山芍薬    40×28    03002
  旬の山芍薬の花はもっとしっかり巻き込んでいて、この絵のようにデレっと開いてはいない。この花は既に触れなば落ちんという所で、言ってみれば姥ザクラである。だが旬だけが尊いわけではない。落ち際は落ち際の風情があるというものである(なア ご同輩!)。
  きり絵は元来白と黒だけの世界で中間のない世界だから、初心者としては基本的にそれだけで、どこまで表現できるかを学ばなければならない。やってみると上の絵の通りでかなり工夫したつもりだが葉脈を幾ら細かく切っても葉が有るようには見えない。表現すると言うことは何でも難しいものである。修行、修行
トップページへ
前へ
次へ