ときタマ日記 05年7月04日


ポピー


6月9日の榛東村のポピー

 ポピーの美しさというのは天真爛漫な少女の美しさかも知れない。何年か前(もう一昔かも)、帰郷した時に横須賀の久里浜のポピー園に連れて行かれて、広い谷間を埋め尽くすポピーの美しさに驚嘆したのを思い出す。その時のポピーはせいぜい腰くらいの草丈で、それでも私のポピー(ヒナゲシ)のイメージよりずいぶん大きいと思った。榛東村のポピーは平成の少女達のように私の背丈も、ヒナゲシのイメージも超えて、伸び伸びと成長したようである。花の時期は既に盛りを過ぎていて、花の後に沢山の実がついて揺れていたが、その実をこっそり3つばかり頂いて来て、陽の当たる机の上に転がしておいたら、先日その実の頭から沢山の種がこぼれていた。それは芥子粒のように小さい(成程な)。ゴマ粒の10分の1ほどしかなく一吹きしたら回収不能である。この一粒にあのポピーに変身するための神の呪文がかくされているなんて、まさに奇跡と言うほかはない。

 更新しやすいページを作るなどと言って、先回の更新から早一月とは、我れながらあきれ返る。言い訳は何もない。怠慢である。毎日のように更新される方の努力が良く分かる。一月前の事を書くなんて、子供の頃夏休みの終わりに四苦八苦してまとめ書きした絵日記を思い出す。それから60年近くたっても相変らずである。



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