。

☆ 最悪のシナリオになった場合は、爆発的に放出されるだろう。溶けたものが水の上に落下して水蒸気爆発する可能性を私は捨てきれない。その場合に、格納容器が壊れたら、爆発的に放射能は外部に放出される。

☆ チェルノブイリ並かそれ以上の惨事になる可能性がある。3機のうちのどれか一つがそうなったら、発電所にとどまることができなくなり、いずれにしてもみんな壊れるだろう。

Q 12日の段階では、周辺地域も除染すれば戻ってこられるとおっしゃっていたが、現状は悪くなっていますよね?

☆ たぶん日本の法律に照らして言えば、放射線の管理区域に指定しなければいけない土地がかなり広範囲に生じている。法律を厳密に適用するなら、その地域を無人にしなければならない。それが発電所の敷地からすでに40キロ彼方まで生じている。そういうのをどうやって考えたらいいか途方にくれていて、よくわかりません。

Q それでは、最善の場合、これでなんとか抑えられたという場合、水が入って、冷却に成功したとしても、一ヶ月で冷温停止すればいい方だと今日朝日新聞へのコメントでおっしゃっていたが、そんなに時間がかかるのでしょうか。

☆ 順調にポンプが動くのならそんなにかからない。ただ、すでに原子炉の中に海水を大量に投入してしまっていて、海水は塩分を含むので、あちこちに塩分の中の塩が大量に析出していると思う。それは、ポンプの稼働や原子炉の冷却の障害になるだろう。そういうことを考えるとずいぶん長い時間がかかるだろうと思う。

Q ポンプを動かすこと自体も悲観的に見なくてはいけないのか。

☆ 被爆環境で作業するということを考えなくてはいけない。アラームメーターを持って何分かのうちに作業をしなくてはいけない。ポンプ一つ動かすのにも大変な困難をともなう。

☆ 使用済み燃料プールは割れていると思う。水を入れれば下に汚染された水が落ちて、海を汚染している。 爆発的事象とは別の最悪事象と私が考えるのは、冷温停止をしたとしても、線量も高く、燃料も格納容器も配管も破壊されていて、長期間管理しようとすると、汚染した水を中でぐるぐる熱交換しながら冷やしていくということになる。そういう復旧作業まで持ち込めるのか。きわめて長期化し、放射能がだらだら流れていくのを管理できない状態がこのままずるずると続くのではないか。(飯田哲也)

☆ 最悪は水蒸気爆発だと思うが、今の状態でおさめられるとしても、本当に長い間放射能と格闘しなければいけないし、たくさんの人たちが被爆せざるをえない状況で働かざるをえないだろう。なんとも言葉に言えないような仕事をこれから長い間やらざるをえないだろうと思います。

☆チェルノブイリの石棺は今の状態では不可能。使用済み燃料も炉心も熱を持っている。使用済み燃料はどんな状態かわからないが、外部に運び出すしかない。その上で石棺を作ることになるだろう。





No.13

水道水

 京子
11/3/27

政府発表データの嘘は、マスコミと原発産業との癒着が最大要因

「子どもの権利条約」を広げることを目的とする、国連人権NGOであるDCI日本支部スタッフからの情報です。DCI日本支部では、この現状を変えるために動き始めました。
  以下が情報です。

上水道のモニタリング・データに関してメールいたします。
  東京の24日のデータですが、ヨウ素131は3日前の5倍、 Cs-137は10倍になっています。
  基本的な傾向として増加していますので、安心出来ません。
 
「全国の放射線モニタリングデータ」で、日々チェックすることが大事です。

なお、政府は「300以下なので安全」と言っていますが、3/17に基準値を10から300に上げています(WHOはの基準は1、独は0.5) 。

昨日、今日に判明した放射能汚染に関してメールいたします。
  今まで政府が出してきた情報が、次から次へと覆されています(保安院、東電は計算ミスなど言い訳をしていますが)。

放射能汚染を避けるには、政府からの情報が嘘だと解ったときでは遅く(チェルノブイリがその典型)、手遅れになる前に、古典的な方法ですが(しかし、これしか取る方法がない)、今、退避できる人から退避する、退避を促すことをしないと、今後、助かる命も助からなくなる可能性が出てきます。

小さな子どもを持つお母さん(お父さん)と子どものために、子どもの権利条約の本質を理解している私たちが行動しなければいけない時なのかもしれません。

たとえば、政府の言っていることを鵜呑みにしないよう批判しつつ、正しい情報を発信していく。近所にいるまわりの人に口づてで、放射能汚染のことを教えてあげる、など。

もう既にご存知かもしれません。
  ズブズブな関係です。

http://twitpic.com/4d4v3f/full

NHK NTV TBS フジ テレビ朝日 テレビ東京 テレビ大阪 近畿放送 東海テレビ 読売新聞 毎日新聞 サンケイ新聞 朝日新聞 日本経済新聞 の社主や会長や論説委員が、原子力委員会、原子力文化振興財団原産会議、核物質管理センター、東京電力、関西電力、中部電力 の会長・理事・参与・社長です。




