山形県立博物館

「つつがなく」とはどんなこと

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 山形市の霞城公園に「山形県立博物館」が建っている。当館は総合博物館として山形県の歴史や民俗文化、及び自然などを紹介し、その展示内容は豊富だ。

 例えば山形県のなりたちと地質、雪国山形の厳しい冬と日本海沿岸を流れる暖流の影響を受ける風土、戦国から江戸時代の政治勢力の推移、昔から当地の重要物流経路だった最上川の舟運、江戸時代に栄えた紅花の生産、米作りと暮らしぶり、出羽三山の山岳信仰、伝統産業や郷土玩具などである。

 各展示はそれぞれに興味深いが、中でも特に作者の目に留まったのは、ダニの一種のアカツツガムシの大きな模型だ。作者はその実物を見たことはないが、昔最上川流域などに多く生息して、風土病の「つつが虫病」の元凶になった。昔はこの病気で多くの住民が苦しんだ。

 アカツツガムシが刺した箇所からは、リケッチャが体内に侵入し、つつが虫病を引き起こす。挨拶の言葉「つつがなく」とは元の意味はつつが虫病にかからない、病気がない、異常がないと意味が変化して行ったといわれる。昔この病気が山野で働く人をどんなに苦しめたかは、この言葉によって理解できよう。

 なお山形県人の名誉のために付記すると、アカツツガムシがいたのは山形ばかりでなく、秋田・福島・新潟などにも棲息していた。またツツガムシ類の種類は多いそうで、アカツツガムシ以外でも皮膚炎を引き起こす種類があり、それらは日本全土の山野に今でも生息しているのは間違いない。野外生活や山菜取りのために山野へ行くのも結構だが、相応の注意はやはり必要だと思う。最近はこの病気が復活しつつあるという。

 なお当館は分館として教育資料館を市内に併設している。それは重要文化財の旧山形師範学校を解体復元した建物で、館内には県内教育の歩みを紹介している。また近くには立派な旧県庁の山形県郷土館文翔館や山形市立郷土館もあり、いずれも貴重な保存建築物だ。

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(作成日: 00/05/30、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

山形県立博物館_山形県山形市霞城町 1-8 霞城公園内_TEL 023-645-1111_

a)  JR奥羽線・山形新幹線山形駅東口から霞城公園東大手門経由1.2km(35deg.E 0.9km)徒歩15分、タクシーあり。_

b)  JR奥羽線山形駅西口から霞城公園南口経由で徒歩約10分_大人子供_

9:00-16:30(16:00)、花笠祭りの期間は1時間延長_

月曜日(休日に当たれば開館し、翌日休館)

12/291/3、くん蒸期間(9月末前後約一週間)やその他指定日(10/05など概ね各月1日程度)_{17/05/22}_

なおGWとお盆などの期間は無休