
お米は田んぼで作るものだと思っていた私にとって、畑でも作れる陸稲の存在を知ったことは大きな喜びでした。
でもって田んぼは無いけどお米は作りたいと栽培を始めたのですが、全く何の機械も持たない人間にはあらゆる作物の中で最も労の大きいものこそ米作りではなかろーかと思うに至ってしまったのでした。(そのかわりひととおり機械を持っていれば何歳になっても勤め人でもお米は作れる!)
毎年毎年「来年こそはもうやめよう」と思うのに、家族が「ゆめのはたもちうまい」といってくれるのを聞いてしまうと種をまかずにはいられず、タネを蒔けば律儀に出てきた芽に喜んでまた戦いが始まるのでした。
しかも家族が玄米を食べるようになったので普通では絶対に手に入らない「もち米玄米食べてみなーい?」と言えるんじゃないかといまから楽しみにしているのでした。
できたお米はもち米なのですが、畑で育ったためか普通のもち米とかなり様子が違います。おもちにすると粘りが少なく、伸びないもちになります。ところが、うるち米と同じ様に炊飯器で炊いて白いご飯としておいしい普段食になるのです。お弁当にもっていくとぱさぱさにならず、しっとりご飯で家族には好評です。そんなわけで全量自家用として消費されるのでした。
私自身も大好きです。・・・それから余談ですが、米ぬかがこれまた香ばしくてなかなかいけます。