お待たせしました。

ことしに入ってから進めていた「The WILL」のレコーディングがようやく終了しました。
タイトルは「Infinity Orchestra」、無限のオーケストラです。

6月23日「SOLO-ist」の初日に合わせて発売を開始します。ぜひ、会場にいらしてGET! してください。

さて、このレコーデングにあたり幾つかのトラブルと対しながらも、妥協することなく前進できたことは制作者としてうれしく思っています。そこでまずはこのCD制作の責任者であり、エグゼクティブ・プロデューサーである木下一郎氏のコメントをお読みください。

木下さんは以前より僕を応援してくれていて、あらゆる僕のパフォーマンスを見てもらっています。この「The WILL」を立ち上げるときも大きな力となってくれました。今や僕が思うことを何でもぶつけられる人であり、会えばディスカッションをする関係。いわば二人三脚でここまで来たという感じです。今回のレコーディングの制作的なことすべてをコーディネイトしてくれました。



空間を満たしていく至福の音 、音符が連なって聳え立つようなWILLの音楽はフルオーケストラに似ている。
交響曲さながらに、一編のストーリーを綴っていくようなドラム、
大に小に輝き続けるピアノ、歌い絡み踊るヴァイオリン。
優れた音楽にジャンルなど存在しないことを、WILLが証明してくれました。

何より自分が大好きなこの壮大な音楽を、小さなアルバムに
ぎゅうぎゅう詰め込む作業に立ち会えて、 これ以上の幸せはありません。
ぜひともご試聴あれ

プロデューサー 木下一郎


んー、詩人ですね。もう何年もつき合っていますが、木下さんにこんな 一面があるとは知りませんでした。

でも、ミュージシャンというのはうまくいってもいかなくても演奏が終わればそれなりに達成感を感じるものですが、プロデューサーというのはどのような達成感を感じているのでしょうか? 「こいつらを探してきたのは俺だっ!」と自己陶酔できるのでしょうか? もしそうなら「こんな奴らだったのかっ!」と自己嫌悪に陥ることもあるんでしょうね。つい深酒になるのもわかるような気がします。


次に紹介するのは、レコーディング・エンジニアの大野進さんです。

エンジニア界の重鎮、知識の宝庫、業界の裏も表も知り尽くした歌うエンジニア、大野進氏からもコメントをいただいています。



今回「The WILL」の録音依頼を受けて、まずおもしろさを感じたのは、その編成であった。
ドラムスがメインで、キーボードそしてヴァイオリン。ベースがないのです。
それと、本当に久し振りの「深町 純」氏と再会である。
深町氏とは、30年以上前「井上陽水」の
日本で初めてアルバム100万枚を突破した「氷の世界」の時からの付き合いであった。

2月28日スタート、ちょっと時間があいて4月5・6・7日で、
新宿グリーンバード・スタジオでレコーディングを行った。
実際にメンバーとお会いして感じたのは、
実に「大人の雰囲気」と「音楽に取り組む三者の前向きな姿勢」であった。
会話はあくまでも、大人の感性の中に冗談をちりばめ、音楽感は真剣そのもの。
本当に久々、「良い音楽を創造している」という実感を味わうことができたと思う。

実際の録音に当たっては、ベースがない分、
キックの力感と、その音色をかなり意識したサウンドとなっている。
楽器の方向性よりも、重なり合った構成とし、
変にパンニングを意識することなく、 ドラムスのダイナミックスさと、
繊細な部分との違差の表現は、キーボード、ヴァイオリンも同様のニュアンスを
十二分に気持ちを傾けた仕上がりとなっていると思う。
ぜひ、一聴してほしい作品となっています。

それと、三者のオリジナル楽曲も素晴らしいもので、ここにも「大人の匂い」がムンムン。
三者三様の個性と感性が表現されており、
これも必ずや聴いてほしいとお願いしたい、大切なところである。


録音に当たって、ちょっとしたエピソードを一つ。
4月5日からのセッションで、今まで見習いオペレータ のY君が
初めてメイン・オペレータとなり、 相当に緊張していたようだったが、
大人のセッション「The WILL」の諸氏は、実に温かく接していただいたのだが、
Y君は理由もわからないまま、その日を最後に我々の前から忽然と姿を消してしまい、
未だに連絡もなく、メンバーや我らスタッフは開いた口が塞がらないといったところである。
録音終了後の打ち上げのときも、その話題が出て、
今の若者の考えは理解できないとの結論である。


このホームページをご覧いただいた皆さん!
是非「音楽の本当の楽しさ」が味わっていただける、このアルバム
"INFINITY ORCHESTRA"を聴いてください ! ! !  

レコーディング・エンジニア 大野 進


打ち上げではがっちり握手を交わし、7月に行う「東方異聞」のレコーディングへも参加していただく約束をしていただきました。何て心強いことでしょうか。別れ際、丸の内線の中でもう一度抱擁・・・、僕たち、気持ち悪いでしょうか?

