178号室流カブトムシの飼い方(幼虫編)

こちらでは、カブトムシの幼虫の飼い方を紹介します。私流ですのでよろしく。

カブトムシは夏から夏の終わり頃に産卵/孵化し、幼虫の状態で脱皮を繰り返して次の年の5〜6月頃蛹(さなぎ)になります。
そして夏の始め、いよいよ羽化です。そして短い夏を成虫で過ごし、パートナーと巡り会い子孫を残してその一生を終わります。残念ながらカブトムシは成虫でいるのは夏の間だけです。

カブトムシ・クワガタの成虫のサイズは、幼虫の時の栄養状態によって左右されます。
成虫になってからは成長しませんから、栄養を充分に摂らせて大きく育てましょう。
私流のやり方ですが参考になればいいなと思います。

いろんな飼い方がありますが、私は現在プリンカップで飼っています。
去年は、ペットボトルを利用して飼っていましたが、意外と湿度の管理が上手くいかなかったので、今年は変えてみました。また、病気やダニが発生しても容器ごとに管理できるのも利点です。

必要な物は、容器・マット・幼虫です。私の場合卵の段階で掘り出すこともありますが、掘り出し時に卵を潰してしまったりするので、今年ほとんどは孵化して初令の後半位までは成虫のいるケースで親子同居でした。


容器(プリンカップ)

まず容器を用意します。
いろんな容器がありますが、我が家では主にプリンカップで飼育しています。
プリンカップと言っても本当にプリンを作れるほどしっかりした入れ物ではありません。
大きさは何種類かあるようですが、卵・初令幼虫は右の小さいサイズ。それ以上は、左の大きいサイズを使っています。

この時期自力で逃げ出すことは不可能ですが、保湿のため必ずふたをしましょう。
(実は先日ふたを自力で開けて脱走した幼虫がいました。)

ふたに5個位空気穴を開けてやります、この時千枚通しみたいなもので小さな穴を開けますが、外からではなくふたの内側から開けてやりましょう。外からだとバリが容器内側に出てしまい幼虫の体を傷つける可能性があるからです。


マット

容器の用意が出来たら今度はマットを入れてやります。
幼虫の場合このマットが「住みか」兼「餌」です。幼虫期の栄養で成虫になったときの大きさが決まりますから、しっかり餌をやりましょう。

今年は、カブトマット (ショップオリジナル)とオオクワバイオマット、両者の混合、そして、オオクワの菌糸ビンの食べ残し(菌糸かす)をカブトマットに混ぜたものを使っています。

私は少し詰め込み気味に堅く入れます。


水分

成虫同様水分が必要です。霧吹きで湿らせますがこの時、汲んだばかりの水道水よりも一日おいた水または、人によってはミネラルウォーターを使う人もいるようです。消毒用のカルキ(塩素)が良くないと本で見ました。

水分量は私の場合目見当ですが、成虫と同じく握ってバラバラ崩れない程度で良いんじゃないかと思います。


幼虫を入れます

マットの用意が出来たらいよいよ幼虫を入れます。特に埋めてやらなくっても自力で潜りますので、マットの上に置けば良いかと思います。

写真のスプーンは粉ミルクの計量スプーンです。ショップでは専用の物もあるようです。


悪い例です

幼虫は手で触らないようにします。幼虫に雑菌などが付くので良くないそうです。
上の写真のようにスプーンを使いますが、この時も幼虫を傷つけないように気を付けるのは言うまでもありません。

私は手でさわるのはちょっと...(-.-)


交換時期

こんなふうに、マット上に糞が目立ってきたらマットの交換時期です。食べ物が無くなっちゃう前に入れ替えてあげましょう。

要領は上のような感じで良いと思います。


糞(うんち)です

幼虫の大きさによって糞の大きさも変わります。ちなみにこれは二令のものです。

ウチではこれは燃えるゴミの日に捨てちゃうんですが、園芸などやってる人は、堆肥としてリサイクルしているそうです。

私の母は花が好きで「園芸用にどう?」と聞いたら「イモムシのうんちなんていやよ」と言っていました。(T_T)

「ふるい」にかけて糞だけを分けて、マットは新しいマットと混ぜて使っています。これ、娘の砂遊び用です。(^^ゞ


ついでに

キッチン用のはかりで重さを量っちゃいます。
しかし、ちゃんと奥さんに断って許可をもらっておかないと、後で大変なことになるかも?奥さんを味方にして理解してもらわないと、長期に渡る飼育では何かと困ることが多いでしょう?

長さを測っていたこともあるんですが、体が伸縮するのであまり「あて」にならないんですね


ふた

最後にふたをして終わりです。
ラベルに、いつ頃産卵か?いつ孵化したかマット交換時の体重など書いて張っておくと良いんじゃないでしょうか?