横浜開港資料館の中庭にある木が「玉楠の木(タマクスのき)」です。
この木は江戸時代からこの場所にあり、ペリーが来航した際の絵画にも描かれています。1854年の日米和親条約の締結もこの付近で行われたと言われており、横浜の歴史の生き証人といったところです。なお、江戸時代の大火や関東大震災において当時の幹を焼失し、絵画に描かれた姿とは変わっています。
2度の災難に遭ったこの玉楠の木は、昔この地にあったイギリス領事館の保護もあって、命が絶えることなく成長し、現在も立派な姿を見せています。
余談ですが、開港150周年のキャラクター「たねまる」は、この玉楠の木の妖精という設定です。