02.02.06(WED) 黒 檜 山 赤城山
前橋は昨晩雨、今朝は快晴である。冷え込んだから黒檜山は昨晩雪だったはずで、新雪を踏んでみたくて妻のアッシー君を務めた後、その足で除雪が終わったばかりの赤城道路をスリップを気にしながら車を走らせる。黒檜山登山口には新雪に踏み跡がありもう誰か登って居るらしい。
コース:国民宿舎前駐車場11:00→黒檜山登山口11:20→黒檜山大神のピーク13:30→大弛み14:50→駒ヶ岳15:25→駒ヶ岳登山口16:30→国民宿舎前駐車場16:40
(所要時間5時間40分)
同じコースを歩いて、雪の少ない1/23日に比べ1時間20分も余計に掛かってしまった。新雪は手強い。
標準コースタイム 2時間50分(夏)、距離4km、標高差448m
駐車場:国民宿舎前、トイレあり。
雪の黒檜山登山道
ふかふかの新雪の中、前の踏跡を頼りに登る。ネコ岩を過ぎたあたりで後から登ってきた男性に追付かれる。挨拶しながら道を譲って先に行ってもらう。しばらく登ると上で挨拶する声が聞こえ男性が一人降りてきた。今日一番乗りの人らしい。満足そうな顔に元気がみなぎっている。私の方は余ほど難渋しているように見えたらしく”もう少しですよ”と励まされた。
例によって黒檜山の本当の山頂は遠慮して黒檜山大神の鳥居のピークへ登る。追い越した人は山頂へ向かったらしく鳥居のピークには誰も居なかった。
ポートレート
黒檜山大神の鳥居:1/23日の写真に比べると1m程度新雪が積もったことがわかる。
昼食後、ワカンを付けて駒ヶ岳へ向かう。縦走路に踏み跡はない。下りは快適だが登りに掛かるとワカンに乗った雪を蹴り上げながら前に進むのは結構しんどい。吹き溜まり程度の小さな雪庇を越えるのも一苦労である。忍耐、忍耐とマイペースで登っているつもりだが二度も三度も立ち止まって息を整えた。短い距離なのに「エーッ、まだかよ−、ウソー!」と言った感じだろうか。明るいうちに下りられるかなとチラッと心配になる。
キノコ雲:赤城山にはたまに面白い形の雲が出る
大弛み:壊れかけの案内板の柱の頭だけ見える。夏道は何処にあるのか痕跡も見えない。
駒ヶ岳山頂に着くと踏み跡があった。今日駒ヶ岳登山口側からも誰かここまで来て引き返したのだ。山頂で一息ついて踏み跡について稜線を下る。稜線からの下りはワカンは脱いでアイゼンだけで下る。鉄梯子を過ぎたあたりから先行者はあの急斜面をお尻で滑って直滑降したらしい。楽しそうだが私は隠れた切り株や岩にお尻をぶつける方のイメージが先に来て真似できない。おとなしく夏道を下る。駐車場には何とか明るいうちに帰りつきホッとした。
帰路、箕輪より下の赤城道路で私の車の100mほど前を横断する鹿の群れに出会った。3、4頭が私の前を横切り、私の車で渡れなかった4,5頭が一瞬私の車と道路沿いの林を並走していた。以前、鳴き声を聞いたり、鈴ヶ岳登山道に沢山糞が落ちているのを見ていたので居る事は解っていたがこれにはびっくり。余り増え過ぎなければ良いがと思う。
帰路、地蔵岳の西面が夕日に金色に輝いていた。
鹿は雪が降ったので食物を求めて山を下ったのだろう。だが黒檜山のネコ岩付近の雪庇の上には鹿かカモシカかわからないが、足の長い動物がゆっくり歩いた跡があった。別の足跡と言うよりお腹を引きずったような10cmほどの跡が林の中に続いているのも見えた。今朝雪がやんで我々が登るまでの数時間の間に付けられたものである。雪の山も結構にぎやかだ。雪庇の上を歩いた奴は間違いなく下界の展望とスリルを味わっていたに違いない。