野田市郷土博物館、ヒゲタしょうゆ資料館

醤油と共に生きた土地

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 野田市は江戸川中流域に位置し、醤油の国内最大生産地として知られる。「野田市郷土博物館」は規模が小さくて古めかしいが、江戸時代の造醤工程やその道具などを中心に、地元ならではの資料を展示している。

 醤油の事業的な生産は紀州の湯浅で始まった。江戸初期にそこから漁民などと共に房総半島へ醤油造りが伝えられ、銚子や野田に根付いた。もっとも、野田でも醤油の原型的な味醤(みしょう)は戦国時代から作られたようで、武田軍へも納められた。当館にはその味が将兵の志気を高めたとの信玄の感状が展示されている。

 当地での正式な醤油の生産は1661年に始まり、その原料大豆は茨城から、麦は神奈川、塩は西国からと広い地域から入手していた。1781年には製造業者七家で造醤仲間が結成され、江戸川水運の便によって野田醤油の地位は確立した。

 大正初期には業者が合同してキッコーマンの前身となり、近代的な醤油製造が始まった。だが労働条件が悪かったようで、昭和初期には待遇改善を求めて日本労働運動史に残る野田醤油大争議が起こった。しかし長期間の闘争の末、争議は労働側の完敗で終わっている。

 当館には醤油樽の製作工具、醤油かめや醤油徳利、オランダへの輸出用醤油瓶、醤油を江戸まで輸送した高瀬船の模型、醤油製造工程の模型、江戸城御本丸と西御丸御用の輸送箱などの醤油関係資料、及び行灯などの照明器具が展示されている。

 一方、銚子にもヤマサやヒゲタの商標で知られる醤油の大工場が立地している。銚子で醤油造りが始まったのは1616年とされるが、その温暖多湿の気候が天然醸造に向いたのと、利根川の水運の便が幸いしたため発展した。

 「ヒゲタしょうや史料館」は桶や樽造りの道具、醤油造りの道具、醤油の容器の変遷などに関する資料を展示し、醤油の歴史を紹介している。昔の醤油造りには仕込桶・ため桶・掻桶など、各種の樽や桶が必要だった。中でも仕込桶の板を削る大かんなは珍しい。ここでは平日なら工場の見学もできる。

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(作成日: 00/04/13、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

野田市郷土博物館・野田市市民会館_千葉県野田市野田370=8 _TEL 04-7124-6851_

東武野田線野田市駅から0.6km(70deg.W 0.5km)徒歩 8分、タクシーあり

駅前からまめバス利用なら「仲町」バス停から徒歩3分(ただし利用可能本数は少ない)

路線バスなら「弁天前」バス停から徒歩3分、_

駐車場 一般30台_小_大人_

9:00-17:00_

火曜日(祝日に当れば開館)、年末年始(12/291/3)、特別展示などの前後_{17/02/15}

 

 

ヒゲタしょうゆ史料館_千葉県銚子市八幡町 516 ヒゲタ醤油樺カ子工場内_

TEL 工場見学の申し込みと問合せ電話は0479-22-0080(ヒゲタ醤油樺カ子事務所)へ、なお土・日曜日・祝日・盆休みには工場へ直接連絡を0479-22-5151(なお問合せ受付時間は9:00-16:00)_

a)  JR総武線銚子駅から1,1km(W 0.8km)徒歩14分、

b)  銚子駅までは鉄道のほかに 東京駅八重洲中央口と羽田空港行きモノレール浜松町駅下の高速バス乗り場(貿易センタービル1)から発車する高速バス銚子駅行きの利用も可(2時間半)_

駐車場 普通車10台 無料_小_大人子供_

9:00-16:00(ただし12:00-13:00は休憩時間)_

史料館と映画上映だけなら年末年始(12/291/5)以外は無休。

同時に工場見学を希望するなら年末年始のほか、土・日曜日・祝日とお盆も休みで、平日でも都合によっては工場の見学が出来ずに映画上映と史料館案内だけとなる場合もあるから要問合せ_{17/05/22}