日本新聞博物館ニュースパーク

新聞の歴史と現状を紹介する

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 横浜は日本の日刊新聞発祥の地という。1871年(明治3年)、横浜毎日新聞が日本で始めて発刊された。この由緒ある町に「日本新聞博物館ニュースパーク」が造られた。当館では新聞の歴史と各時代の大ニュース、新聞と政治の関わり、新聞に貢献した人物、現代の新聞発行業務などを、歴史ゾーンと現代ゾーンに分けて紹介している。

 外国でも日本でも、新聞の歴史は波乱に満ちていた。15世紀の中頃、ドイツでグーテンベルクの活版印刷活版術が発明され、15世紀末にはそれを使った新聞がドイツに出現した。西欧各国でも相次いで新聞が出現したが、いずれの国でも政治権力の介入を受けている。う余曲折を経て、始めて新聞の自由が獲得されたのは17世紀末の英国であった。現代の大新聞各社は18世紀から19世紀にかけて創立された。

 日本では幕末の1862年、幕府は翻訳新聞の形で外国情報の提供を開始した。1869年、明治政府は新聞を文明開化に役立つものとして保護し、新聞社も政治を扱う大(おお)新聞と通俗的な小(こ)新聞などと、多数の新聞社が出現している。

 やがて民権運動や藩閥政治批判などで、新聞は権力に都合の悪いものと見なされるようになり、干渉と弾圧を受ける。その後、新聞業界も政治論争から報道中心へと転換し、大正デモクラシーの時代や販売競争激化の時代を経過しながら成長し、確固とした基盤を築き上げた。

 しかし、昭和になると、大恐慌と社会不安、それに伴う軍国主義の台頭と国際間の緊張などで戦雲が広がってくる。新聞にも国家総動員体制や戦時統制などの影響が及んできた。言論統制・検閲強化・企業統合・物資割当制度などによって、新聞は次第に国家に統制下に置かれ、その宣伝用具にされていった。

 戦後は一応、言論の自由が保たれる時代を迎え、新聞はマスコミの一翼として大きな役割を果たしている。速報性ではテレビやラジオに劣るものの、変化のテンポが速くグローバル化も進行した現代、詳細な情報を提供できる新聞の役割は依然として大きい。

 その間、新聞製作工程もすっかり近代化し、活字鉛版方式からファックス電送や漢字テレタイプ・モノタイプ組合せ、さらに自動写植やコンピュータ利用の制作・編集システム採用へと大きな変革を遂げた。当館のエントランスホールには大きなオフセット輪転機が置かれているが、印刷の高速化も著しい。

 新聞作成の近代化は確かに素晴らしい。だが末端の配達面は全国分散の印刷方式に変わったとはいえ、旧態依然としている。インターネットやマルチメディアなどの発展によって、新聞も今後大幅な変貌を迫られるだろう。

 新聞の素晴らしい面はよく分かったが、ここで一つ苦言を呈せば、世上では資源問題と環境問題でリサイクルの強化が叫ばれている。当然、オピニオンリーダーとして新聞もそれを主張している。だが3日前の古新聞の内容は情報の媒体としては気の抜けたビールと同じだ。その紙はそのビールの入っていたビンと同じだ。

 もし新聞がビンや缶の回収問題に言及するなら、まず我が身から正すことだ。もっとも新聞紙もかなり薄くする努力はなされているが、最近は折り込み広告が多くて閉口する。書くだけならお月さんへも瞬間で行けが、問題は姿勢と実行だ。

 また新聞料金の問題も同じだろう。他分野の値上げに際しては新聞は鋭く論説するのに、自分らの値上げとなれば業界協調的な動きで長い間、他業界以上の値上げをしてきた。

 例えそれが人手のかかる情報サービス業とはいえ、発行部数の増大は大量生産大量販売の実現だ。それは安価供給を可能にするはずで、もしそれができないとしたら過当競争や放漫経営で経営に無駄が多いことを示しているのだろう。たまには率先して値下げをして購読者へも還元を図ったらどうだろうか。

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(作成日: 00/12/16、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

日本新聞博物館 ニュースパーク_横浜市中区日本大通 11 横浜情報文化センター内_TEL 045-661-2040(問合せ時間は10:0017:00)_

a)みなとみらい線日本大通り駅の3番情文センター口直結、

b)JR根岸線関内駅東口から0.8km(65deg.E 0.6km)徒歩10分、

c)横浜市営バス「日本大通り駅県庁前」下車そば、

d)観光スポット周遊バスあかいくつで「日本大通り」バス停正面_

駐車場 なし_中_大人_

10:00-17:00(16:30)

月曜日(祝日・振替休日に当れば開館し、直近の平日に休館)12/291/4_{17/03/10}