05.02.27(SUN) 鍋割山 赤城山

 年初の栗生山以来、山を歩いていない妻と、よく晴れている鍋割山へ向った。黒檜山は雪雲の中だった。


コース:箕輪駐車場11:00→荒山高原11:50→鍋割山(一つ手前のピーク)12:25-1245→荒山高原13:05→駐車場13:30 (所要時間2時間30分)


赤城道路を走る車はほとんどないのに、箕輪の駐車場は雪の山を歩く人の車で一杯でした(30台位?)。

駐車場:滑り台のある”ふれあいの森”公園の入口前(箕輪の駐車場から林道を少し入る)。ここの駐車スペースは除雪していないので2台分ほどしか使えません。山を下りてきたら路上にさらに2台ほど駐車した車がありました。

トイレは箕輪駐車場にあります。ただし少し手前のゴルフ場分岐にあるトイレの方が、快適かも知れません。
鍋割山(二つ手目のピーク)


 今年は快晴の白い赤城山が手招きしているような日が多いのに、なかなかタイミングが合わず出かけられません。ついでの時間を利用して大室公園でアオゲラを見たり、敷島公園を散歩して利根川の河原でカワセミを見たりして無聊を慰めていましたが、やっと雪の鍋割山を歩いてくることが出来ました。利根川のカワセミは好きな人たちが止まり木を立てて餌場を作ったり、餌(金魚)をやったり、いい写真を撮ろうと面倒見ているようです。2回出かけて二度とも会うことが出来ましたので、かなり遇える確率は高いようです。会いたい人は出かけてみてください。


 寒い日が続いたせいか、雪はよくしまって乾燥していて、ぎしぎしといい音を立てます。登り始めが11時なのに標高の低い荒山の北斜面がまだ霧氷で真っ白です。登山道は真っ平らになるほどよく踏まれていて、1月20日の黒檜山が嘘のように楽に歩けます。軽アイゼンがあれば安心ですが、長靴でスタスタ歩いている人が2人ほど居ましたから、我々が歩いたコースなら何もなしで問題なく歩けます。ごつごつの岩の急坂も、深くえぐれた踏み跡も雪がしっかり埋めてくれていますから夏より楽に歩けます。
 例によって冬の登り始め、調子の出ない妻は何人ものハイカーに追い越されてしょげていましたが、元々短いコースですから、慌てる必要など全然ありません。雪の感触とごうごうと梢を渡ってゆく風の冷気を楽しみながらゆっくり登ります。
荒山の霧氷


 荒山は風の通り道です。山全体が轟々と鳴っているのに、コルの荒山高原から鍋割山側へ登り始めると、風陰になり急に静かになります。荒山を吹きちぎられるような速さで越えた雪雲は、急にエネルギーをなくし、ぽっかりと浮かぶ白い綿雲に変わってゆきます。
 譲ったり譲られたり何人ものハイカーとすれ違いました。やはり同年代の人達が多いですが、単身の女性が多いのも目に付きました。
荒山東面の雲


鍋割山:強風の名残 最初のピークと地蔵岳


 荒山高原から登ると鍋割山へは尾根伝いに三つの小さなピークを越えて行きます。標高は二番目のピークが一番高く鍋割山より20mくらい高いようです。三番目のピークはほぼ鍋割山と同じ高さです。で体調しだいであまり歩きたくない時は、鍋割山まで行かず三つ目のピークでひと休みして帰ってきます。今日は二人ともサングラスを忘れ、雪めくらになりそうなので、このピークの岩陰で食事をして早帰りすることにしました。


突然の訪問者


 食事も終わりチョコレートなど齧りながらさて帰ろうかなどと言っているときに、犬を連れた二人組みが鍋割山の方からやってきました。犬は我々を見つけるとどんどん先行して我々の所にやってきて盛んに親愛の情を示します。額をガリガリ引っかいてやると大喜びで、何度も座っている私の後ろからわきの下に鼻先を突っ込んできて撫でろと要求します。”犬もいいなあ”。ご主人達が追いついてくるとそちらへ戻って行きました。妻の感想は”裸足で冷たくないのかなあ”でした。ほんとにね。

なんて可愛いんだろうね 風のように:さようなら


 犬を連れた二人連れの一人は外人さんでした。もう一人の方が案内しているようでした。外人さんが”こんにちは”と正しいアクセントで挨拶してくれました。外人さんには前にもここで会ったことがあるけど、鍋割山も国際化しています。外人さんは元気が良くて下りになると犬より早く跳ぶように駆け下りて行ってしまいました。
 久し振りにキンとした冷気と、燦燦たる陽光と、新鮮な外気にふれていい気分でした。







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