■ ウォーキング・プログラムの作成



fujiyanは、ウォーキングに関して、闇雲に速く、長く歩けば良いのではないか、と思っていました。「歩けば、健康」 であり、「より速く、より長距離」だと、さらに良い。これだけです。こんなことを考えていたある日、Reebok社の

"Guidebook-The Walker's Guidebook to Fitness"(以下、"GB"

なる小冊子(日本語訳です)を手に入れ読んでみたところ、自己流のウォーキング歴と重ね合わせることにより、ウォーキングへの取組等、非常に参考になりました。"GB"はウォーキングの目標を設定し、その実行のためのスケジュール作りを推奨しています。以下、"GB"の内容を、fujiyan流に要約、並び替えてご紹介したいと思います。

"GB"からの引用・要約部分は表で囲み、明示するようにしています。しかし、下述の内容、 表現そして構成等は、fujiyan流にアレンジしていますので、原文と大きく乖離している可能性があります ことを、ご了承下さい。
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自分のウォーキング・プログラム作りを、

という順番で、考えてみましょう。

"GB"は、●目標の設定、●自分のレベル把握、 ●目標別のスケジュール作成、という構成になっており、●目標に応じたウォーキング法、 という項目は無く、目標別のスケジュール作成部分で、そのウォーキング法のコンセプトを 紹介する形になっています。
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●目標の設定

ウォーキングを行う目標を考えます。

目標1.
健康上の効果
慢性病への対策、血圧・コレステロール値のコントロール、ストレスの軽減・精神安定
目標2.
ウエート・コントロール
目標1.に加え、余剰エネルギー燃焼、脂肪を燃焼させる筋肉組織の強化
目標3.
体力・持久力の強化
目標1.および2.に加え、心臓機能や筋力の強化をより活発なウォーキングで達成

fujiyanのウォーキングへのきっかけは、上述しましたように、膝を痛めて2年ほど過ぎ、 ようやく治ってきたかな、というところでした。軽い運動から、と思い、通勤の帰りに自宅最寄駅の 一駅前で降りて、一駅分=1.5KM弱歩くようにしたたのが始まりです。目標らしい目標は持っていませんでしたが、 「1.健康上の効果」が当初の目標と言えると思います。今は、膝を痛めていた間、体重も増えてしまい、 「目標2.ウエート・コントロール」を中心とし、「目標3.体力・持久力の強化」も心掛けているつもりです。

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●目標に応じたウォーキング法

設定した目標に対して、適したウォーキングの種類を考えます。

目標1.
健康上の効果
「快適なペース」を保ちながら、ただぶらぶら歩くのではなく目標をもって歩く
目標2.
ウエート・コントロール
「快適さを失わないペース」で呼吸は少し大きくなるが、会話ができる程度で、長く歩く
目標3.
体力・持久力の強化
「スピーディーなウォーキング」で、はっきりと息がきこえるくらいのペース

"WG"は、ウォーキングの種類を、「呼吸の荒さ」を基準として、3種類に表現しています。
  • 「快適なペース」
  • 「快適さを失わない」
    :呼吸は少し大きくなるが、会話ができる程度
  • 「スピーディーなウォーキング」
    :はっきりと息がきこえるくらいのペース
これに、「通常の歩き」を加えれば、4種類あるということでしょう。
さて、ウォーキング関連の読み物等は、ウォ−キング法を速度で表現しているところは、 まずありません。おそらく、個人差を考えているのだと思います。それを踏まえながら も、fujiyanの個人的経験から、強引に、速度で表示しますと...

