日光東照宮宝物館、輪王寺宝物殿、日光二荒山神社中宮祠宝物館

老杉に囲まれた世界遺産の聖域

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 日光国立公園の観光スポット・東照宮は日光山内にあり、山内全域が老杉に覆われて深山の趣に満ちている。日光山は奈良時代末期の766年、勝道上人によって男体山信仰の霊場として開かれた。平安から鎌倉時代にかけては栄え、数百の僧坊あったと伝えられる。

男体山は別名を二荒山(ふたらさん)ともいわれ、その名前は観音信仰の浄土を意味する補陀落山に由来するとの説もある。そして日光山は二荒山の音読みに近似しており、表現される意味がより穏やかで光に満ち権威的だとして江戸時代初期から使われるようになったようだ。

 江戸時代になると家康の霊廟として山内に東照宮が造営され、また東照宮の守りとしてその隣りに天台宗の大寺が建造され、1655年輪王寺の号を受けた。ところが明治以降は神仏分離令によって、日光山は輪王寺・東照宮・二荒山(ふたらさん)神社に三分割されてしまった。

 東照宮には「日光東照宮宝物館」があって家康の遺品や位記・宣旨、各将軍の書画や奉納の神服、美術工芸品や刀剣などが収蔵されている。またここは英国王立武器武具博物館と提携しており、その関係で西洋の武器や武具も展示されている。

 「輪王寺宝物殿」には仏画や能面、家康の二一回忌の行道面やその献納品、円食仏や木造仏像、仏具や茶壺などの主として仏教美術品が収蔵されている。ここ輪王寺は日光山の長い歴史の過程で納められた膨大な品々を収蔵し、これらを順次展示すると共に、徳川宗家から寄託された貴重な品々も展示している。

 だが、何といっても日光山の特色は、世界遺産に登録された建造物群であろう。山内にある寺社の建物はそれぞれ独特の様式を持ち、全体が野外建物博物館のようだ。

 東照宮の華麗な権現造りはあまりにも有名だが、ごてごてした彫刻を施した建物が信仰の施設として、また建築物として、ふさわしいか否かはドイツの名建築家ブルーノ・タウトが指摘するとおりだ。それでもこれらが見物の対象であることに変わりはない。

 また輪王寺や二荒山神社にも国宝や重要文化財の建造物がたくさんある。例えば輪王寺の大猷院や二荒山神社の神橋は有名だが、本殿や拝殿なども国宝や重要文化財になっている。

 二荒山神社は日光山の地主神として尊ばれた神社で、当初は男体山、別名二荒山をご神体とし、日光山内のほかに中禅寺湖畔の中宮祠(ちゅうぐうし)が、男体山頂の奥宮があり、また宇都宮市内にも鎮座している。

 中宮祠には「日光二荒山神社宝物館」が併設され男体山頂の山岳信仰遺跡の出土品や奉納品の太刀などの国・重要文化財を含む品々を収蔵している。その中には南北朝時代の神輿、備前長船倫光(ともみつ)や来国俊の太刀、山頂遺跡出土の禅定札や御正体など、日光御山之絵図、刀身が2.2メートルもある御神刀などが含まれる。

 一般に寺社の宝物殿といえば、展示品が古色そう然としている上に各々が系統性を持たず個別に展示されているため、一般人にとって面白味に欠ける。けれども日光山の場合は建物や風景に加えて、家康や歴代将軍関連の展示物もあり、それなりに興味深く見られる。

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(作成日: 01/07/15、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

日光山輪王寺宝物殿_栃木県日光市山内 2300_TEL 0288-54-0531()_

東武日光線東武日光駅・日光線日光駅から2.3km(70deg.W 2.0km)、東武バス・関東バス利用下車後徒歩 5分、両駅からタクシーあり_小_大人_

8:00-17:00閉門(410)

8:00-16:00閉門(113)

(いずれも入館受付は終了の30分前まで)

なお天空回廊は閉門1時間前に終了する_

展示替え期間や輪王寺特別行事などのために大体2カ月に一日、年間10回ほど不定期休館あり。特に7月後半から8月上旬には長期休館あり(要確認)_{17/03/06}

 

日光東照宮宝物館_栃木県日光市山内 2301_TEL 0288-54-25580288-54-0560(日光東照宮社務所)_

東武日光線東武日光駅・JR日光線日光駅から2.8km(70deg.W 2.3km),両駅から東武バス世界遺産めぐりを利用して約10分「表参道」バス停下車後徒歩 23分_中_大人_

8:00-17:00(410)

8:00-16:00(113)

(いずれも入館受付は終了30分前まで)(開館時間の変更もある)_

原則年中無休だが、年3〜4回の展示替え期間や祭典・行事などの臨休あり_{17/01/08}

 

日光二荒山神社中宮祠宝物館_栃木県日光市中宮祠 2484 日光二荒山神社境内_TEL 0288-55-0017_

東武日光線東武日光駅・JR日光線日光駅から約19km(W 12.1km),両駅から東武バス湯元温泉行きで約40分「二荒山神社前」下車、または「中禅寺温泉」行きを利用して終点下車後徒歩15分_

駐車場 無料20台_中_大人_

8:00-17:00(ただし113月は9:00-16:00)(いずれも入館受付は終了の30分前まで)_

年中無休_{17/01/08}

 

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