日本現代詩歌文学館、サトウハチロー記念館

現代詩歌専門の文学館

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 北上川中流の岩手県北上市には珍しい文学館がある。「日本現代詩歌文学館」といい、現代の詩・短歌・俳句・川柳など日本の詩歌に関する資料を専門的に収集保存し、毎年のテーマを決めて収蔵品の中から常設展示をしている。例えば平成11年はスポーツと詩歌といった具合だ。

 展示物が色紙や原稿なので展示面積は小さいが、資料閲覧室には関係雑誌や資料が多数収蔵され公開している。当館では現代歌人の集いなどを催して、広く一般からの詩歌作品の募集を行い、また集会を通じて詩歌文学の普及活動を推進している。

 当館は広い詩歌の森公園の中にあって、園内には岩手県出身の俳人・随筆家として有名な、鉱山学者の山口青邨(せいそん 18921988)邸も移築復元されている。東北の片田舎?になぜこのような文化的施設があるのかと率直にいって驚くが、広い公園を歩けばこの町の力の入れ方がよく分かる。

 また市内の桜の名所・和賀展勝地公園には詩人の「サトウハチロー記念館」がある。同記念館は元々東京・文京区の旧自宅に設置されていたものだが、区と運営方針の調整が付かず、当地の誘致によって移転してきた。館内には原稿や遺品を展示すると共に、彼の人となりなどを紹介している。

 ハチロー(佐藤八郎 1903-73)は当地出身ではないが、両親が東北出身だったので彼自身も東北人と自認していたそうで、その定義なら当地も該当している。ちなみに童謡「めんこい仔馬」とは当地の方言でかわいい子馬の意味だ。父親の佐藤紅緑(こうろく 1874-1949)は少年小説で知られた弘前市出身の作家だった。

 彼は戦前にはユーモア作家や歌謡曲作詞家として活躍し、戦後は童謡の作詞にも力を注いだ。当館の説明によると、彼は抒情詩・自由詩・定型詩を自由自在に書き分け、生涯に2万点を越える作品を残したそうだ。

 童謡の分野でも「ちいさい秋みつけた」「叱られ坊主」「木のぼり小僧」など多くの作品を作っている。館内には彼の書斎が再現されている。彼は寝床に寝そべって作詩や創作をしたそうで、部屋の隅には布団が敷いてある。

 酒好きだった彼が「沢山つくった詩について」の中で「一番つくったのは 世のおふくろの唄… ほんとうは 酒の唄が一と行きたいんだが…」と書いているのは面白い。

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(作成日: 99/07/24、 更新日:03/08/03 )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

日本現代詩歌文学館_岩手県北上市本石町 2-5-60_TEL 0197-65-1728_

a)JR東北新幹線・東北本線北上駅から1.7km(25deg.W 1.4km)北上駅からタクシーあり,

b)北上駅西口1番乗り場から岩手県交通バス花巻行き・石鳥谷行き・花巻空港行きなどで約5分「本通り十文字」バス停下車後徒歩7分、また笹間経由イトーヨーカ堂行きを利用して「本石町二丁目」下車後徒歩5

c)列車本数は少ないがJR北上線柳原駅からは徒歩3分_

駐車場 あり147台_小_大人_

9:00-17:00(展示室・井上靖記念室・閲覧室)  (なお山口青とん宅(雑草園)10:00-16:00)_

123月の月曜日、12/281/4

(なお411月の月曜日は展示室と井上靖記念室及び山口青邨宅だけ公開し、閲覧室は休み)

(また山口青とん邸は123月は閉じる)_{16/09/16} 

 

サトウハチロー記念館_岩手県北上市立花 13-67-3 展勝地公園内_TEL 0197-65-5401_

a)JR東北新幹線・東北本線北上駅から2.9km(35deg.E 1.1km)徒歩38分、

b)北上駅西口から江刺バスセンター行きや熊沢行きの岩手県交通バスで約12分「展勝地」下車すぐ、ただし運行は平日のみで、土・日曜日・祝日は運休、本数は2時間に一本程度、駅東口や西口からタクシーあり_小_大人_

 (410) 10:00-16:00(15:30)

 (11月と3) 10:00-15:00(14:30)_

月曜日(当日が祝日に当れば開館し、翌日休館)、金曜日(予約客限定の開館日)12/12月末日は冬季休館、臨休あり_{17/04/30}