あらぁ、―小平市の水道は、朝霞浄水場(利根川水系)と小作浄水場(多摩川水系)から東村山浄水場へ送水され、小平市内に配水されています(小平市HP)ーなんですけど、大丈夫かしら?
  東京都水道局ホームページ(暫定版)
  やば!!朝霞浄水場の水には、ヨウ素131が27あるって(3月27日)。げっ、どうしよう。





No.12

緊急報告会

 京子
11/3/24

あまりにも予想通りに事が進んでいくので、嫌になります。
  TVも新聞もうそばっかり言ってるし・・・
  まだ福島近辺にいる妊婦さんや、乳幼児を抱えたお母さんたちのことを思うと可哀想で、一日も早く遠くに逃がして!と叫びたくなります。

緊急報告  広瀬 隆/広河 隆一 「福島原発で何が起こっているか? −現地報告と『原発震災』の真実」が2011年3月23日(水)早稲田奉仕園 スコットホールで開かれました。その録画が公開されています。

緊急報告会

【詳細】
  地震大国日本。広瀬隆氏は原発の危険性を訴え、警鐘をならし続けてきた。そして広瀬氏が予測した事態がまさにいま起こっている。
  3月11日に起こった東北関東大震災。
  翌12日、DAYS JAPAN編集長であり、フォトジャーナリストである広河隆一は現地に向かった。現場で見えてきたものは、マスコミが語るものとは大きく異なっていた。
  広瀬隆氏と広河隆一が、福島原発で今何がおきているのかを報告する。

【広瀬隆 氏 プロフィール】
  1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者として勤務。その後、医学書、技術書の翻訳者を経て執筆活動に入る。多数ある著書の中「東京に原発を!」(JICC出版社)、「ジョン・ウェインはなぜ死んだか」(文藝春秋)、「危険な話」(八月書館)、「棺の列島」(光文社)、そして新作となる「原子炉時限爆弾〜大地震におびえる日本列島」(ダイヤモンド社)、などで原発の危険性を訴え、市民への呼びかけを続けている。




地震、まだ起きる可能性が高いって。今すぐにでも原発をやめてほしい。
  NHKのコメンテーターは、原発推進派の学者で、何も知らないって。「安全」を強調していたから、そんなこったろうとは思っていたけど・・・みんな騙されないでね。「ただちに」は誰が考えてもおかしいよ。
  原乳の汚染、まだ食物連鎖ではないのになぁ、と思っていたら、放射性物質による体内汚染だそうだ。その地域の子どもたちも吸い込んでいる筈だって。避難地域を100キロにって。私も同感。
  放水は、放射能を含んだ水を海に垂れ流しているって事だって。早くコンクリートで埋めてしまうのがいいそうだ。原発を直そうと考えていることが間違っているんだね。
  被害の補償を税金で賄うのはけしからんって。そう、昨夜、甥ともそう話したよ。原発を推進してきた人たちに払わせようよ。





No.11

水の汚染

 京子
11/3/24

まだ「健康に影響を与える値ではない」と平気で書いていますが、これは、充分に健康に被害が出る値だと思います。

チェルノブイリ原発事故の時に370ベクレルを超える汚染食品は、販売してはいけないとこの国は決めました。
  (これはアメリカに右へ倣えした数字で、シンガポールなど厳しい国は0ベクレル、つまり一切放射能に汚染された食品の販売は禁止という国もありました)
  その数字と比べて、これがどれほど恐ろしい数字か考えてください。

今日(23日)の東京都の発表で、東京都の水道水から210ベクレルのヨウ素検出。
  1歳未満の乳児には飲ませないようにと言っていますが、当然大人も飲むべきではありません。

今後、どんどん放射性物質が飛んでくる可能性が大です。外出の際はマスクを絶対に着用。これは家に入る前に外し、すぐに捨ててください。(家の外にゴミ箱を備えた方がいいでしょう)

以下、朝日新聞の記事です。

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首都圏、放射性降下物増える 東京で前日比10倍も

2011年3月23日0時1分 朝日新聞
  文部科学省は22日、福島第一原発事故の影響を受け、上空からちりなどとともに落ちた放射性物質の測定結果を発表した。首都圏などを中心に増加傾向を示した。

東京都新宿区で1平方メートルあたり5300ベクレルのセシウム137、3万2千ベクレルのヨウ素131を検出、前日に比べ、いずれも約10倍の濃度に上がった。健康に影響を与える値ではないが、長期に及ぶ監視が必要になる。

放射性降下物の測定は、文科省が21日午前9時から22日午前9時にかけて全国で行い、分析した。
  東京都の値は、前日のセシウム560ベクレル、ヨウ素2900ベクレルから急上昇した。22日発表のセシウムの値は、放射線管理区域の基準値4万ベクレルの8分の1、ヨウ素の値は、5分の4にあたる。

  この他の自治体のセシウムの値も、さいたま市が1600ベクレル(前日790ベクレル)、甲府市が400ベクレル(同不検出)、宇都宮市が440ベクレル(同250ベクレル)と、軒並み上昇した。

