06.01.09(MON) 黒檜山 赤城山


 月曜日、快晴、ここ数年一月に初詣を兼ねて黒檜に登るのが例になっている。今日はチャンスかもしれない。もう既に時間は遅いが、”よし!行くぞう!”と自分にはっぱを掛けて出かける。雪国は桁外れの大雪と聞くので、降り切れなかった雪が赤城にも降り積もっているのではないかと思ったが、逆に例年になく少なかった。


コース:黒檜山登山口11:00→山頂12:25−12:50→黒檜山登山口13:35 (所要時間2時間35分)

 赤城道路は湖岸周遊路が分岐する黒檜山登山口まで除雪されている。登山口周辺に7〜8台駐車できるスペースがある。
大沼湖畔からの黒檜山
 黒檜山の直登コースは僕にとっては大変な急登コースだが、こうして客観的に登山コースの稜線を眺めて見ると、なんておおらかで穏やかに見えるんだろう。

 月曜日だが成人の日ということもあって赤城山に遊びに来る人はかなり多い。箕輪の駐車場は荒山、鍋割山に登る人たちの車で半分(2〜30台?)くらいは埋まっていた。新坂平の鍬柄山から鈴ヶ岳への駐車場も5〜6台の車が駐車中、その上今年は良く冷え込むせいか新坂平の木々まで霧氷が付いていて、赤城道路に駐車して三脚をすえた小母様カメラマンで徐行を余儀なくされるほどだった。


夏場は想像も出来ない明るいフレンドリーな黒檜の登り道。 猫岩の雪庇
木に付いた霧氷が散ってゆく


 黒檜山の登山口も6〜7台の車が駐車中でほぼ満車状態、準備中も男女のペアが登って行った。アイゼンは最初から付けて、後から来て準備中の単独の男性に挨拶して登り始める。猫岩下部の最初の尾根までがきつい。雪はさほど多くなく良く踏まれているので、道を探す必要もなく歩きやすい。
 人が沢山歩いているのが分かると、なんとなく内省的な何時ものマイペースの山歩きが出来ず、自分でもちょっと可笑しい。ろくに休みもせず何か頑張って登る。”おいおい頑張ってどうする”。
 それでも気が付いたら長靴を履いた同年輩の男性に追いつかれ道を譲る。しばらく悪戦苦闘していたら、また少し若い愛想のいい男性に追い付かれ抜かれてしまった。何とこの人も長靴である。こっちはアイゼン付けてもずるずるしてるのに大して滑りもせず、すいすい登って行ってしまう。へえ長靴って結構やるなあ。
当たり前だが霧氷は日が蔭ってしまうと輝きを失ってしまう。霧氷には青空が似合う。


 昨年の冬、雪の荒山や鍋割山で長靴で歩く人達を何人か見た。人が沢山歩いている時に歩くことが少ないので気が付かなかったが、長靴、結構流行っているのかもしれない。

山頂から日光方向の展望
男体山、皇海山、日光白根山
赤鳥居のピーク
赤鳥居、だいぶ色がはげてきたね。


 山頂では既にそこに居た人や、次々にやってくる14〜5人の人たちと挨拶した。やっとザックを降ろして暖かく甘い紅茶でエネルギーを補給する。赤鳥居の写真で分かるようにほとんど積雪はない。何時も午後には谷川岳からやってくる雪雲の中に頭を隠してしまう黒檜山だが、今日は持ってくれた。展望は良く効いて、男体山、皇海山、日光白根山がこんなにくっきり見えることはめったに無い。
 駒ケ岳に下る人、駒ケ岳から渡ってくる人がかなり居たから、一緒に行けばあまり苦労せずに周回コースが歩けたはずだが、今日はまったくその戦意がなかった。食事をしてすぐに来た道を下る。
 下り始めてすぐおそらく今日最後の登山者と思われる若い男女のペアに出会った。先頭の男性が山頂はまだですかと聞くので、もうきつい登りは終わりですよ、と答えると”やったー”と二人で声を出して歓んでいた。心の中がほっと暖かくなってこちらも何か嬉しかった。
青木旅館の前から黒檜山
青木旅館の周辺はわかさぎ釣りの人達で大賑わいで、繁盛しているようだった。




トップページへ 前へ リストへ 次へ