ラピエール家の新たなる歴史
2010年10月、突然の訃報。自然派ワインの父とよばれたマルセル ラピエールのあまりにも早すぎる死でした。その大きな悲しみを胸に、ラピエール ファミリーは前を向きます。
長男のマチューは、ドメーヌに戻って数年間、栽培に醸造にと父と共にワイン造りの中核を担っていました。この数年の内には、最悪の天候の年もあれば、最高の条件が整った年もあり、その両方を父と共に経験することで、凝縮した経験を得ました。
この貴重な経験を経て、マルセルのワイン造りの魂は確実にマチューに受け継がれています。
その決意の表れとも言えるのが、生産者名に記載されたラピエールファミリーの"M"の文字。これは、長男マチューの"M"、マリー夫人の"M"に加えて、もう一人の"M"であるマルセルが、家族と共にあるという想いを込めたラピエールファミリーの"M"なのです。
そんなラピエール家に新たな命が誕生しました。ラピエール家がモルゴンの地でワイン造りをはじめて5代目にあたる新しい命。マチューは父となり、今まで以上に未来をしっかりと見つめ、ワイン造りにあたります。そのマチューが、渾身の想いを込めて造る今年のヌーヴォーは、父への想い、日本へのエール、未来へ向かうラピエール ファミリーの誇り、これら全てが詰まった特別なヌーヴォーとなるのです。
「今年のブドウは凝縮した味わいが期待できるし、その一方でアルコールが上がりすぎず、ワインとしては素晴らしいバランスのものになりそうだ。」
ラピエール家の新らたなる歴史が、今まさに刻まれようとしています。
|