前日に、最も高い値を記録した茨城県ひたちなか市では、やや下がったものの、セシウム1万2千ベクレル、ヨウ素8万5千ベクレルと、依然、高い値を記録している。福島や宮城は震災の影響で計測できていない。

東日本は22日も、雨や雪が降ったところが多く、大気中に漂うちりとともに、放射性物質が落下したとみられる。ヨウ素の半減期は8日間と短いが、セシウムの半減期は30年で、地面に降りた後も長期間放射線を出し続ける。土壌や水、農作物への放射能汚染につながりかねないため、今後も監視を続ける必要がある。




毎日、気持が落ち着きません。福島原発事故が収束されることを願っています。それにしても被害の広さ、これから続くであろう被害を考えると暗澹としてしまいます。みんな自民党時代のエネルギー対策の失敗から来ています。地震国に原発なんかやたらと作ったから・・・

京子さんの投稿を昨夜のうちに更新できなかったのは、自分自身が怖いから。でも、怖いのに負けていてはダメですね。直視して、できるだけ自分自身も、廻りの人も被害を減らせるようお知らせしなくては・・・気は重いけれどなるべくいつも通りに動こうと思っています。出かける前には風向きをチェック、嫌いなマスクもつけて。都区内にお住まいの皆さん、水道水をできるだけ口にしないように。面倒でしょうけれど、“「ただちに」は出ない健康被害”(だから放射能はやっかいなんだよなぁ)を防ぐために。





No.10

福島原発

 京子
11/3/21

福島原発の廃炉を求める署名です。

下記のHPをご覧の上、賛同署名をお送りください。

福島原発の「廃炉」を求める有志の会


東京都も計測データを公表していることを知りました。

東京都産業労働局 都内における大気浮遊塵中の核反応生成物の測定結果について

ヨウ素131に関していうと、15日10時台に241と大きな値が出ており、その前後も高くなっています。
  また、16日早朝にも最大22という値になっています。
  21日午前中にも15.6というピークが出ています。

友人のブログによると、15日0時頃にドライベント(水を通さない緊急の圧抜き)が行われたということなので、それが10時間ほどかかって東京に到達したと考えられます。時速22キロメートルほど、秒速6メートルという計算になります。

知人が教えてくれた G.Friedlander et al."Nuclear and radiochemistry"3rded.p.240 によると、ヨウ素131の許容量は、一般環境では空気1mlあたり10のマイナス16乗キューリー(3.7μBq/cm3)、放射線管理区域でこの100倍(370μBq/cm3)ということなので、上記計測値は一般環境の基準を超え、放射線管理区域並みの状態だったことになります。
  放射線管理区域は普通に人が作業する場所(ただし線量バッチをつける)なので短時間で危険ということはありませんが、一般人が日常生活でその環境にさらされるのは好ましくないと言っていいでしょう。

なお、つくば市のデータと比べてセシウムの量が多いようです。この辺は要検討。

福島第二原発の放射性漏出状況はまだまだ大きく好転はしない可能性が高いので、風下になる都度、同様の状況になる可能性があります。
  心配な方は避難する方がよいと考えます。





No.9

原発が怖い

 りっちゃん
11/3/14

地震、正直怖かったです。初めて庭に避難し、関東大震災を経験した祖母がちょっとした地震にも飛び起きたことに納得しました。でもでもです。自然の脅威よりも原発が怖い。政府の発表はどうしても事実よりも遅く少なめとなるのは皆さんもご承知ですよね。今行われている処置が成功し、収まることを祈りつつ、以下、流れてきた情報を転載します。

「過度の経済成長や原発に依存した豊かさを捨て、身の丈に合った暮らしを取り戻したいですね」小平市議橋本さんからのメールは、ブログの紹介が2件


政府見解と食い違う日米専門家の意見 ‐ 木谷哲夫

「海外在住の日本人からニューヨークタイムズの福島原発に関する最新のBreaking Newsについて教わりました。これを見ると日本政府の公式見解と日本政府/アメリカ政府/アメリカの専門家の見解との間でずれが有るように思えます。
  要点をまとめますと:日米の専門家の見解によると、福島原発原子炉からの放射線物質を含む蒸気の放出は今後数週間、数ヶ月続く可能性あり。
  ペンタゴンのレポートによると、福島原発の60マイル(96.6Km)離れた上空でCesium-137 とIodine-121を含むと思われる放射性物質が検出された。 原子炉が高熱で有る限り、原子炉への海水の直接注入、その結果排出される蒸気の放出は免れず、20万人の避難民はかなり長い期間自宅に戻れないであろうし、風向きによっては、風に乗って放射性物質が内陸に向かって運ばれる可能性もあり。」

森住 卓のフォトブログでは、「三月一三日午前10;20双葉町役場玄関付近で放射線を計測。 三台の機器を使用。すべての測定器が振り切れた。」「10時30分頃 双葉町厚生病院玄関前でもすべての計測器が振りきれた。」「半径二〇キロ圏内立ち入り禁止の表示はなかった。また、検問もなかった。」とのこと。


