マンハッタンを歩く:特別編
< NYを彫刻した男−「ロバート・モーゼズ」 >
−ご案内−

この拙稿では、1920年代から60年代末までのおよそ半世紀弱のあいだ、NYの建設関連に巨大な権力を持ったある人物を通じた「NY社会史」を、連載形式でゲストの皆さんにご紹介したいと思っています。

そしてその人物が、作った、取壊した、作る予定だったが未実現の、あるいはその人物に作ることを阻まれた、NYの様々な建築、造形物もご案内します。NYの現在の風景に彼の影響が大きく出ていることがお解りいただけると思います。

これまでは散策エリア別に、ゲストの方々のご参考になるかと思われたことを別ページ添書きとして掲載してきましたが、話題がNY市内全域にわたること、そして文字数が恐らく膨大なものになりそうなことから、このような「特別編」を別に設けてしまいました、ゴメンナサイ(苦笑)。

The Power Broker主要参考文献は、1974年出版で翌年「ピュリツァー賞」受賞の、fujiyanが入れ込んでしまった(笑)、ドキュメンタリー本、Robert A. Caro著「The Power Broker ‐ Robert Moses and the fall of New York」
訳しますと「権力のブローカー−ロバート・モーゼズとニューヨークの凋落」。
ちなみにこの本での「New York」とは、NY州とNY市の双方を示しますが、
fujiyanの拙稿ではNY市を中心に取り上げます。

人物の歴史的な評価は、時代や場所で揺れ動くものですが、
主人公「ロバート・モーゼズ」は、この本の影響からか?現在のNY市では
「大悪人」と評価されて(苦笑)いるようで、この拙稿も基本的にそれに順じています。しかし、まことに大きなスケールで世界の首都ニューヨークの都市開発を行ったものですから、「建設の達人」(Master Builder)として礼賛する評価もあります。

なお本文中に頻繁に登場する民主党政治団体「タマニー協会」に関する「添書き」を未読の方は、長ーいものでホントに恐縮なんですが、事前にお読みいただいければ幸いに思います。

それでは、前書きから―
(2003/3/16)


  「前書き」へ



「マンハッタンを歩く」メニューへ


サイト・トップへ戻る