● その2 ●

 残土処分場の下の地点での生物の採取。回りはコンクリートやアスファルトのかたまりがゴロゴロ転がっています。

 この地点では通常の採取のほかに、清水が川沿いの斜面に滴っている所でも別個に採取しました。このような特殊な所に住む生物もいるということです。

 やはり残土処分場の真下ということもあるのでしょうか。前回の調査の時に比べて、川に泥が溜まっているようでした。
 次に芸術の家の下の場所で採取を行いました。ここでの作業も12時半に順調に終わり、採取したサンプルを持ちかえりました。雨が本降りになり始めたのは丁度このころからで、幸いにも、ここまでの川での作業では雨にも降られずにすみました。
 これからの細かい作業は屋根の下で行われます。市民ネットワークふじののメンバーの碓井さんの家に参加者が集まりました。ここで昼食を終えた後、採取したサンプルを取り出して詳しい調査に入ります。
 定量調査と、定性調査。ピンセットを使って細かい作業を続けます。定性調査は、その場所にどのような種類の生物が生息しているかを調べます。定量調査は、その場所にどれくらいの数の生物が生息しているかを調べます。
 定量調査では、サンプルの中のすべての生物をピンセットでより分けなければなりません。根気の要る作業です。

 それでもこの作業はわりあいあっさりと短時間で終了しました。明るい安定した場所での、椅子に座っての作業が良かったのかもしれません。また参加者たちも、何度もこの作業を重ねてきたので慣れてきたのでしょう。
 今回採った採取方法も、石を一つ一つ丹念に生物を捜しまわっていた今までのやり方よりは、生物を探しやすかったようです。

 2時半にはこの調査も終了し、解散となりました。