「福島は、今の所、最悪(メルトダウン)ではないにしても、どんどんそれに近い方向に向かっていますね。(非)科学技術庁や電力会社に、地震の際の心配を訴え続けてきた私たちの行動は、全く無視されて、今の状況があります」という京子さんからは、友人情報として、「千葉県柏市では、ガンマ線測定器 R-danがなりっぱなし。通常20の所100〜150だった。今は上下しているが40程度」とのこと。そしてお願いも。

本日、皆様にメールをお送りしますのは、今回の地震で起こった福島原発事故を受けて、『予想される東海地震の震源域で運転されている浜岡原子力発電所の運転の停止を願う要望書』への賛同のお願いです。要望書は、静岡県知事と中部電力社長宛に書きました。
  要望書は、すべて個人名の連名で届けたいと思います。世界中からの賛同をお待ちしています。賛同いただけます方は、plumfield9905@yahoo.co.jp(提出事務局 プラムフィールド)まで、『要望書に賛同という件名で 住所と氏名』を返信ください。(お預かりしたアドレス、お名前は要望書の提出以外には使用いたしません)
  要望書を 3月17日(木)または18日(金)に届ける予定ですので、賛同のお返事は 3月17日朝、7時までにお願いします。
  この胸の痛む災害をきっかけに、私たちの願いを届ける事により、日本の原子力政策が転換されるよう、出来る限りの行動をしたいと思います。
  引き続き、来週には、内閣総理大臣、資源エネルギー庁長官などへの要望書を送ります。   この件につきましては プラムフィールドをご覧下さい。


私が新聞記事で気になったのは、東電社員のミスと書かれていたこと。現場の社員は被爆を覚悟で必死に作業をしているんだから、上のものはミスが起こらないように人員手配をするべきで、言い訳を現場のものに押し付けるのはけしからん!!手が足りないのなら、お前らが率先していけばぁ?と思う。現場の作業員の無事と処置の成功を、私たちは祈るしかない。次に、「海草を食べよう」という情報はデマだという記事。これは同時に流れている原発事故の情報を否定したいがためのそれこそ「デマ」だと思う。いつもより余計に海草を食べてもそれこそ「健康被害」はないのだから・・・用心できることはした方がいい。

風向きについては気象庁のサイトを見てね。

原子力資料情報室ライブニュースもごらん下さい。

全国の放射能濃度一覧





No.8

きもの展

 りっちゃん
11/3/4

葉書

 鈴木啓子 ローケツきもの展の葉書が届きました。着物はちょっと手が届かないけれど、手が込んでいるから見ごたえがあるんだ。今年はどんな着物かしら?楽しみです。ついでに鳩居堂と角の手ぬぐいやさんにも寄りたいなぁ。皆さんもたまには銀ブラなぞ、いかが?



「京都でローケツ染めの着物、帯、小物を長く染めております。
  更紗、正倉院模様のきものの魅力をぜひお楽しみください。」



2011年3月13日(日)〜3月19日(土)

11:00AM〜7:00PM(日曜・最終日は5:00PMまで)

銀座煉瓦画廊

東京都中央区銀座4-13-18医療ビル2階


残念ながら、15日までで中止となりました。また来年会えることを楽しみにします。






No.7

沖縄意見広告

 りっちゃん
11/3/2

「沖縄の痛みを、すべての人々の痛みとして、みんなで受けとめよう!」

はぁ、なんだかなぁ。「どこまでもついていきます下駄の雪」って菅さんの米国追従政策のことを誰かが書いていたよ。つい笑ってしまった。無償化の集会そばで喚いていた人たちの言葉の荒さや、歌のひどさにも笑ってしまった。笑いながらも疲れてしまう。でも、あきらめてはいないよ。「ひでり」という金敏基の曲がいいんだなぁ。田も畑もからからで、背負子は空っぽ。あんまり悲しいから、一歩一歩、歩んでいたら楽しくなってきた。そんな庶民のエネルギーを私も持っているから。

菅さんが仲良くしたい相手は、米国の庶民ではない。庶民は庶民同士、分かり合えることがあると信じている。だから、2口これから振り込んできます。


「普天間即時閉鎖、辺野古やめろ、海兵隊いらない」沖縄・第二期意見広告を!

2011年に米国紙と国内紙に意見公告を掲載します。あなたの声を新聞意見広告に!
   1 米海兵隊の普天間基地の即時閉鎖・返還を求めます。
   2 5・28「日米共同声明」の撤回、辺野古新基地建設計画の断念を求めます。
   3 日米安保条約をやめ、軍事力によらない平和を構想しましょう。

ねがい
  基地のない沖縄、そして日本を
  「沖縄に基地があること。沖縄の中に基地があること。仕方がないとあきらめていないか」

  2010年4月25日米普天間飛行場の県内移設に反対する県民大会に参加した17歳の高校生の言葉です。

わたしたちは半世紀以上もの間、沖縄県民に想像を超える苦痛と犠牲を強いてきました。アメリカの海兵隊は、本当に必要なのでしょうか。暮らしと安全を守るのに、米軍基地や軍隊は必要なのでしょうか。軍事基地は、海にも陸にもいらない!平和な沖縄を!この切実な願いに、いまこそこたえなければなりません。それは、日本に生きる私たちみんなの問題です。