ウォーキング法 呼吸 時速
「通常の歩き」: (意識なし) 4KM程度
「快適なペース」 (意識なし) 5KM程度
「快適さを
失わないペース」
呼吸は少し大きくなるが
会話ができる程度
6KM程度
「スピーディーな
ウォーキング」
はっきりと息がきこえる 7KM〜

そして、各目標のためのウォーキングの種類を、以下のように区分していると(勝手に)解釈してみました。

目標1.
健康上の効果:
・「快適なペース」 時速5KM
程度
目標2.
ウエート・
コントロール:
・「快適さを失わないペース」
呼吸は少し大きくなるが
会話ができる
時速6KM
程度
目標3.
体力・持久力
の強化:
・「スピーディーなウォーキング」
はっきりと息がきこえる
時速7KM〜

これで、自分がすべきウォーキング方法を、呼吸の荒さをベースとして、そして、経験に基づく 速度を目安として、fujiyanは理解した次第です。

念のため、再度申し上げますが、「速度」をベースとして、ウォーキング法を考える ようにしている文献、サイトを見たことがありません。「心拍数」あるいは「呼吸の荒さ」などでアプローチしています。 ただし、fujiyanの個人的経験として、速度と呼吸の程度がほぼ一致しているため、個人的に採用しています。 あくまでも目安です。

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●自分のレベル把握

自分の、現在の運動能力レベルを、認識します。

初級レベル: デスクワーク中心で、日常の運動量が少ない。レク活動、運動を特に行っていない。
中級レベル: 立った活動が毎日3〜4時間、歩くこと・階段昇降を意識的に実行、週末に運動を行っている等。
上級レベル: 仕事上、体を活発に動かしている、毎日20分以上歩く等フィットネス活動をしている。


fujiyanが、ウォーキングを始めたのは、膝を痛めて、ようやく治ってきた頃ですから、明らかに「初級レベル」でした。 皆さんは如何でしょうか?

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●スケジュール作成

以下、”WG”よりスケジュール例を、そのまま引用します。

目標
クラス
目標1:
健康上の
効果
初級 10分 15分 10分 15分 10分
中級 20分 15分 20分 20分 15分
上級 30分 30分 30分 30分 30分 30分
目標2:
ウエート・
コントロール
初級 15分 20分 10分 15分 30分
中級 50分 30分 20分 30分 40分 20分
上級 2時間 45分 50分 45分 60分 45分
目標3:
体力・持久力
の強化
初級 10分 20分 10分 10分 15分
中級 15分 30分 25分 40分 30分
上級 30分 50分 30分 40分 60分 20分
目標3.中のアンダーラインは、「スピーディーなウォーキング」を示し、 その他は「軽いウォーキング」を示す。

目的別にスケジュール例がまったく違います。

(注: "GB"はその中で、目的別の週単位スケジュールについて,簡単にコメントしていますが、 以下の文章は、"GB"を参照しながらの、fujiyanのコメントです。)

目標1:「健康上の効果」のためには、ほぼ毎日、当初は15分程度から、 最終的には30分ほど歩くことを推奨しています。

目標2:「ウエート・コントロール」としては、当初は週2日の休みを取りながら、平日10分〜20分程度、週末に30分、最終的には、週一日2時間の長距離と、その他の日は1時間弱というところでしょうか。

上述した、「目的の応じたウォーキング法」と合わせますと、
「ウエート・コントロール」のためには、
「快適さを失わないペース」で、「呼吸は少し大きくなるが会話ができる」ウォーキング を、
週一回2時間程度、平日は1時間弱、行うことが、最終的な目標ということになります。


目標3:「体力・持久力の強化」を狙うには、当初は10分程度の強いウォーキングと軽めのウォーキングを ミックスしながら鍛えていきます。
最終的には、週初に強いウォーキングの時間を延ばして、週末にかけて、強いウォーキングの時間を短くし、 軽めのウォーキングの時間を、たっぷりと取る。週単位で、アップandダウンをしているイメージです。
ちなみに、日曜を休日としているのは、おそらくこのクラスの人は日曜に他のスポーツを、やっている、と いうことでしょうかね(笑)。

上述の「目的に応じたウォーキング法」を、再度参照しますと、
「体力・持久力の強化」のためには、
「はっきりと息がきこえる」「スピーディーなウォーキング」と、
「快適さを失わないペース」で、「呼吸は少し大きくなるが会話ができる」ウォーキングを
ミックスさせていきます。




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