横浜市歴史博物館  横浜都市発展記念館  横浜ユーラシア文化館

繁華街も明治までは海の中

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参照(弥生時代A)  参照(弥生時代B)   参照(中近東A)

 「横浜市歴史博物館」は俗称・横山の港北ニュータウンの一角にある。普通横浜といえば海と港が連想されるが、現在の繁華街の大部分、例えば横浜駅や関内駅付近は明治以前は海だった。また市の南部地域の埋立てが完成したのはつい先頃だっyokohamashi1_0001た。

 これに対し当館のある場所は、1万年以上前から人間が住んでいた。当館の裏には弥生時代の環濠集落・大塚遺跡(写真1)と、それに隣接した歳勝土(さいかちど)遺跡の方形周溝墓(写真2)がある。横山は横浜の先輩なのだから、歴史博物館の位置としては、こちらの方がふさわしい。

 歳勝土遺跡の墓地には大塚遺跡の各家庭分に該当する墓が作られ、しかも集落からの距離がわずか80メートルしか離れてないことから国の史跡に指定されている。大塚遺跡と歳勝土遺跡のある所は大塚・歳勝土遺跡公園として整備されており、当館の屋上出口から直接行けるようになっている。依頼すればボランティアが説明もしてくれる。

 yokohamashj2_0002館内には横浜の歴史が型通り、古代から現代まで順を追って紹介されている。横浜がハイライトを浴びた時代は、鎌倉時代の金沢荘六浦湊(かねさわのしょうむつらみなと)の繁栄、江戸時代の東海道宿場町(神奈川・保土ケ谷・戸塚など)の繁盛、安政の神奈川・横浜開港であろう。

 また近代では幕末明治初期の居留地文化、文明開化の先頭を歩んだ明治時代、日本の代表的な港町として欧米との玄関口になった近代、京浜工業地帯としての発展などであろう。

 しかし、関東大震災では横浜は甚大な被害を被った。また1945年5月の空襲では、B29爆撃機500機、P51戦闘機100機が僅か3時間の間に来襲して最大規模の爆撃を受け、町は一挙に壊滅した。戦後も長く連合国に港を接収されて復興が遅れた。

 ところで場所は横浜都心に移るが、その日本大通りビジネス街の街角には、こげ茶色の重厚な外観のビルがある。このビルは1929(昭和4)に竣工の旧横浜市外電話局だが、隣の旧商工奨励館と共に、震災復興期の建築物として認定歴史的建造物になっている。

 ビル内には「横浜都市発展記念館」がある。ここでは関東大震災と大空襲という自然災害と人為的災害に見舞われて甚大な損害を受けた横浜市がたどった復興と変貌の足跡を、「都市形成」「市民の暮らし」「ヨコハマ文化」の観点からそれぞれのコーナーを設けて紹介している。

 ビル内にはさらに「横浜ユーラシア文化館」が同居している。当館は東洋学者の故江上波夫氏が横浜市に寄贈した、ユーラシア大陸各地域に興亡した諸民族の歴史や文化を伝える資料が収蔵されている。それらは「砂漠と草原」「色と形」「技」「装う」「伝える」「交流」の各コーナーに分類して展示されている。

 展示品は専門家が収集した物なので、やや程度が高く必ずしも一般向きとは言い難いが、世界史に興味を持つ人々なら、何度も耳にした民族や王国の興亡に関連のある品々に関心を持つだろう。一般に我々は欧米文化と東洋文化と、人類文化圏を二大別して考える傾向がある。

しかしその二大文化圏の中間や周辺にも色々な独自性のある文化が発生し興亡を繰り返したことを再認識せねばならない。国際都市を目指す横浜市にとって当館は相応しい展示であろう。

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(作成日: 00/06/10、 更新日: 11/02/14 )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

横浜市歴史博物館_横浜市都筑区中川中央 1-18-1_TEL 045-912-7777()_

横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインのセンター北駅から0.4km (5deg.W 0.3km)徒歩6分_

駐車場 有料普通車22台あり_中_大人子供_

9:00-17:00(16:30)

(なお大塚遺跡と都築民家園を除く公園部分は24時間開放)_

月曜日(祝日に当たる時は開館し、その翌日休館)、年末年始、展示替え期間などの臨休あり

(ただし都築民家園は毎月第三月曜日(祝日に当たれば開園し翌日休園)と年末年始が休み)_{17/03/13}

 

横浜都市発展記念館・横浜ユーラシア文化館_横浜市中区日本大通12  _TEL 045-663-2424_

a.  みなとみらい線日本大通り駅3番出口そば

b.  JR根岸線関内駅南口と市営地下鉄関内駅1番出口から徒歩約10

c.  市営バスで「日本大通り駅・県庁前」下車徒歩1分_中_大人

9:30-17:00(16:30)

(なおユーラシア文化館と横浜都市発展記念館では、企画展開催期間の平日の水曜日は時間延長の場合がある。詳しくは要照会)

月曜日(祝日に当たれば開館し、次の平日休館)、年末年始(12/281/3)、展示替えなどの臨休あり_{17/03/13}