真空管アンプ製作記
音は出た、しかし左が小さくバランスがえらく悪い。 しばらくどうしたら良いか考える、まず真空管を左右差し替えてみよう。 これで変わらなければ自分が悪い?A症状が左右逆になれば真空管が悪い。 結果逆になりました。真空管(増幅管、小さい方)の初期不良に間違いない。 またかよ〜 即メーカーに電話して新しいのを送ってもらう事に、 週末だったので2日程空いてしまう、K藤氏に状況報告をすると 曰く『不運なアンプですね、普通ないですよ』と。 真空管の予備があるので貸してくれると言う。 後になって付属の増幅管とはメーカーの違うこの借りた12AX7LPS の音が 忘れられなく買う事になる。 K藤氏家は隣町なので一っ走りしてさあもう一度 スイッチオン、 出ましたバランスいいです、大成功。 この時点でかなり良い音なのですが、低音が多すぎて輪郭がハッキリしない。 スピーカーのセッティングは木のチェストの上、後ろの壁は近く条件悪いが 場所はここしか無いのでこの条件の中で何とかするしかない。 スピーカー直置きは厳禁なので一応ゴムの振動押さえを敷いてはいたが 奮発してK藤氏から教わったオーディオボードとインシュレーターをネット購入 (約一万円)。 家具の上にスピーカー大の厚さ3cmの御影石のオーディオボードを敷き、 その上に直径4cm位のインシュレーターを4つ(3つが良い場合もある) 置いてスピーカーを載せます。 さあもう一度CDを聴いてみます。なんと激変です。 低音はすっきりとまとまり、これだけで全体の輪郭がハッキリとしました。 オーディオってセッティングが大事なんですね、 百万円かけてもセッティングが悪かったら宝の持ち腐れ。 逆にコンポでもラジカセでも置く所を考え工夫すると聴こえてくる音が 変わります、良くなります。 さあ一段落していろいろ今まで聴いていたCDを以前の記憶の音と比べます。 ただ音が良いと言う以上に明らかに音楽的に聴こえてきます。 そこに音楽の場が出現する感じと言うか。 アンプはトーンコントロールなど付いていないニュートラル状態なので CDそのままの音がする訳で、以前は音悪いと思っていたCDが実は良かったり、 良いなと思っていたCDがっかりだったりいろいろです。 ちゃんと楽器の音が録れていれば良い音する訳ですよね。 新しい増幅管も届いたので借りていたのをお返しし、差し替えて聴くのだが 何か解像度が違うと感じ始める。全体にモワッとした印象になってしまった。 こんなに違うのかと12AX7LPS を落ち着いたら買おうと決める。 後で気が付いたが12AX7LPS は「ザ・キット屋」の店主のおすすめでもあった。 とりえず音はこの位にしてアンプの横にサイドウッドを付けると高級感が ぐっと増すので製作に入る。オプションの純正品があるが¥5,000 するので木材¥588、油性ニス¥440で自作する。 木材の幅はジャストサイズがあり長さをカット、紙ヤスリでみがき、穴あけ、 塗装、ビス止めして完成、一気にいい感じになり大満足です。