2000年3月15日 (4ヶ月)
いつものように、PetShopで退屈していると、へんてこりんな3人組がやって来た。わたしたち姉妹2匹とにらめっこ開始。

にいに:「この子やんちゃそうだし、もう一匹の方がおりこうそうだよ。」
マミー:「でもこの子の方が白の入り方が綺麗よ。」
ねえね:「うん、この子かわいい。」 むむ、いつもと違って、ちょっと妖しげな雰囲気。

ケージから出してもらったわたしは、当然のごとく一人運動会(=大爆走)。
「どうせ、ちょっかいだして直ぐにみんな帰っていくんだから、
今のうちに遊んでおこっと。タタ、ダダダダー。」
と突然、3人組の一人、美黒おばちゃんに捕獲される。とりあえずクンクンしてみたら、何故だかわたしと同じにおいがした。
「なぁに、この人、犬 or 人間?もしかしてわたしのマミー?」
そして有無も言わせず無理やりタクシーに乗せられ、さらわれたのでした。

「もしかして、これって誘拐?」早く助けを呼ばなければ。とりあえず犯人の特徴を覚えて〜と。
要求は何かしら?身代金、それともあまりにわたしがめんけ(可愛い)すぎるから?
・・・
アジトに到着すると、しばらくして主犯格と思われるオヤジが帰って来た。わたしを見るなり、
トピー:「でかい。ババくさい顔しているなぁ…」といいながら、ほっぺたスリスリ。
「失礼しちゃうわ!わたしのお顔は美人系。おとなっぽいというの。
レディを見る目ないんじゃない。」
それにしても、どうして?みんな、気持ち悪いくらいわたしにベタベタする。
もしかして誘拐じゃなく、わたし里子にだされたのね。
こんな変な家族と一生付き合うことになるの?先が思いやられるわ。と、悲劇のヒロイン気分のくららでした。

後から聞いた話で「でかい&ババくさい」といった謎が解けました。
ほんの1ヶ月前、わたしより6日早く生まれたフレディおにいちゃんが、ジステンバーに犯されて葉っぱになったそうです。
「そりゃー、おにいちゃんが来たときは2ヶ月-2Kg、わたしは3ヶ月-5Kg。
でかいの当たり前、算数できないの?」

KgのThe赤ちゃんコギモデル-フレディにいに

でもおにいちゃんは、ケーキ箱のようなおしゃれな箱、わたしはみかんのダンボールに入れられてやってきたのでした。
兎にも角にも、わたしの大爆走生活がこうして始まったのでした。 めでたし、めでたし…