04.08.06(FRI) 鍋割山 赤城山


 今年の夏山の目標だった北岳へ登ってしまったら気が抜けてしまったらしい。とにかくとてつもない酷暑続きだったし、台風が来たり、庭の草取りをしたり、食慾をなくしてしまったネコを病院に連れて行ったり、自分達が”さわやか検診”を受けに行ったり、挙句に胃カメラを飲まされたり、妻が風邪を引いたり、付き合いがあったり、孫が来たり、本を読んだり、きり絵を少ししたりしている内にオリンピックが始まって、近来にない金メダルラッシュにわいたり、それをいいことに山から遠ざかっていた。
 それでも8月6日には妻と2人で赤城山をちょっと歩いた。ドンピシャ登山さんが7月8、21、28日の3回にわたってレンゲショウマのツボミを確認して、首を長くして咲くのを待っている。その後咲いたという話がないがもう咲いたのではないだろうか。箕輪駐車場から荒山高原へ探しながら歩いた。
 HPを更新する機会を逸してしまったが、今日(8月23日)になって書き始めている。気の抜けたビールみたいなものだが追加しておこうと思う。


コース:箕輪駐車場12:50→荒山高原13:45→鍋割山14:30→荒山高原14:50→箕輪駐車場15:20

暑いせいか赤城山へ涼みに登る車は結構多い。しかし箕輪駐車場は空いていて、酔狂にこの暑さの中、マイナーな山を歩こうと言う人は流石に少ないらしい。山の中では単独の男性2人に出会っただけだった。

荒山高原直下の岩の多い急な登山道沿いに4〜5株のレンゲショウマが咲き始めている。



束の間の青空:荒山高原


レンゲショウマ レンゲショウマ

 レンゲショウマは登山道に沿って5株ほど咲いていた。何か森の精気を感じさせるような不思議な雰囲気の花である。あいにくこの日、赤城山は巨大な積雲の帽子をかぶっており、それでなくても何時も暗いその場所はまったく光がなく、たくさん写真を撮ったが何とかうまく撮れた写真は2、3枚しかなかった。オーバーユースで登山道の幅がどんどん広がり、荒れ、この場所からこの花が消えるのも時間の問題かもしれない。
 それにしてもドンピシャ登山さんは開花を確認したのだろうか。念のために帰宅後メールで写真を送った。


イブキボウフウ イブキボウフウにやってきたキアゲハ。産卵のようである。


ハンゴウソウ:荒山高原-鍋割山の稜線では増えてきた花ではないだろうか。 マツムシソウ:本当に少なくなってしまった。


 マツムシソウは本当に減ってしまったが、フシグロセンノウが以前咲いていた2〜3箇所で、同じ場所にちゃんと咲いていたのは嬉しかった。稜線の上では赤とんぼが飛び交い、たまにオニヤンマが羽音を立てて往来し、アゲハが高く低く舞ってまた夏が過ぎてゆく。高い雲の下を鷹(鳶でないのは確かだが種類はわからない)が2羽ゆっくり旋回しながら高度を上げてゆく。そう言えばツバメが1羽も飛んでいないのは天候のせいだろうか。
 子持山の上あたりから遠雷の音が聞こえ、赤城山も暗くなってきた。そろそろ下らないとやばい事になりそうである。昔、森の中で、稜線の上でアサギマダラの飛翔に出会ったのは何月のことだったろうと考えながら、ひと休みもせず山を下った。
フシグロセンノウ:山の花では目立つ花だが写真に撮るのは難しい。いつも失敗ばかりしている。






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