日本民藝館

民芸運動パイオニアたちの拠点

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 東京・駒場に白い漆喰壁の「日本民藝館」がある。日本の民衆的工芸(民芸)の提唱者だった柳宗悦(やなぎ・むねよし 18891961)が、同志のバーナード・リーチ、河井寛次郎、浜田庄司、芹沢けい介、棟方志功たちと民芸品を展示する場所の設置を志し、大原総一郎の援助を得て1936年に開館した。

 民芸運動が主張されるまで、芸術作品といえば、立派な額に入れられた大きな油絵、日本画の描かれた屏風、大理石の彫刻、手の込んだ柄の絹織物、まき絵の美しい漆器などと、高価な物は美的価値も高いと思われ勝ちだった。現代でも好景気の時期にその傾向が著しく表れる。

 柳らは美的価値の標準を「健康の美」と「正常の美」に置いて、いわゆる実際生活上に存在する品々の持つ美しさに価値の基準を求めている。従って美しく作ろうとした物ではなく、無名の人々が民衆の需要に応じて作製した実用品の中に美しさを求めている。また古い物から法則を学び、それを新しい制作に生かそうと主張した。

 当館の収蔵品は陶磁器などのやきもの、染色品や民衆用の絵画類、各種材料を利用した工芸品や織物などと多彩だ。柳宗悦はそれらの収蔵品を単に雑然と展示するのではなく、全体の展示自体が美的な創作になるようにしたいと望んでいた。

 収蔵品の中には、李朝の陶磁器・絵画・工芸品、江戸時代に使われた行灯皿・石皿・大鉢などの用具、民衆の日常着、無名作者の描いた大津絵・泥絵・民画・仏版画などの民需を満した作品などが含まれ、渋い美しさを見せる。

 また当館には民芸運動の同志たちの作品、例えば棟方の版画、芹沢の染色品、河井・浜田・リーチなどの焼き物も多数収蔵されている。それらは企画に応じて公開されている。

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(作成日: 00/03/27、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開閉館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

公益財団法人 日本民藝館_東京都目黒区駒場 4-3-33_03-3467-4527_

京王電鉄井の頭線駒場東大前駅西口から0.6 km(60deg.W 0.4km)徒歩 8分_中_大人_

10:00-17:00(16:30)_

月曜日(祝日に当たれば開館し、翌日休館)、年末年始、展示替期間(年間約五回ぐらいで各々1〜2週間)_

 

なお西館(旧柳宗悦邸 民藝館前道路の向かい側)は展覧会開催中の第2・第3水曜日と、 第2・第3土曜日に公開する。開館時間は10:00-16:30(16:00)本館と終了時刻が異なるので要注意_{17/02/28}