これは沖縄緊急意見広告運動が、この5月15-16日に朝日新聞、琉球新報、沖縄タイムスに掲載した全面意見広告の一部です。私たちは、この「ねがい」の心で、2011年にアメリカの主要紙と国内紙への第2の沖縄意見広告掲載の実現に向けて運動を継続します。沖縄とともに苦しみも希望も共にする本当の平和への扉を開く一歩を、ここからはじめましょう。

私たちは、日本全体の0.6%の面積しかない沖縄に米軍基地の75%を押し付けてきたことを深く反省し、岩国・厚木・佐世保・横須賀・横田など本土各地の基地に苦しむ人びとの痛みも沖縄の人びとと同様であると考え、「移設先」探しでなく「米軍基地はアメリカに持って帰れ」と声を挙げようではありませんか。

賛同金
  個人:1口1000円(なるべく2口以上お願いします) 団体:1口5000円
  振替口座 加入者名:「意見広告」 口座番号:00920-3-281870





No.6

上関原発

 京子
11/2/25

今(今日も)山口県熊毛郡の瀬戸内国立公園内の上関原発建設予定地では、建設に反対する市民を数百人の警備員を動因失中国電力が強制的に排除し、強行に工事を始めようとしています。

2月21日から、強行工事が始まるのではないかというメールを、祝島の方から受け取り、私は思わず現地に行きました。

今日は、全国各地や外国から、上関原発反対を応援する寄せ書きの旗が、現地の海岸上の道に広げてあったのですが、それを全て中国電力が持ち去ったそうです。

人のものを勝手に持ち去るのは〔泥棒〕というのでは?と思うのですが・・・見ていた警察官は止めなかったそうです。

現地の方々のブログをぜひ見てください。

虹のカヤック隊 ブログ

祝島島民の会 ブログ


上関、緊急賛同要請

「上関原発の問題を知る」全国有志の会と虹のカヤック隊応援団@北海道からの緊急賛同要請です。(転送歓迎)

みなさま現地に行けなくてもなにかできること、声を上げることと考え、抗議文をつくりました。 ぜひ、賛同してください。
  ◆賛同は、個人(所属もしくは居住市町村つき)でも、団体でも、お願いします。
  ◆締め切り 2月28日(月)朝10:00まで(整理して、28日中に出す予定)
  ◆宛先は、以下のメールアドレスまでお願いします。「上関原発の問題を知る」全国有志の会  grugru@ma.comco.net
  ◆呼びかけは、「上関原発の問題を知る」全国有志の会と 虹のカヤック隊応援団@北海道です。

 

2011年 2月 日

内閣総理大臣 菅直人様
  経済産業大臣 海江田万里様
  環境大臣 松本龍様
  山口県知事 二井関成様
  山口県上関町町長 柏原重海様
  中国電力株式会社 取締役社長 山下隆様

◆山口県上関原発建設計画地の一方的な埋め立て工事に伴う現場での危険かつ強引な作業に強く抗議いたします◆

「上関原発の問題を知る」全国有志の会
虹のカヤック隊応援団@北海道

私たちは、山口県上関町の上関原発計画地埋め立てに関して中国電力が説明を求める地元住民を全く無視した形で一方的に工事を着手し、現場海上及び陸上で危険な作業を強行している事に強い憤りを感じています。
  2月21日から中国電力は多数の作業員や警備員を動員して強引な埋め立て工事を 再開しました。この一方的なやり方に危機感を持った人達が現地に集まり抗議活動をしていますが、それを全く無視する形での強硬な作業の進め方により、昨日(23日)、ついに祝島の高齢者を含む2人が負傷し、救急車で搬送される事態が起こりました。現地の人達の抗議活動は現場に駆け付けられない私たちの意志を代表するものであり、中国電力のこのような非人道的で不当な暴力を認めることはできません。
  原発問題に限らず、一般市民との十分な論議の場も設けず一方的に力ずくで押し進めていくやり方が、日本社会のあらゆる矛盾を生み出してきたと言っても過言ではあ りません。それを軌道修正し、問題点を洗い直し、対話と協調を重んじる中から持続可能な社会に育て直したいと願う民意を背負って政権交代は実現したはずです。
  私たちは、上関原発計画地の対岸わずか4km先にある祝島の住民9割が30年近反対の意志を表明していることや祝島の漁師が10億円以上におよぶ補償金を受け取らず、豊かな自然と共に経済的自立と地域活性化を目指して取り組んできたことを知っています。
  また、埋め立て予定地の田ノ浦周辺は豊かな漁場であると同時に、スナメリクジラ や天然記念物のカンムリウミスズメの生息が確認されるなど、世界的にも希少な動植 物の宝庫です。昨年開催されたCOP10では、貴重な生物たちの多様な生態系を育んできた田ノ浦の海が世界的な評価を受けました。このように世界からも注目されている 独自の生態系を育む海を埋め立てることが、取り返しの付かない環境破壊を招くというのは衆知の事実であり、環境アセスメントは何のために為されたのでしょうか。
  これら、解決できていないたくさんの問題や対話の数々を置き去りにし、祝島島民 の会が通産省へ提出した署名80万筆以上の民意を全く無視して埋め立て工事を強行 する中国電力の強引なやり方、そしてそれを黙認している行政側の姿勢に対して、私たちは強く抗議を表明すると共に作業の即刻中止を求めます。





