02.02.16(SAT) 八王子丘陵・茶臼山 桐生
桐生と藪塚の境界にある八王子丘陵は、都市周辺の里山の何処にでもあるような開発の波に洗われている最前線の一つと言えるでしょうか、既に山肌の一部を削り取られ生きながら少しずつ蚕食されて行く里山の悲鳴が聞こえてくるようです。
コース:東毛少年自然の家駐車場10:10→立岩→茶臼山11:10→11面観音→石切り場→東毛少年自然の家駐車場12:50 (所要時間2時間40分)
東毛少年の家の裏山を一巡りするハイキングコースです。
茶臼山山頂(294m)から赤城山
藪塚石の石切り場、昭和30年まで生産と言うがまるで今でも切り出しているように切り口は新しい。
八王子山は昔の山城の跡だと言うだけあってアンテナのある茶臼山からの展望は中々です。正面には地元自慢の赤城山が端正な姿を見せ、眼下に広がる桐生の町並み、渡良瀬川を挟んで対岸には吾妻山から鳴神山への尾根筋から足尾山塊を一望に出来ます。よく登る地元の方でしょうか、茶臼山の主のような顔をして赤城山をバックにした男性の姿が印象的でした。尾根筋には古びた祠や石仏が並び歴史を感じさせます。彼等が見てきた何百年の歴史の尺度で見れば里山の変化など、屁のようなものかも知れません。
尾根筋の祠
十一面観音像