09.05.01(FRI) 月 山(日光市) 日光


 昨年TさんとHさんから月山のアカヤシオのきれいな写真を頂いたのは5月の7日だった。日光と言えばこちらから行き易い奥日光ばかりで、いろは坂は渋滞のイメージが強くて下ったことは何度かあっても登ったことは一度もない。勿論月山なんて聞いたことも無ければどこにあるのかも知らなかった。山渓の栃木県の山を見たら霧降高原を越えた先にあるらしい。遠いけれど霧降高原も入口ぐらいまでしか行った事がないので、一度越えて見るのも面白いかもしれない。と言うことで、今年は花が例年より1週間以上は早そうなので5月の1日に出かけてみた。

 コース:栗山ダム駐車場11:30→登山口11:50→分岐12:35→山頂12:45-13:05→分岐13:10→ダム湖の登山口13:50→駐車場14:10 (所要時間2時間40分)

 駐車場は栗山ダムの堰堤の下。100台位は駐車可能な広い駐車場がある。トイレあり。

 登山口は3箇所あるようだが、林道終点の広場の手前の尾根の下にある。(車はゲートで駐車場より先には入れない。)いきなりロープで10mほどの崖のぼりである。


 標高1287m、標高差230m位

 
月 山


 足尾を越え、日光市街を走り、霧降高原を越え、さらに栗山ダムまで入り込むので、うねうねの道ばかりで大変だったが、ゴールデンウイークの観光地らしくなく渋滞は一切無かった。栗山ダムへの分岐は狭い入口だが手作りの小さな案内板が有って分りやすい。ダムの堰堤下の駐車場に着いてみると、霧降高原の大笹牧場レストハウスもそうだが、道がすいているわりには駐車している車も多く賑やかだった。(前橋からの所要時間は休憩も入れて3時間弱)。


 駐車場は広いのでガラガラに見えるが外周は一通り車が並んでいたので、ほぼ50台位は駐車していた。着いた時は低い堰堤のように見えたが帰りに上から下ってみると結構高い大きな堰堤である。(高さ97.5mとある)。
栗山ダムの堰堤の下の駐車場


林道のアカヤシオ 林道のアカヤシオ


 駐車場前のゲートの先に続く林道を歩く。途中ダムへ登る林道の分岐がある。さらに進むと尾根の先の沢を埋めて造成した広場に着く。林道を歩いているうちから早くもアカヤシオが出迎えてくれる。広場はベンチ代わりのブロックがたくさん並んでいて、もう昼食にかかっているハイカーや、写真を撮る人たちがたくさんいた。地元の人達がアカヤシオのお花見とすると言うのもこの場所だろう。南側が開けていて他の三方は尾根に囲まれている。その尾根の一番高い所が月山の山頂と思われる。尾根から山腹にかけてアカヤシオがたくさん咲いていた。


登山口 登山道のアカヤシオ


 登山口は手前の尾根で、いきなりロープで10m位の崖のぼりである。尾根はアカヤシオのような潅木が生えているのであまり怖くはないが、見かけより両側が切れ落ちていて険しい所が多い。登る人下る人も多いがすれ違いに気を使う。アカヤシオはずっと咲いているが、高い木が多く、花付きはまばらな木が多かった。先日の寒さと強風のせいか既に茶色く枯れかけた花も多い。


登山道のアカヤシオ 栗山ダム湖


 尾根の上部からは栗山ダム湖が見えるようになる。尾根をつめると一旦下り叉登る。その鞍部に栗山ダム湖へ下る分岐がある。尾根の上の小さなピークを二つばかり越えると山頂で、石の祠と三角点のある小さな山頂である。下の写真では広めに見えるが10人も来れば溢れ出しそうな広さである。


 山頂は南西側が開けて女峰山・赤薙山が見える。反対側は潅木に囲まれているが、切れ落ちた崖である。潅木の枝越しに那須の山々が見える。
山頂風景


山頂から赤薙山・女峰山 那須の山々


 山頂でおにぎり。地元のご夫婦の話だと今年の花付きはあまり良くないとのこと。隔年でよい感じで何年かに一度凄くいい時があるという。”もう花のトンネルをくぐって登るんだから”と言うわけである。是非そういうときに来て見たいものだが、いい時を知らなければまあこれでも充分すぎるくらい?である。


 山頂に西尾根鎖場コースへの案内がある。その地元の人の話では、登ってきた広場に下れるとのことである。ざれているから気をつけてくださいと言われた。私達は一旦来た道を戻って尾根の鞍部からダム湖へ下ることにした。こちらの道も切れ目無くアカヤシオを見ることができる。誰にも会わなかったし、登ってきた道より歩き易いと思うが、かなり急な険しい所もある。
分岐の付近のアカヤシオ


 下りきった辺りにダム湖への案内があった。左折するとすぐ広々した湖岸へ出た。このダム湖、水の流れ込むような沢が見えない。大きなため池のような湖である。大して高く見えなかった堰堤の端を石段か何かで下ればすぐ駐車場かなと思っていたら、上から見るとこれが結構高く大きな立派な堰堤で、林道をぐるっと回って駐車場に戻った。危険防止で堰堤の上には出られないようである。


枯れ木の花 栗山ダム湖


 帰りはうねうねの霧降高原の道を避けて、川治温泉、鬼怒川温泉経由で足尾道路へ戻った。栗山へ入るだけならこちらの道のほうがずっと走り易い。しかし霧降高原もよかった。女峰山日帰りは僕らには無理としても赤薙山辺りまでなら行けそうだなどと、案内書を眺めて楽しみにしている。




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