裾野市立富士山資料館

三つの山に乗って高くなった山

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 御殿場からバスで富士山麓を登って行くと、噴火砕屑物で覆われた荒れ地の先に富士山が間近に見える。ここから見る富士山の中腹には大きくえぐられた部分がある。これは宝永山の火口で、1707年(宝永4年)、富士山が約400年の沈黙を破って噴火した時にできたものだ。

 この噴火では、中腹の爆裂によって多量の火山灰や噴石を放出して宝永山が形成されたが、溶岩流出はなかった。東海道新幹線の車窓から見える富士山の向かって右側の出っ張った部分がそれだ。その時、火山灰は現在の川崎市で数センチも積もっている。また江戸でも地震が伝わり、爆発音が聞こえ昼でも薄暗くなって灯火を使用したと記録されている。

 「裾野市立富士山資料館」は富士山の古い登山口の一つ、須山の標高880mの所にある。ここでは富士山の成り立ち、広い裾野と高低差を持つ山体に分布する動植物、山岳気象の観測、須山口の歴史と生活などを紹介している。須山地区は宝永山のほぼ正面に位置する関係で、噴火の際には噴出物が飛来して大被害を受けたが、当館にはその記録も若干ある。

 富士山は以前あった三つの火山の間に噴出し、それらの山を覆いかぶす形で成長した新しい火山だ。富士山は最近でこそ静粛だが、平安時代までは活発に活動し、再三溶岩流を流出している。

 当館には富士山の溶岩や動植物の標本が多数展示されている。また富士講や裾野の生活に関する記録や実物資料もある。ただ展示がやや実物展示に片寄り、門外漢にとってはやや説明が足りないと感じられるのは残念だ。場所柄、宝永山の噴火についても今少し総合的に解説してもよいのではと思う。

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(作成日: 00/09/15、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

裾野市立富士山資料館_静岡県裾野市須山2255-39_TELFAX 055-998-1325_

JR御殿場線御殿場駅から約16km(75deg.W 12.2km),御殿場駅から日本ランド行き富士通バスで約45分「十里木高原別荘地管理事務所前」下車そば、裾野駅からも同じ行き先のバスあり_

駐車場 あり_中_大人子供_

9:00-16:30_月曜日(祝日に当たれば開館)、祝日の翌日(土・日曜日に当る場合は開館)、年末年始_{17/03/10}