
タカキビは作物としては嫌いではありません。目隠し用に畑のフチにまいたり、いんげんの支柱の代わりに作ったり、風よけ用にいちじくのはたけで育てたりします。肥料も水も与えないまきっ放しのほったらかしでもすくすくと大きくなり3mくらいまで伸び、夏の終わりになると先端に米粒大くらいの実をたわわにつけて重さでしなだれます。収穫もカンタン、穂をはさみでチョンと切って10本くらい束ねて干すだけです。実は皮を被っていますが半分くらい顔を出していて、表面は赤茶色っぽくてこれが少々渋いので相当餓えた鳥でないと食べにこないようです、今まで鳥害にあったことはありません。すばらしい。
ここまで書くとこの流れで好き好きタカキビ良い子ちゃん。I LOVE タカキビ♡。となりそうですが致命的な欠陥がありまして、どうやっても美味しく食べられない、というものです。
味が、ではなく脱穀した後の実についてる殻(お米でいうところのモミ)がうまく取れないので、どのように食べてみても異物混入状態で食感悪し。というわけで今後タカキビは一切食用を考えずに栽培することに決定。みどりのはたけでは食用にならなくなった作物は衰退の一途を辿るという前例があるのですが大丈夫かな…。