海のはくぶつかん、恐竜のはくぶつかん

絶景の松原で自然界の学習を

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参照(自然史A)  (自然史B)  (自然史C)  (自然史E)

 羽衣伝説の伝わる三保の松原、その三保半島は駿河湾に突き出た砂嘴(さし)だ。ここからは富士山と海の素晴らしい景色が見られる。目の前に広がる駿河湾は非常に深い湾で、そのため海面から海底までに学問上五種類の海水が存在するという特異な湾だ。

 三保半島の先端に「東海大学社会教育センター」が設置されている。ここには自然科学系の海洋科学博物館と自然史博物館のほか、プールやスポーツ施設、研修施設があって、大学が社会教育の場を提供している。

 海洋科学博物館は多数の魚が泳ぐ大小の水槽を備えた水族館であると同時に、「海のはくぶつかん」を目指して波や津波、潮流などと色々な海洋現象を採り上げ、それを科学的に解説しようとしている。また海底の探査や海水の調査に関しても触れている。

 さらに当館では機械水族館というコーナーを設け、泳ぐ・歩く・はう・つかむといった生物の行動メカニズムが、人工の動物を意味するメカニマル装置で実演説明されている。3Dシアターでは海中でのファンタジーを表現した作品上映している。

 館内には世界で随一といわれるピグミィシロナガスクジラの完全骨格が展示されている。シロナガスクジラよりはやや小柄というが、その大きさには驚く。館外には海洋調査船(写真A参照)や、海底工事に使う遠隔制御の水中ブルドーザー(写真B参照)、ボーリング機、トレンチャー(溝掘り機)があって珍しい。

 また「自然史博物館(恐竜のはくぶつかん)」では地球の歴史と生物の変遷を、古生代フロア、中生代フロアー、哺乳類フロアーなどに分けて紹介している。館内には大きな恐竜の骨格標本や化石標本などが並んでいる。

 恐竜では肉食のタルボサウルスや、身長の長いディプロドックスなどは大きい。哺乳類のコーナーには身長が6メートルを超えるマンモスの化石標本や、4.8メートルのステラーカイギュウの骨も目立つ。なおステラーカイギュウは人間の乱獲で絶滅してしまったという。

 当センターには以前、この他に人体科学博物館や三保文化ランドもあった。人体科学博物館は人体内部をかたどった建物内を歩きながら、体内各所の働きを理解できるユニークな施設だった。

 また三保文化ランドには東海道五十三次のミニチュアセットや、世界の有名建築物のミニチュアが並んでいた。作者がここを最初に訪れた時は、まだソ連邦が華やかな時代で、鉄のカーテンの中心地・クレムリン城内部の建物の配置をここで始めて知った。

 これらの施設も時代と共に陳腐化し、また国内各所にもっと大規模なものが造られたので、現在は緑地公園へ改装された。博物館も時代に則して変身が必要なのだろう。ただ人体への理解は人間にとって永遠の課題であり、将来新しい形で再開されればと思う。

 一般に大学が設置した博物館は標本展示室的で、完成してからの維持管理状態も悪く、また説明パネルも雑という欠点を持つ。だが、当館の内容や運営状態はそうではなく、学問的にも十分配慮しながら子供でも面白く、よく理解できるようになっている。

 なお、三保の松原には現在でも54,000本の松が生えているそうで、日本海岸の元風景の一典型として国の名勝になっている。子供連れで行けば有意義な一日を過ごせるだろう。

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(作成日: 01/06/15、 更新日: 02/08/31 )

 

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

東海大学社会教育センター(東海大学海洋科学博物館(海のはくぶつかん))_

静岡県静岡市清水区三保 2389_TEL 054-334-2385_

JR東海道線清水駅から9.6km(80deg 2.8km)、駅前バス停から静岡鉄道バス三保線東海大学三保水族館行きで約30分終点下車後徒歩2分_

付近に有料駐車場あり_大_大人子供_

9:00-17:00 _

火曜日(祝日に当る場合は開館。また正月・春休み・ゴールデンウィーク・7月と8月の期間は開館する)

12/2612/31_{17/06/02}

 

東海大学社会教育センター(東海大学自然史博物館(恐竜のはくぶつかん))_

所在地・電話番号・交通経路・駐車場は同上 TEL 054-334-2385_中_大人子供_

9:00-17:00 _

火曜日(祝日に当る場合は開館。また正月・春休み・ゴールデンウィーク・7月と8月の期間も開館する)

12/26-12/31_{17/06/02}

 

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