06.10.10(TUE) | 黒斑山 | 浅間連峰 |
浅間山の噴火騒ぎ以降ご無沙汰だった黒斑山に、最近落ち着きを取り戻した浅間山を眺めに出かけた。黒斑山は登山口のある車坂峠から見ると山頂が何処かも定かでない穏やかな山様をしている。なだらかな斜面はシラビソやオオシラビソの濃い緑に覆われ、北八ヶ岳の縞枯山と同じような縞枯れが見られる。車坂峠より下のカラマツの紅葉にはまだ早かった。 |
コース:車坂峠10:30→槍ヶ鞘12:00→トーミの頭12:20→黒斑山山頂12:45-13:45→トーミの頭14:00→槍ヶ鞘14:15→車坂峠15:20 (所要時間4時間50分) 駐車場:高峰高原ホテル前(標高2000mの展望が最高の駐車場)、峠の反対側はスキー場だから、ここが一杯でも駐車場には困らないはず。トイレは高峰高原ホテル玄関前の向って右の裏手にある。 |
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黒斑山 |
登山口は峠の稜線上にあり間違いようがない。だらだら登りで車坂山を越え(越えた感じもしないが一度急な下りがある)、展望の良い岩だらけの山腹から少し勾配の増した長いだらだら登りで稜線に抜ける。稜線は一方が切れ落ちて黒斑山の縞枯れが良く見えるが、木が多く危険な所はない。蒲鉾型のシェルターの横を過ぎるころから浅間の山頂が見え始め槍ヶ鞘の山頂も近かい。 |
八ヶ岳遠望 | 浅間連峰 |
登山道からは八ヶ岳や中央アルプス、黒斑山に続く浅間連峰の西側の山々、水の登、篭の登、三方ヶ峰、湯の丸、烏帽子岳などお馴染みの山々が見える。その先に冠雪して沢筋が白くなった北アルプスまで見えたが、空気の透明感がなく写真には写らなかった。この位置だと南アルプスは八ヶ岳に被ってしまうが、北八つと南八ヶ岳の鞍部に、甲斐駒ケ岳と先日登った仙丈ケ岳の山頂部だけが見えた。 |
槍ヶ鞘で浅間山に出会う |
槍ヶ鞘で出会う浅間山の印象は鮮烈である。こんなに雄大で美しい火山を目の前で眺められる場所はそうはないと思う。トーミの頭は目の前で、一旦下って崖っぷちの急登を登り返すが、見た目ほど怖い場所ではない。トーミの頭に登ると更に一段高い黒斑山の山頂が見える。広大な旧火口底、湯の平の全貌も良く見えるようになる。槍ヶ鞘もトーミの頭も黒斑山も、その先に続く蛇骨岳、仙人岳、鋸岳も、数万年前に水蒸気爆発で吹き飛んだ爆裂火口の縁のでこぼこに過ぎない。そのエネルギーの凄まじさはちょっと想像が付かない。 | ||
トーミの頭 |
黒斑山山頂と旧火口壁 |
黒斑山山頂 | 刻々変化する浅間山の噴煙を見ながら昼食 |
黒斑山山頂は森と火口壁の間の狭い岩の上で、4〜5人の小母様グループに占領されてしまえば記念写真も難しいほどの所である。山頂手前に浅間山の火山活動を監視するテレビカメラが設置されている。食事にするにはトーミの頭の方が広々して気分がいいかもしれない。あるいは登山道は火口壁の縁に沿って蛇骨岳の方へ続いているから、少し下るが黒斑山山頂を通り越してその先の適当な展望のいい場所を探してもいい。 |
トーミの頭から見た浅間山中央火口丘 こうしてみるとカルデラの中に中央火口丘のある典型的な二重式火山のように見えるが、 実は正面の前掛山火口の中に現在の釜山噴火口が出来た三重式火山。 現在前掛山までは自己責任で登山が許可されている。 |
帰りは展望の良い来た道を下ったが、トーミの頭と槍ヶ鞘の間の鞍部から沢沿いに下ることも出来る。こちらの方がかなり早く下ることが出来る。駐車場で帰り支度をした後、高峰高原ホテルの展望の良いロビーでコーヒーとケーキ(最近はスイーツ?)のセットでのんびりくつろいで、さあて下ることにしましょうか。 ときタマ日記にも紹介したが、この日浅間山の地下構造探査のための地震計の設置が行われていた。とにかく650基も地震計を設置すると言う大規模探査で、近いうちに素人向けにも分かり易い探査結果が新聞などで紹介されるかもしれない。 |
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