No.5

「無償化除外反対!」集会とデモ

 りっちゃん
11/2/9

私はイジメがだいっ嫌い!!しかもこの件は日本政府がやっているのだから、あきれかえっちゃうよ。本当はもう必要のない安保条約の必要性を国民に納得させるために、朝鮮民主主義人民共和国を仮想敵国として、その恐怖(本当はたいしたこともないのに)を煽り、子どもたちや保護者をいじめているんだ。嫌だよ。汚いよ。恥ずかしいよ。私はそんな日本政府のお仲間ではないよ、ということを実証したいから、デモに参加するのだ。イジメに加担なんかしないよ。菅さん、私の尊厳を返して!!

《2.26朝鮮学校への「無償化」即時適用をもとめる大集会》に結集しましょう!

昨年4月に施行された「高校無償化」法から、朝鮮学校だけが「一時除外」されている状態が、いまも続いています。これは朝鮮学校への重大な民族差別・人権侵害であり、またかつての朝鮮にたいする植民地支配と戦争動員や、戦後もつづいてきた在日朝鮮人の民族教育への弾圧といったことと地続きの抑圧であって、絶対に許してはなりません。

昨年11月には菅政権が、ようやく始まった適用へのプロセス(審査)を、朝鮮半島での軍事衝突を口実に停止。そしてついには、この「審査停止」への朝鮮学校の異議申し立てに対しても、文科省は「当面は再開しない」と回答しました(今年2月4日)。もはや一刻も待てません。差別的・植民地主義的な政策をとりつづける現政権への怒りの声を結集し、朝鮮学校への「高校無償化」の即時適用を迫りましょう。

  2011年2月26日(土)10:30〜12:30 集会/ 13:00〜14:00 デモ行進
   代々木公園野外ステージ

  (JR原宿駅から徒歩10分 
地図
  主催 「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会
  共催 フォーラム平和・人権・環境
  連絡先 MAIL: watasitati2004@yahoo.co.jp





No.4

「高江にヘリパッドはいらない」

 りっちゃん
11/2/9

新宿ど真ん中デモがそろそろあるかなぁと、覗いてみたら、今度は新宿ではなくて新橋だって。
  テーマは
高江にヘリパッドを造らせるな!沖縄に基地はいらない!〜アメリカ大使館デモ〜

沖縄の自然をぶっ壊してどうするの?軍事基地なんていらないよぅ。安保条約、やめようよぅ。沖縄もいじめて、在日のこどもたちもいじめて、日本人として恥ずかしくないかい?・・・この表現なんか右翼的な気もするんだけれど、右でも左でもいいから、安保や基地が必要だなんていう幻想から抜け出しませんか? 

    2月20日(日)13:30〜 トーク&アピール 15:00〜 デモ出発
     集合場所:JR新橋駅前SL広場にて

これもまた若い人たちがいっぱいのにぎやかなデモになるだろうなぁ。楽しみだわ。この次の週にもデモがあるから、体調を整えておかなくては・・・





No.3

『公害裁判』講演会

 りっちゃん
11/2/9

寒くて体調崩しておりました。久々の更新です。先ずは講演会のお知らせ。

『公害裁判』「イタイイタイ病」を語りつぐ島林 樹 弁護士 の 闘い

ハイテク産業に欠かせないレアアースの輸入問題が、このところ連日報道されている。製品性能を高めるために重宝されるレアアースは、最先端の工業製品には不可欠な原料である。経済はグローバル化がすすみ、先進国を中心とした経済社会の進展は、人件費の安い発展途上国の資源に大きく依存をし、途上国は所得向上を求め、もはや国家間の連携なくして経済社会は存立できない状況といえる。一方でレアアースの産出国・産出地では、抽出液などによる地下水汚染が、河川流域への環境汚染の拡大となり、深刻な事態を既に招いているとも報道されている。防除設備も乏しく、レアアース産出による公害発生の事実が国境を越え今も繰り返されている。公害は決して過去の歴史ではない。

日本は、1950年代から60年代の経済復興期にかけて、未曾有の環境汚染とそれに伴う公害病を経験した。四大公害病のひとつ「イタイイタイ病」訴訟に携わった富山県婦中町(現富山市・発症地の神通川流域に位置する)出身の弁護士 島林樹さん=小平市在住=が、訴訟を回顧する「公害裁判」を出版した。被害者たちに提訴を決意させ、弁護団の結成に尽力し、勝訴判決を得るまでを活写したドキュメントである。「あの時何が起き、住民がどう戦ったのか、記録して残したかった。風化させてはならないという思いで出版した」と語る。

