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「共通点」                                 2005.3.26


自宅へ訪問販売で訪れた野の★会について調べていたら

まったく違うこととの共通点をみつけた。

野★花会とは、ネットで調べれば分かるとおり、ボランティア団体であると偽って

募金を集めるニセ団体で、真相は合同結★式で有名な宗教団体である。

宗教活動を批判する訳ではないが、問題は嘘をついて人を騙し、

お金を奪い取るところにある。

その方法が霊感商法であったり、善意につけ込んだりすることが問題であり

お金を集めるために人を騙し、心理を巧みに操る悪どい手口を使う。


統★教会(★一協会)であることを隠し訪問販売などを行っているのは

みなとても素直そうな世間をよく知らない若い青年ばかりだ。

彼らは集めたお金が本当はどのように使われているのかを知らない。


彼らも始めは、信者に宗教団体であることを隠して集会所(センター)誘われ、

何度も通っているうちにマインドコントロールによって洗脳され、

呪縛から抜け出せなくなっていく。

教えられたことを素直に受け入れてしまう、真面目で優しい人ほど

洗脳されやすい。


彼らは集めたお金が本当にボランティア活動で活かされていると

上層部から言われると、まったく疑わずに朝から晩まで世のため人のためにと

過酷で詐欺的な訪問販売をボランティア(修行として)で行う。

だが、実体は集めたお金は教団の運営資金として政治献金などに使われている。

宗教団体が政治資金を提供し政治を操ることは日本国内にもあることで

腐敗した政治界の現状の中ではどうしようもない。

問題は、一般の人に嘘を付いてお金を騙し取るところにある。


では彼らのマインドコントロールとはどの様なものだろう。

まず、素直そうな若い人に街頭で声をかけ、ボランティアとか

サークルに参加しませんかと言って誘い、応じた人は集会所(センター)に

案内される。 そこでは善意的な対話やビデオを見たり、

個人アンケート(財産の有無)などが行われ、

これから毎日センターへ通うよう誘われる。


徐々に聖書の話しが持ち出され、興味本位で訪れていた人に

聖書の独自解釈を説明する教義ビデオを試聴させる。

センターには先輩(信者)が居て、マンツーマンで人生のアドバイスやら、

おだてたり、ほめたりしながらセンターに来続けるよう巧みに誘導する。

当然、センター側は統一★会であることを隠しているので、訪れている人は

本当にボランティアか何かの友好的なサークルだと信じ込んでいる。

しかも「宗教団体なの?」と問いかけても、違うと平気でウソを言う。


だが、このセンターで受けるビデオ講義には大きな問題がある。

この講義は旧約聖書と新約聖書の独自的な解釈である。

聖書の独自解釈による講義で、善と悪の定義が示され、外を歩いている

一般の人達(親兄弟を含む全ての人)を、悪を背負った罪人(サタン)と呼び、

センターに通っている人はこれから罪を償い善人になり得る人で、

センターはあたなの罪を償うお手伝いをしている。

この教義を受け入れることであなたは救われる、というものである。


何度かセンターに通い、講義を信じ込んでしまうと、通うのを止めようものなら

悪への道へと戻り、哀れなサタンになると洗脳(強迫観念)し、

離脱できなくさせる恐怖心を植え付ける。


この教義を本気で信じ込んでしまうと、

一般人(罪人)を騙して金品を奪い取り

罪人に罪深きお金を使わせないことは正当な行為で、

それは罪人の罪をやわらげる、むしろ善意的な行為であると教える。

私たちこそ善の存在なのだから、一般の人(罪人)にどんな行動をしても

全てが善である、という善悪の判断基準が狂ってしまう。

その様に教えられ、心底信じ込んでしまった彼らは、正義のために

平気でウソを付き、人を騙す従順な集金ロボットと化してしまう。


まぁ、カルト教団がウソを付きながらギリギリの詐欺まがいなことをしようが

社会における影響力は大して少ないが、その被害にあった家族や

洗脳され子供を奪われてしまった家庭にとっては深刻な問題となる。

若い子達が騙されないように、このような団体が実在しているということを

予備知識として入れておくことはとても重要である。

(人をマインドコントロール(洗脳)しようとする行為は、人として最低)




さて、ここからが本題。

この聖書というシンボルを悪用したマインドコントロールの方法であるが、

これがもっと大きなレベルで利用されているとしたら大問題となる。


  キリスト教信者は聖書に記された選ばれし民。

  我が国家は自由と正義の象徴なのだから、敵対する国家や思想は全て悪。

  我々こそ正義なのだから、武力を行使して何をしても構わない。

  大量破壊兵器があろうが無かろうが、私たちは自由と正義のために悪と戦う

  勇気ある国民であり、敵を攻撃し土地を占拠し資源を支配する権利は

  自由と正義の使者として当然のことであり、我が国がすることは全てが正義。


現在この国の大統領の善と悪の定義は、良いとか悪いとかの行為に対する

判断基準ではなく、聖書の独自解釈による善と悪の基準に従った、

自分たちこそが正義(善)であるという思想が根底にある。


しかも、この国の国民は、教えられたことを暗記していく点数制度の

教育システムを受け、与えられた知識をたくさん覚え、

どれだけ間違えないように回答出来るかという教育システムの中で

高得点を上げた人がエリートとして育ち、名誉や名声・権力を与えられていく。

善と悪の判断基準をあまり考えることなく、一方的に与えられた知識にしがみつき、

権力を持っている人の指示に従順に従う高性能な記憶型人間に育ち、

情報操作により巧みに操られ利用されてしまう。


また一般国民も、事実を歪曲させ誇張し、自国部隊の快進撃の

戦争報道ばかりを行っていたメディア(FOX-TV)が視聴者を獲得し、

視聴者は現実とは異なる作為的な報道を一切疑わず、

我が国こそ世界の頂点に立つ、自由と正義の使命を遂行する

栄誉ある国民だと心底酔っていた。

都合の良いことばかりを報道し、信じ込ませてしまう情報操作を

洗脳と言わずして何というのだろうか?



自分たちこそが正義であると勝手に決めつけ、

最強の軍事力を配備し他者追随を許さず、

自分たちは選ばれた民だからウソを付こうが何をしようが、

選ばれた民のすること全てが正義であるという狂った思想でもって

これ以上他の国を圧制しないよう願うばかりです。




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