瀬戸田歴史民俗資料館

瀬戸内の島の生活史をぜひ見てね

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 芸予諸島の一つの、生口島(いくちじま)瀬戸田港の近くに「尾道市瀬戸田歴史民俗資料館」がある。当館は江戸末期に当地の豪商・三原屋が建てた土蔵を利用している。ここは生口島の歴史・産業・生活・民俗資料を展示紹介する小さな郷土館だが、瀬戸内海の小島という特異な風土での生活記録が見られる。

 瀬戸田は江戸時代、内海航路の屈指の港として毎年多数の船が入港し、塩や米、その他の物資輸送で活況を呈した。その当時、波止場には当館の土蔵と同じような蔵が並んでいたという。三原屋はここで回船問屋・製塩業・醸造業などを営んでいた。

 この地方は雨の少ない典型的な瀬戸内気候(瀬戸内海地方の気候)だからから、農業生産はもっぱら耐干性の商品作物の栽培に頼り、近年はかんきつ類の栽培が盛んに行われている。昔は琉球芋・麦・タバコ・綿花など、明治・大正期にはミカン・除虫菊・煙草を栽培していた。

 かって瀬戸内の主要産業だった製塩はこの島でも近年まで続き、1829年には狭い島内に37ヶ所もの塩田が造られていた。寛政年間からは燃料に石炭を利用したため、当時から公害騒ぎが起こっていたという。

 製塩方式は古代の直煮や藻塩焼から揚浜式に変わり、17世紀後半からは入浜式が導入された。そして1958年からは流下式が採用されたが、1971年に製塩業は消滅した。

 しまなみ海道が完成して、島が本土と一体化して急激に変貌している現在、島の生活記録の保存は重要と思われる。なおお寺の博物館で有名な耕三寺や、唐様式と和様折衷の国宝三重塔のある潮音山公園、及び平山郁夫美術館などは当館の近くにある。

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(作成日: 00/04/10、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

尾道市瀬戸田歴史民俗資料館_広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田 254-2_TEL 0845-26-62060845-25-7367(尾道市文化振興課)_

a)JR山陽本線尾道駅前の三原港から瀬戸田港まで高速船利用し生口島瀬戸田港下船後徒歩1(山陽線三原駅からS 11.0km)

b)山陽線尾道駅から約30km,本四バスしまなみライナーを利用し耕三寺下車徒歩10分。

c)またはしまなみライナーを利用して瀬戸田BSで下車し、島内バス東回り線に乗り換え「瀬戸田港」バス停から0.3km徒歩 5分。_

駐車場 なし。近くの市営無料駐車場・商工会横市営など、普通車140(平山郁夫美術館と共用)_小_大人_

10:00-12:00, 13:00-16:30_

平日や年末年始休館(従って開館日は土・日曜日、及び年末年始以外の祝日だけ)_{17/05/02}