公害訴訟の歴史をぬりかえたあの「イタイイタイ病裁判」の判決からまもなく40年が経つ。私たち市民は、思いを受け止め、理解を共有することにより、共に次世代に語り継ぐのが使命ではないか、と講演会を企画した。

日 時:2011年2月12日(土) 午後1時30分〜
  場 所:国分寺労政会館 4F 第5会議室
 (JR、西武線「国分寺駅」南口より徒歩5分)
  資料代:200円
  賛同団体:東村山・九条の会/九条の会・小平/日の出の森・支える会/NPO法人 小平・環境の会/都道小平338号線計画を考える会/すなめりの会/東村山みどりと環境の会





No.2

年賀状

 ゆきや
11/1/10

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年九月半ばより、帯状疱疹という厄介な病気に捕まり、いまだに左耳難聴と諸動作に伴う眩暈に悩まされつつ、週一回の通院・加療を継続中です。そんな状況の中で、最近の政治報道によって、胃の方も悪くなりそうです。

三年前の賀状で、私は二大政党制の非論理性を指摘しました。やっぱり、この一年半で、沖縄問題、高齢者医療制度問題、憲法問題(武器輸出制限の緩和)等、先の自民公明政権に逆戻りです。さらに、議員定数(しかも比例代表議員)の削減をやろうとしています。これは、民主主義の自殺行為でしかありません。

痛みを国民と分かち合うなら、政党助成金を撤廃し、現議員全員の手当も減らしてその姿勢を示すべきです。日本国民の皆様、そろそろ二大政党制の呪縛を離れて共産党、社民党、良心的無所属議員の数をそれぞれ「二桁」にしてみませんか!




ゆきやさんの言うとおりだねぇ。小選挙区制こそやめて欲しい。うーん、でも、困ったなぁ。共産・社民両党にも魅力を感じないのですよ。民主党よりはマシですが。民主党に文句をいう自民党は論外。「お前らに言う資格は無い。先ずは自分を反省しなさい!!」。市議選については、もう誰に入れるか決めています。一番考え方の近い人。市民のために動く人に。都知事選は、対抗馬が見えてこないけれど、石原は辞めさせようね。あんな差別主義者とはお別れしようよ。都道だって、無理やり昔の計画を強行するなんてやめて欲しいよ。「コンクリートから人へ」未来のことを考えたら、今こそ転換期だよ。共産・社民両党が二桁台になることには大賛成。医療制度については龍平さんが頑張っている。みんなの党には???だけれど・・・迷うことが多いでしょうけれど、ぜひ、ようく考えて投票されますように。

ゆきやさん、お身体ご自愛下さい。腹の立つことも多いでしょうけれど、まだまだ活躍していただかなくては・・・





No.1

『韓国併合と同祖神話の破綻』

 りっちゃん
11/1/1

著者は本山美彦氏。金融モラルの確立が研究テーマとか。はじめに、に「坂の上の雲」のことが書いてある。「日本に侵略された地域の人々の憤激を買ってまで、この時期に、韓国を巡る二つの戦争を遂行していた当事者たちを賛美する青春ドラマを放映するNHKの狙いがどこにあるのかは不明だが、これでまた、日本には、過去の戦争を聖戦であったとする宣伝が吹きまくることになるだろう」って。どうかなぁ。私みたいにテレビを見ない人が増えているから・・・普天間基地撤去運動を例えにして、「2010年を、基地必要論が支配していた時代であったと決め付けてしまえば、それはれっきとした詐欺である。司馬は堂々とこの種の詐欺を働いた」。それはちと手厳し過ぎるかな。作家はウソも書かなくては。司馬さんを史実家と思う方がまずいんじゃないの。「坂の上の雲」読みましたよ。最後の巻はなかったので見ていないけれど・・・司馬さんは確か、読み物作家と自称していたと思うけれど、はっきり言って読み物作家としては下手。資料丸写しって感じ。そういう意味では、間違われるのも本人のせいかな。最初の頃の秋山だっけ。藩が無くなっていわば一族郎党失業状態。学費が無料の所にとにかく入ったってあたりは面白かったけれど、あとはつまらなかった。

蓮池薫さんが翻訳した「孤将」と偉く違ったね。あれは私の好きな読み物としてはちょっと上品過ぎたかな。でも面白かった。違いはね、なんと言っても庶民の生活が描かれているかどうかってこと。日清日露の戦場が朝鮮半島だってことに気づいたのは、本をだいぶ読んでから。チョロッと朝鮮人の記述があった。李舜臣は、これも小説ですが、いつも庶民の暮らしのことを憂慮し、配慮し、悩みながら戦っていたんだ。それと李舜臣が地理や気候に熟知、部下の訓練もして、最小の人数で敵(日本軍だわね)をやっつけたのに、乃木大将は、何度も馬鹿な作戦をくり返して日本の兵隊をたくさん殺したってこと。

