川上川
 みんなで生き物調査

 2003年
 9月6日(土曜日)

 この日は市民ネットワークふじのと、市民団体桂川・相模川流域ネットワークと合同のイベントを行いました。子供達と一緒に、川上川にどんな生き物が住んでいるのか調べました。

桂川・相模川流域ネットワーク

「子供たちに将来にわたって安心な水道水を残そう」という思いからスタートした活動です。神奈川県の水道水源の川である桂川・相模川を上下流の協力によって守って行こうと活動しています。

第5回
 川上川
 みんなで生き物調査 
 2003年
 12月13日(土曜日)

 こちらは市民ネットワークふじのが定期的に年2回行っている水棲生物調査です。

 今回も篠田授樹先生に指導して頂きました。調査方法は今までと同じです。2002年の調査記録を参照して下さい。

 2002年
 6月 8日 
川上川生き物調査 第2回
12月 7日 川上川生き物調査 第3回

 今回の調査で特に気付いた事は、大羽根の残土処分場の真下の調査地点に大量の土砂が堆積していた跡が見られた事です。
 左の写真の人物の後ろに、段丘状に土砂が堆積しているのが判ります。これは今回始めて出現した現象でした。


写真上:大羽根橋(写真右端に欄干が見えます)から残土処分場を撮影
写真右:橋から残土処分場を見た所。すでに橋の高さよりも高い所にまで残土は積み上げられている。

 この日は幸いに良く晴れた気持ちの良い天気に恵まれました。
今回は岩場の崖になった場所の水がかすかに流れている所に、どんな生物がいるか調べてみました。岩を直接ピンセットであたりながら水棲昆虫を探します。

 この調査では見なれない魚も見つけました。後から調べた所、『ウキゴリ』という、神奈川県内では分布の限られた魚で、藤野町周辺では、これまで、沢井川、道志川などで記録があるが、川上川ではおそらく初確認と思われる魚なのだそうです。

○ウキゴリ(ハゼ科)
Chaenogobius urotaenia
神奈川県レッドデータリスト(1995)で絶滅危惧種。
川上川で確認された魚種は9種となったが、このうち6種がいわゆる「貴重種」に該当している。この川の生物学的な重要性が改めて裏づけられた。