画像劇場 第9回  「 ゴルゴ20 − PartU」



おいらの名前は、ゴルゴ20。






ゴルゴ ニャオティー と呼ばれる超一流のスナイパー。


可愛い子ちゃんの命と、世界の平和を守るのがおいらの仕事。


さぁーて、今日はどんな事件が起こるやら・・・。





まず、朝起きて最初の仕事は、留守録の再生。


依頼の確認は、基本中の基本だ。


再生ボタンをポチッと押して・・・


「新しい録音は、5件です」


1件目再生・・・
「挟まって動けません。早く助けてクサイ。フェレット」

2件目再生・・・
「挟まってしまいました。助けてニャン。白ネコ」

3件目再生・・・
「挟まってるにゃあ。何とかしてにゃあ。アメショー」

4件目再生・・・
「挟まったYO。助けてほしいYO。ハム」

5件目再生・・・
「ワン、わわっワン。わっわわわわーワン。ワン」


なにぃー、今日は5件も依頼が来ているのか。

しかも、全て救出依頼ばかり・・・。

一体、どんな風に挟まれてるんだ? 

今日は忙しくなるぞ! それっ、いざ出動。


まず、最初の依頼者の、フェレットさん宅に到着。

「ピン・ポーン」

「すみません。誰かいませんか?」

「あっ、ゴルゴさん。早く助けてクサイ」

「おおっ、これはまた見事に挟まってる・・・」














「ふぅ。何とか無事救出!」


「助かりました、ゴルゴさん。ありがとクサイです」





「お礼に、すかしッペでも嗅いでいってクサイ」



「そ、それだけは・・・。今日は急いでいるので、また後で」


危ない、危ない。あの、すかしっペをかまされたら たまったものじゃない。

さて、次の依頼場所に急ごう。







「ピン・ポーン」

「ゴルゴです。白ネコさんどうしました?」

「お願いニャン。早く助けて下さいニャン」

「こ、こいつは・・・これまた見事な挟まりっぷり」


















でも、この程度の挟まりなら、ちょこっとで解決、解決。









よし、次行くぞ。

「ピ〜ン・ポ〜ン」

「誰かいませんか?」

「  (し〜ん)  」

「すみませ〜ん。どなたかいませんかぁ?」

「  (し〜ん)  」

ヤバいな。既に窒息しているのか? 早く助け出さないと・・・。


おっ、ネコの手を発見。






「特に挟まれてはないようだが、おいっ、大丈夫か?」

「あ〜、見つかっちゃったニャ」

「見つかっちゃった?・・・って?」

「かくれんぼニャ、かくれんぼ」

「・・・あのなぁ、おいらは忙しいの(怒)。かくれんぼの相手をしていられないの」

「うっ・・・うわぁ(涙)。ごめんニャさい。1人で寂しかったニャ(泣)」


「あのねぇ・・・はぁ。今度から、こんな事で呼び出さないでね」

「はぁい。ごめんニャさい・・・」












ふぅ、まったく。

最近の若いもんと来たら、遊び感覚で呼び出すんだから、まったく。

さっさと、次に行こう、次。







「ピン〜・ポン〜」

「すみませ〜ん」

「あっ、ゴルゴさん。早く来てYO。超ピンチだYO」

「こ、こいつは・・・本当にヤバいな」

















よし、こうなったらセーラー戦士を召還だ。


「セーラー戦士、今すぐ出動」


「ガシャーン、リョーカイデス。月に代わってお仕置きダダーン」












ふう、今回も無事救出。

「ありがとうございますた。今日はゆっくりしていってYO」





「まぁ、いいってことよ。それより、最後の依頼が残っているので、それでは」

「ゴルゴ20様ぁぁ・・・なんて素敵なお方なんでしょう」









「ピーン・ポーン」

「こんにちは」

「ワッ、わわわわーワン。わわわわわーわわワン」

「ど、どうしたんだい? ちゃんと話してくれないと訳が分からん」

「ワン、わわーわわわわわわワーン」

「???????」





「なるほど。これじゃ、確かに話せないなぁ・・・」

















よく、窒息しないでいたもんだ。 無事で良かった良かった。


さて、今日の仕事もこれで終わりと。帰りはどこに寄って行こうかな?

そうそう、西洋美術館でニャンク展が開催されていたんだ。

たまには、芸術にでもふれてくるか。








 『ニャンク作 / 叫び』



この作品を見ていると、こっちが叫びたくなるよ。


「もーいや、こんな生活」

「どんな生活?」

HP 更新生活・・・はぁ」




おわり

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