三渓園

二代の生糸取引が残した大庭園

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関連(建造物・維新前)  関連(美術品)   

 横浜の海岸に「三渓園」と呼ばれる大庭園がある。17万平方メートル以上もある広い日本庭園には、室町時代以降の貴重な建築物が関西や鎌倉から何棟も移築保存されている。

 例えば室町時代の旧燈明寺三重塔や東慶寺旧仏殿、伏見城遺構の月華殿、紀州徳川家ゆかりの別荘臨春閣、二条城の聴秋閣、織田有楽の茶室・春草廬、御母衣ダムサイトにあった合掌造りの民家、その他でいずれも重要文化財に指定されている。

 幕末の神奈川開港と共に、各地から集まった生糸売り込み商人の間で、激しい投機的取引が行なわれていた。その渦中で生残って、原・茂木時代を形成した原善三郎(18271899)は、その後、銀行業や政治家にもなった。

 その跡を継いだ養子の富太郎(18681939)はさらに生糸取引の内容を改め、それまで外国商館の手にほとんど握られていた生糸輸出を直接手掛け、また製糸業も興している。彼は遠大な構想を持っていた人で、事業ばかりでなく美術にも関心を寄せていたそうだ。

 彼は1905年、海に面して開けた感じの谷間に庭園を造成し、池泉の回りに移築した建築物を配して、大隈重信をも感心させている。庭園は彼の号を取って三渓園と名付けられたが、現在では前面の埋め立てと産業道路によって海の景観は台無しになった。

 親子二代にわたる生糸取引によって得たばく大な富と、富太郎の先見性が残した庭園は、今では市民のオアシスとして活用されている。園内にある三渓記念館には臨春閣や聴秋閣の障壁画や桃山時代の史料、及び三渓自身の書画が展示されている。また合掌造りの内部には白川郷の民俗資料などが公開されている。

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(作成日: 00/07/03、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

三渓園_横浜市中区本牧三之谷 58-1_TEL 045-621-0635_

a)  JR根岸線根岸駅から3.4km(E 2.1km),根岸駅一番乗り場から市営バス5899101系統で約10分「本牧」下車徒歩7

b)    みなとみらい線元町・中華街駅4番出口山下町バス停から市バス8148系統で約15分「本牧三渓園前」下車徒歩5

c)    その他JR横浜駅東口2番乗り場・桜木町駅2番乗り場などからも「本牧三渓園前」行きの市バスあり_中_大人子供_

有料駐車場 あり。_

9:00-17:00(16:30)

(行事開催などでの開園時間拡大や、天災・不慮の事故などによる開園時間短縮あり)_

12/2912/31だけ

天災や不測の事由などによる臨休あり_{17/03/13}