この大野さん、アニメソングを歌う歌手として活躍されていたこともあるんですよ。


続いて、メンバーの渡辺剛、深町純のコメントをどうぞ。



静かにはしゃいだ、そんな気分で楽しく過ごした。
3人それぞれのスタイルを、" The WILL " を囲んで楽しむ
男だらけの時間。

言葉でいうのは簡単なのだろうけど、
夢とか自由とか希望とか・・・って一体何だ?
つい語ってみたくなるような音がめいっぱい収録されたと思う。

バイオリン  渡辺 剛


メンバー三人のスケジュールの関係もあって、始まってから終わるまで、多少時間のかかったレコーディングだった。

アルバム制作のためのレコーディングで必ず頭を悩ませる問題がある。それはライブでは決して演奏できないような作品を、アルバムとして発表するかという問題だ。

たとえば多重録音を駆使して重厚なサウンドを作ることは、コンピュータ・ミュージックにおいては決して難しいことではない。しかしそれでは、アルバムがステージと無関係になってしまう恐れがある。もちろん、それでよいというバンドもあるだろうが、僕たちはそれでよいとは思わなかったのだ。だからといってアルバムはライブ録音ではない。当然そのサウンドにはライブとのある種の格差も必要である。その接点を見極めることが難しい問題だったといえる。

事実上、日本には欧米のようなプロデューサーは存在しない(名目上のプロデューサーは大勢いるという意味である)。ここにも僕たちミュージシャンの抱える問題が大きくなる要因がある。僕たちは「よいアルバムを作る」のか「売れるアルバムを作る」のかという、根本的問題についても話し合わなければならなかった。もちろん何かを創るという過程において、問題が生じないはずもなく、また問題を抱えることは決して悪いことでもない。

さて、アルバムを発表するということは、僕にとってある意味では社会に対して「問題提起」することである。それは挑戦であると同時に冒険でもある。

このアルバムが成功するか否か以前に、このアルバムが「The Will」の存在の証明となることを、僕は切に希望している。  

ピアノ  深町 純


年が明けてまもなくレコーディングのためのリハーサルを始めました。そのときはまさか4月までかかるとは思ってもいませんでした。 だってスタジオで録音したのはたったの3日だけですよ。1/31、2/28、4/5 このほとんど月1ペースのレコーディングでそのたびにリハーサルをし、ディスカッションをし、無駄話もして、いつになく一緒にいる時間が長かったのでとても楽しかったような気がします。

途中、REDXREDの青山円形も3人一緒ですし、これから6月の「SOLO-ist」のリハーサルに突入ですし・・・。僕たち本当に仲良しなんですよ。これから何年か先に、大喧嘩しながらレコーディンクするようなことがあったらその様子を特集したいと思います。どうぞお楽しみに。


何はともあれ、渾身の8曲を収録しています。

1 WAR CRY     Akira Horikoshi
  2004年「SOLO-ist」公演のテーマ曲。

2 Escualo     A.Piazzolla
  今までも何度か演奏したピアソラの曲を今回、大胆にアレンジしま した。

3 弔いの鐘 Passing Bell     Akira Horikoshi
  「ドラムの音を鐘のように」というコンセプトで音作りをしてもらいました。

4 Anomalocaris     Jun Fukamachi
  4つのシーンからなる深町さんの曲。最もロック色の強いのもこの曲。

5 A Wall of The Wine     Tsuyoshi Watanabe
  剛君の新曲。美しいメロディと原始的なリズムが解け合うちょっとスパニッシュな曲。

6 誰も寝てはならぬ    G.Puccini
  トリノオリンピックで荒川選手が金メダルを取ったあの曲です。The WILL バージョンは静かに壮大に・・・。

7 The BOLERO     Akira Horikoshi
  5拍子のボレロ曲。幾度となくバイオリンを重ねてオーケストレーションしています。

8 Truth     Akira Horikoshi
  6月の「SOLO-ist」のテーマ曲。ラストにふさわしいドラマチックな曲。

あと少し、6月23日までお待ちください。6月の「SOLO-ist」の公演でも、
大活躍する「The WILL」 をぜひチェックしに来てください。
シアタートラムでお待ちしています。

「The WILL」1st CD " INFINITY ORCHESTRA " をお楽しみに。

堀越 彰


2006年
6月23日(金) 19時開場 19時30分開演
  24日(土) 14時開場 14時30分開演/18時開場 18時30分開演
 シアタートラム
    東急田園都市線三軒茶屋駅5分・世田谷線三軒茶屋駅となり
    世田谷区太子堂4-1-1 03-5432-1526
料金:前売 \ 5,000 当日 \ 5,500
   世田谷区民割引 \4,500(くりっくチケットセンターで前売のみ取り扱い)
チケット取扱:
  キョードー東京
電子チケットぴあ
ローソンチケット
イープラス
くりっくチケットセンター
03-3498-9999
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0570-000-777  0570-064-003 Lコード 36217
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