高校の片岡さんの宿題で、「心」だったかなぁ、私は昔から長文になっちゃう人だったみたいで、感想文を偉く長く書いたのよね。で、最後に、思いつきで一行書き足したの。片岡さんは冷笑して、「長く書いたからって良いものではない。ただこの一行だけは良かった」と言ってたよ。確か、「乃木大将は戦争に明け暮れた明治時代を終わらせたくて殉死したのではないか」って書いたと思う。私は大正が良い時代のように思い込んでいたから・・・うちの父なんか「おかあちゃん」に頭があがらなかったものねぇ。うちのおじさん全員そうだったよ。でもねぇ、その後を考えると、日本は馬鹿なことを続けていたというか、どんどん侵略したり、差別することに鈍感になっていったんだなぁ。

韓国併合100年の写真展にもあったけれど、この本は宗教の押し付けについて詳しく書いてある。特にキリスト教徒の立場から。「1907年7月24日に日本軍の武力で威嚇的に調印させられた「第3次日韓協約」で軍隊を解散させられた韓国では、両班層とクリスチャンたちが義兵闘争を本格的に展開することになった。/その典型が、両班出身で、カトリック信者であった安重根である」。伊藤博文が暗殺(安重根を英雄とする韓国・朝鮮では、射殺)されたことも知らなかったよ。教わった記憶もない。

「当時、朝鮮のクリスチャンは、人口比で、わずか1.3%しかいなかったのに、三・一事件で検挙された人のうち、クリスチャンは17・3%もあった。クリスチャンに独立運動家が多かったこともあるが、1918年の日本の米騒動で被差別部落の人たちが多く逮捕されたことと、それは通じるものであった」。

吉野作造の言葉が紹介されている。「一方には汝等は日本国民なりといひ、一方には汝等は普通の日本人と伍する能わざるひくい階級の者なりといふ。斯くの如くにして朝鮮人の同化を求むる。これ岩木に縁って魚を求むるごときものではあるまいか」
  「今回の暴動が起こってから、所謂識者階級の之に関する評論はいろいろの新聞雑誌に現れた。然れども其はほとんど総べてが、他を責むるに急にして自ら反省するの余裕が無い。あれだけの暴動があっても尚は少しも覚醒の色を示さないのは、如何に良心の麻痺の深甚なるかを想像すべきである」

時代は変わっても、人間って相変わらずアホやねぇ。評論家やメディアがいかに信用ならないものか、自分で判断しないとねぇ。でもって、いまだに在日の人に対して、おんなじように自分たちの都合よく翻弄している。

「世界の日本批判の反応にひるんだ総督府は、一時的にではあるがミッション・スクールの懐柔策を出した。1920年には、宗教教育に限り、朝鮮語使用が認められた。しかし、1923年には、総督府が認可した「認可学校」よりも一段と低いレベルであるとする「指定学校」という範疇を新たに作った。そしてミッション・スクールは指定学校に区分されることになった。これまで「認可学校」であったミッション・スクールは、新たに「指定学校」として指定されるために総督府に申請しなければならなくなった。ただし、指定学校ですら指定を受けることが難しく、無事に指定されても公式の認定学校よりも一段低く評価されることになった」

やれやれ、高校無償化からの朝鮮学校はずしも、あの時代となんだか変わっていないなぁと思ったよ。親はちゃんと税金を払っているのに、何で朝鮮学校に通う子どもたちには、無償化を適用しないの?のばしのばしにしていること自体イジメでしかないよなぁ。子どもたちがドンパチやったわけではないでしょうに。これは、日本社会の問題。「教育の自由」が侵害されているんだよ。いくらでも調査はした方がいいけれど、どんな内容を教えるかは、その学校に任せるべきだし、こうあった方がいいというのは、生徒、教師、保護者、学校側、それらが話し合えばいいのだと思うよ。それをお金をちらつかせて言うことを聞かせようと発想するとは、なんと情けないことよ。日本の学校がどうなんだろうか、それも心配になってきた。なんでも都の方針に従っちゃっているんじゃないかしら?学校の個性や伝統は守られているのかしら?

石原さん「各種学校」扱いで、親の負担が私学とも比べ物にならないのに、今までの補助金まで取り上げたいようだけれど、子どもたちの人権もちゃんと考えて欲しいねぇ。って、人権って何かわかっていないからなぁ。あの人。今度の都知事選に期待しよう。

写真展、暮れの忙しい時に来てくださったお客様には感謝しているけれど、気になる発言が二つ。「まったく一緒だよね」葬式の行列の写真を見て、そういう人がいた。歌の哀感なんかも共通する所は多い。でも、違いもあると思うよ。近いと感じると同時に違いも認めないと・・・と思います。あと、「韓国は元気だ。日本は負けているねぇ」「いやぁ、勝ち負けでとらえるのは・・・」違うと思いますよ。いいところは見習えばいいし、「どうして日本には元気がないの?」と自問するのも大切だよ。勝ち負けを気にして、人を叩くようなことばっかりが多いからじゃないかな。一緒に何か協力して動く、お互いのいいところを出し合って、そんな仲間を増やして行きたいな。





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