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エッセイ  「恐怖心の克服2」 〜1人旅のすすめ〜         2002.8.30


実際のところ、恐怖心を抱えている中で恐怖心を克服するのは、容易いことでは
ありません。
僕も感受性が強く、青年期まで自分に自信が持てず、ちょっとしたことで落ち込んだり
していました。

今の様に、精神的に強くなるまでには、様々な困難にぶつかりましたが、1人旅の
経験が大きく役立ち克服してきました。

様々な精神的な経験を乗り越えていくと、ちょっとしたことで動揺しなくなったり、
恐怖心がなくなっていきます。
しかし、そうだからと言って、自分から精神的に落ち込ませる訳には行きませんよね。

それでは、恐怖心を克服するためにはどうしたら良いでしょう?
恐怖心を克服するためには、まず自信をつけることが一番だと思います。
どうやって、自信をつけるのか?
どうやって、恐怖心や葛藤・不安・悩みなどを克服するのか?

僕のお薦めは「一人旅」です。
自分から、恐怖的な状況を作り出し、これを乗り越えるのです。
もっと怖い恐怖的状況を乗り越えれば、おのずと今まで持っていた恐怖心などは、
小さくつまらないものに見えてきます。

僕は23才の時にブラジルに一人で旅をして来ました。
目的は、自信をつけるためでした(カーニバルも見たかったけど)。
この体験以降、自分に自信が持てるようになりました。
この体験は、人生の大きな転換期になりました。間違いなく、人生にプラスになります。

旅行の目的は、あくまで自信をつけるためです。
ですから、持っていった物は、
往復航空券・お金・1回分の着替え・カメラ・ガイドブック(地球の歩き方)・
会話集・歯ブラシ程度です。
もちろん、現地の言葉(ポルトガル語)も話せませんでした。
旅の計画も極力少なくして、到着してから2日間だけホテルの予約を
日本でしただけです。後の行動予定は、現地の旅行センターでホテルや
国内航空券・夜間ハイウェーバスなどの予約をし、
ブラジル国内の観光地を巡りました。

もし、自分に自信をつけて恐怖心などを克服したいなら、一人旅をしてくることです。
但し、ルールがあります。

 1 国内・国外(出来れば国外)どちらでもいいですが、必ず一人で行くこと。

 2 現地の人とあえて話しをする必要はなく、一人の時間を大切にし、
   一人でも平気でいられるような経験をしてくること。

 3 食事は、現地のレストランなどで食べること。(ホテルに持ち込まないこと)

 4 旅の目的が、自信をつけることなので、出来る限り色々な経験を積むこと。
   例えば、夜行バス・飛行機・列車など様々な交通手段で移動する、
   現地のものを食べてくるなど。

 5 事前の計画はなるべく組まないこと。企画旅行で行かないこと。

 6 自信をつけるために観光地に行くこと。観光を目的としない。

 7 出来るだけ、長期間行くこと。

 8 治安や交通手段は予め調べ、特に女性の場合は安全対策を考慮すること。

僕の経験から行くと、最初はものすごく怖かったです。
最初の関門は、日本で航空券を予約するための旅行センターに行くことでした。
特に、行きの飛行機の中は、心臓が破裂しそうなくらいドキドキでした。
でも、現地に着けばなるようになります。
と言うより、何とかしないと何ともならない状況に置かれるので、
何とかしなくてはなりません。
現地では一人旅の男性はもちろん、女性(日本人2名・フランス人1名・
国籍不明数名)に出会いました。
少し勇気を出せば誰でも、出来るという事です。

でも、無事帰ってきた時には、強い精神力と自信が手に入ります。
人生を見つめ直すことが出来ます。
生活範囲レベルで悩んでいることが、国レベルや地球レベルでものごとを
見られる(考えられる)様になります。
この体験は、人生にとって掛け替えのない体験(宝物)となります。
そして、困難な状況に陥ったとき、この経験がものを言うことになります。
また、自分が大きく成長し、人や仕事などの壁が低くなり簡単に乗り越え
られるようになります。
僕は一人旅の経験で人生の考え方が大きく変わり、
楽天的な生き方が出来るようになりました。

折角、神様からもらった、身体と心と時間なのですから、一生を悲しみのまま
終わらせるのではなく、前向きに生きていくための努力をしてみませんか?

とりあえず、お金がなければアルバイトを始めるとか。
目標に向かってするアルバイトは、大きな経験になります。

きっと、楽しい人生に方向性が変わっていくと思いますよ。
新しい人生のための第一歩を、一人旅から始めてみませんか?


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