うちのネコ　７	（６月１１日）

			花持ちの良い軒先の赤い蔓バラも流石に散り果てて、梅雨らしい天気になりました。一週間単位で見ると全く当たらない天気予報も、流石に今日は当たったようです。 　ネコは我々が外出の仕度を始めるとすぐ分かるようです。甘えたり要求したりするのを止めて、すぐ近くに座って知らん顔していますが、寂しそうながっかりした様子は隠せません。ちょっとネコに気を使いすぎかなあ。何となく後ろめたい気がします。 　”今日はすぐ帰ってくるからね。待っててね。”
	なんだろこれ？

	外に出たいんだけど、誰か開けて		なんだ、外は雨か・・・、濡れるのも嫌だし家の中は退屈だし、どうしようかな

	車の音です。今日は早く帰ってきたみたい。なんか丸くて大きなものを大事そうに抱えて入ってきました。何だそれ？、うん、まあ家の中に転がっていても問題ないか。ねえ退屈したよ。外に出してよ。あれ、外は雨かあ、濡れるのやなんだよなぁ、車の下まで濡れてるよ。かといってやっと清々したのにまた退屈な家の中に戻るのは嫌だし、どうしよう。仕方ないや、二人はお茶飲んでのんびりしてるみたいだから、中に入ってお腹モミモミしてもらおっと。えっ！パパかよ。止めてよ。早くママと代わってよ。うん、少し甘えたら心が軽くなったよ。寝ちゃお。
			お腹モミモミ：エステはママに限るんだけどな

	モモはやっと安心してお腹丸出で寝込んだようです。今日は赤堀の花菖蒲を見てきました。あいにく小雨が降っていましたが、あのミステリアスな伝説の女堀を埋め尽くす花菖蒲は見事でした。せめてお留守番させた罪滅ぼしに、しばし安らかなネコの昼寝を見守りましょう。
			寝ちゃお

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